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ブックマーク / hayabusa.jaxa.jp (3)

  • 関係者からのメッセージ│はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン

    2010年6月3日 出立前のメッセージ 電池屋~方探班の一隊員として~ 曽根 理嗣 先発隊が日を発った。僕ももうじき後を追う。 現地では、皆で顔を合わせるタイミングは少ない。皆、砂漠に散っていく。 いざみんなで砂漠に展開するときには、水杯でも交わそうか。もちろん別れの水杯ではなく、もう一度、必ず合間見えて、成功を称えあうことを期しての水杯として。 僕が子供の頃、その宇宙戦艦は旅立った。目指す星がそこにあることを信じ、でもその星の姿を誰も見た者はいなかった。分かっているのは、片道14万8千光年、往復29万6千光年という絶望的な距離。気の遠くなる数字を前に、宣言される。 「人類滅亡まで、あと三百と六十五日、あと三百と六十五日しかない。」 満身創痍の戦艦は、メインエンジンと補助エンジンの「最大合わせて3機のエンジン」に光を宿し、這うようにして宇宙を旅していた。 コスモクリーナーDを地球に持ち帰

  • 関係者からのメッセージ│はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン | 2010年6月9日 どうやって地球に帰ろうか...(後編) 姿勢系 白川 健一(NEC 航空宇宙システム)

    2010年6月9日 どうやって地球に帰ろうか...(後編) 姿勢系 白川 健一(NEC 航空宇宙システム) 前編はこちら ---- 姿勢系担当者の日常 ---- 発想力や想像力が試される場面もありましたが、姿勢の運用は比較的単調な日々の連続です。時期によっては深夜や早朝の運用時間に生活リズムを合わせて、盆暮れ正月に関係なく、決められた作業をたんたんとこなしてきました。 o ほぼ運用開始時間に運用室に到着 o 今日もホイールが元気なことを確認! o 数日前からの姿勢履歴を睨んで調整量を決める。 o 制御結果を分析して、経験則のパラメーターを更新する。 o 調査/分析に必要なツールを改良する。 o 明日は予想通りの姿勢で入感することを祈りつつ帰宅。 帰還運用の特徴は、探査機がフラフラと不安定な上に、極めて微弱な力(トルク)を相手にしていることでしょう。姿勢の予測が難しい。予測が外れる事も多いの

    shimooka
    shimooka 2010/06/09
    『開発効率や新規性ばかりにとらわれていると、研究者や技術者の底力は育たない』
  • 関係者からのメッセージ│はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン | 2010年6月8日 どうやって地球に帰ろうか...(前編) 姿勢系 白川 健一(NEC 航空宇宙システム)

    2010年6月8日 どうやって地球に帰ろうか...(前編) 姿勢系 白川 健一(NEC 航空宇宙システム) 小惑星の観測を終えた「はやぶさ」に残された姿勢制御装置は、小さなホイールが一つと軌道変更用のイオンエンジンだけ。さて、どうやって地球に帰ろうか....。時々刻々とスピンレートが低下していくなかで、イオンエンジン・グループから提示されたアイデアは、なるべく高い圧力で中和器を噴射するというものでした。微弱ながらもトルクを加えることができる。話を聞いた時は、宝物を見つけた時のようにドキドキしながら、その能力を見積もったことを憶えています。 電力/熱/通信の制約を満たしつつ、地球帰還という目的を達成するための方法を、手元に残された機器の使い方を工夫することでひねり出す。少ない情報を丁寧に拾って、悪い側に予想がはずれた場合を想定して進路を決める。加速を継続しつつ、手探りで設計仕様の外側の実力を

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