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ブックマーク / twitistwit.wordpress.com (6)

  • #サッカーに物申すには歯を食いしばっても予想しろ

    近年、インターネットを含む情報流通の進展により、サッカー界にも様々な「最強チームが実践する最新理論」的なものが流れ込むようになってきた。そういった「最新理論」にも様々なものがあり、時にはそれらの中で矛盾するものもある。では、我々はどの理論を信じたらよいのだろうか。 理屈をこねるだけで後付けの解釈だけでいいのなら、そんなことは宗教家でもできる。また、小難しい理屈を並べてはいるが、その実は単なる虚仮威しのハッタリであり、表面的な難解さで反論や批判を煙に巻こうとしているだけのこともある(有名な例では「『知』の欺瞞」など)。単に理屈っぽいものを並べているだけでは、何ら説得的ではないし、聞く必要もない。 では、耳を傾けるべき理論とは何か。それは、再現性とそれに由来する予測力を備えている理論である。少なくとも予測が当たるなら役に立つ。よりよく予測が当たるようシステマティックに改善される理論は、科学的理

    #サッカーに物申すには歯を食いしばっても予想しろ
  • 20年前のデータサッカー、または岡田武史の先見性と不足していたもの

    岡田武史評価企画なのですが、時間がない時に雑に書いてるので、至らないところはご指摘願います……後で改定します データ活用だけなら20年前からやっている 昨今「データを活用しろ」などと喧しく言われているが、単にデータを取って戦術に落とし込もうなどという活動ならば、JリーグがOptaの活用を始めた2000年代には盛んになっている。例えば、山昌邦がよく言っていた「奪ってからパス3以内でシュート」の話などはデータをもとに戦術を決めようという試みの一環だったと言えよう。この「奪ってからパス3以内でシュートしろ」という方針は定着せず今に至るが、これはデータ(統計)の基的な扱いが分かっていなかったからという部分があるだろう。例えば、 hit, false alarm, miss, correct rejectionの区別ができていない パス3以内で攻撃に成功しなかった場合が勘定に入っていないな

    20年前のデータサッカー、または岡田武史の先見性と不足していたもの
  • 現行FIFAランキングの特徴を説明するからちょっと聞け

    要点 日のFIFAランクは「勝てる公式戦」であるアジア杯とW杯最終予選の直後半年だけ上がる。 W杯とコンフェデで合わせて勝ち点10を取れるようになれば20位以内で安定するはず。 そうなるまでは各大陸の大陸杯・予選レギュレーションでどうとでもなるから細かいことは気にするな。 文 FIFAランキングの上がり下がりについて、しばしばランク計算の仕組みが理解されないまま話が進んでおり見ていてモヤモヤするので、簡単に説明する。FIFAランクの現行の計算方式から、重要度が高い順にかいつまんで説明すると: いずれにしても勝たないとランクは上がらない 親善試合に比べれば、どんなクソ試合でも公式戦の方が実入りがいい(倍率2.5〜4) 例えば親善試合でFIFAランクトップ10に勝つのとアジア杯予選でFIFAランク100位代に勝つのは同程度(500ポイント余り) 全試合の平均値をランキング用ポイントとするの

    現行FIFAランキングの特徴を説明するからちょっと聞け
  • UEFAの力で代表戦は減り、Jも相対的にきつい

    近年のJリーグを取り巻く環境について「スター選手流出し過ぎ」「代表が盛り上がっているのにJが盛り上がっていない」「秋春制絶対反対」「ACLは罰ゲーム」など、様々な不満が聞かれる。こういった不満を解決したいところだが、そのための下調べをしていくと、原因の多くがUEFAの金満化にある、ということにたどりつく。これについていくつかトピックを列挙していく。 *急いで書いているので資料の添付は後回しにします 要約 プレミアリーグと欧州チャンピオンズリーグの営業が成功して放映権料で金満化した 欧州でもアジアでも代表選は減らされる。 EPLはホリデーシーズンに稼ぐために冬をリーグ戦で埋めたい。この結果、冬を開けたいJリーグには不利なAマッチ日程が押しつけられている。 UEFAがUCLを強化した結果、CLの世界再編でJリーグにとっては減益要因にしかならないACLを押しつけられ、Jの日程が過密化していてる。

    UEFAの力で代表戦は減り、Jも相対的にきつい
  • JリーグクラブがACLで勝てない理由

    2014/5/20 一部修正しましたので、最下部でご確認ください。あわせて出場クラブの視点で見た分析もお勧めします。la vie en violette – なぜ”ACLは罰ゲーム”と揶揄されるのか(2014ACL小括)上・下 この数年、Jリーグクラブはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で分が悪い。もちろんJリーグクラブの実力が足りない部分はあるのだが、それ以外にもACLで勝てなくなる要因が多数ある。その勝てなくなる理由について、ここで少し触れる。 まず最初に、(よく言われるところの)JクラブがACLで勝てない要因を3種類さっくりと提示しておく。 Jクラブはリーグに1軍を、ACLに2軍を出す。他国はリーグに2軍を、ACLに1軍を出す。 Jリーグは1位から降格ラインまで実力が変わらない一方で、ベンチ層はどこも薄い。他国は上位常連に選手が一極集中している。 他国のトップクラブは実力的にも成長

    JリーグクラブがACLで勝てない理由
  • なぜ日本でゼロ円移籍が増えたのか

    アフリカワールドカップ以降、日人選手が相次いで海外移籍していった。その中で、いわゆる「ゼロ円移籍」と呼ばれる移籍がいくつかあった。香川真司はその代表例であるし、岡崎慎司のケースでは清水とシュトゥットガルトの間で訴訟騒ぎになった。このような事例が相次いだため、一部からは「選手が不義理」となじるような声もある。では、このようなゼロ円移籍がなぜ急に問題となったのだろうか。選手が急に不義理になったのだろうか。その背景にを少し考えよう。 ゼロ円移籍は移籍金制度の変更に伴うもの ゼロ円移籍が発生するようになった直接の端緒は、Jリーグが2010年にボスマン判決を受け入れたことである[1]。旧来、サッカー界ではクラブが選手の「保有権」を持ち、仮に契約満了で雇用関係が終了していようとも、選手が別のクラブと新規に契約するには「保有権」を元所属のクラブから買い取る必要があった。ベルギーの選手ボスマンは、雇用

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