2年連続Aクラス入りを果たした広島は、若手選手が育ち始め、そこに黒田博樹が8年ぶりに復帰。多くの野球評論家たちが今年の優勝候補に挙げている。だが、オープン戦は3勝7敗3分で05年以来10年ぶりに最下位に終わった。 特に打線の不振は深刻で、オープン戦のチーム打率.200、28得点は12球団ワースト。オープン戦の試合数が他球団に比べて少なかったことを踏まえても、寂しい数字だ。こうした状況の中、昨季本塁打王に輝いた4番のエルドレッドが右膝の故障で一時帰国中、ロサリオも虫垂炎で離脱し三軍調整中なのはかなり痛い。エルドレッドに代わる4番候補として期待されるグスマンは、ルナ(中日)のような中距離打者との触れ込みだが、オープン戦の打率.242といまひとつ。シーズンが開幕してからの爆発に期待したいところ。 また、昨季からの課題である1番打者に誰を起用するかでも、緒方孝市監督は頭を悩ますことになりそうだ