ローランド創業者・梯郁太郎(かけはし・いくたろう)さんがグラミー技術賞を受賞したことを同社が明らかにした。同賞はソニー、ヤマハが受賞したことがあるが、日本の個人は初めて。 電子楽器が演奏情報をやりとりするための共通規格「MIDI」(Musical Instrument Digital Interface)の制定に尽力したとして、シンセサイザー「Prophet 5」などで知られるSequential Circuits創業者のデイブ・スミス氏と共同で受賞した。 梯さんは1930年大阪生まれ。54年にカケハシ無線を創業、その後Hammondなどと合弁会社を設立し、72年にローランドを設立した。 梯さんのコメント 1983年「MIDI」規格の発表より30年。非常に短く感じますが、この30年で、電子楽器が世界的に広く使われるようになりました。 「MIDI」がお役に立てたのだと思うと、大変感慨深いです
「ジャンルにとらわれないミックスの前提になるのは、ジャンルごとの長い歴史があってこそではないか」というご指摘はその通りかと思います。お読みいただけばおわかりの通り、マーティ氏自身も、ジャンル区分そのものを否定しているわけではまったくありません。 氏のお話は、「『パクリ』か『オリジナル』かの二元論は、ジャンル全体をつまらなくするだけだ」ということかと個人的には思います。好きなジャンルに深くハマってこそ、ミックスの面白さが生まれる。楽しむ方は、表面の面白さに惹かれるもよし、ジャンルを知っていて深く面白がるもよし。単純なマーケティング主導の薄~いミックスもあるけれど、それは瞬間ヒット以上に愛されることはないんじゃないか。 …でも、と音楽の専門家でもなんでもない経済誌編集者としては思うわけです。そうあって欲しいけれど、こんなに評価してくれるJ-POPがあるのに、音楽産業は縮小している。枚数が出ない
学生時代、はじめてのバイト代でコンポを買った。声に魅せられて岩崎宏美、アイドルだったら松本伊代、そのうち洋楽も聴き始め、ウォークマンで持ち歩き、クルマを買ったらカーステで…そんな自分だったのに、いつの頃からか、聴きたい音楽がすっかりなくなってしまった40代男性。それがわたくし。 テレビの音楽番組でかかるのは、なんだか独りよがりの曲ばかりに聞こえるし、家族ができると、自分が好きな曲よりまずは子供の童謡だ。今、自分が聴きたい曲はどこに、いや、そもそもあるんだろうか。あるなら、どこで探せばいいんだろうか。 「これじゃあ、音楽産業が元気ないのも無理ないな。そもそも『J-POP』なんて言い出した頃から、俺たち聴きたい曲がなくなってきたんだよ! ヘタウマとか、どこかの洋楽のパクリとか、自分の小さな幸せとか、なんだかそんな曲ばかりじゃないの?」…と、思っている方、私以外にもいらっしゃいませんか。 ところ
今や老若男女を問わず、愛されるようになったアニメーション。「日本のアニメーションは世界にも受け入れられている」と言われることもあるが、ビジネスとして健全な成功を収められている作品は決して多くない。この連載では現在のアニメビジネスについてデータをもとに分析し、持続可能なあるべき姿を探っていく。 2011年の音楽界はAKB48の年だった。オリコンが発表した2011年シングル売上ベスト10の1~5位を独占。ベスト100でも10曲がランクインしただけでなく、派生グループのSKE48、NMB48、Not Yet、フレンチ・キス、ノースリーブス、DIVA、SDN48、メンバー個人も含めると何と29曲が入った。3曲に1曲がAKB48ソングということになる。前年のランクインは9曲だったことを考えると、まさに竜巻並の大旋風である。 これにジャニーズの23曲、K-POPの14曲を加えると66曲となり、「日本の
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 2012年3月末、アイドルグループのAKB48がワシントンを訪れた。今年は日米友好の証として桜の苗木が日本からワシントンに贈られてから100周年に当たる。それを記念して、AKBが「全米桜祭り」でコンサートを開くことになったのだ。 米国のメディアにはほとんど取り上げられなかったが、唯一、地元でのイベントとあって有力紙のワシントン・ポストが文化面の1面に“J-pop royalty”(J-pop界の王族)と題した記事を載せた。電子版では同じ記事に次のような見出しを付けている。 “Japanese girl group AKB48 breezes through D.C. in whirlwind of cuteness” (「日本の少女グループA
本日、9月1日に刊行された「デジタルコンテンツ白書2011」の音楽部分を執筆しました。 A4サイズで12ページ(約15000字)と、結構な分量です。役所の出す白書は値段が高くて(12000円)「買って下さい!」とは、言いにくいのですが、会社の資料費で余裕があれば、お願いします。大きな書店や図書館には置かれるでしょうから、機会があったら読んでみて下さい。概要はこちら。 ちなみに、要約すると、 CD売上げの減少は止まらないが、世界的な潮流と比べれば緩やかである。好調に売上げを伸ばしてきた携帯向け音楽配信が下降に転じ、新たなビジネススキームの構築が必要になっている。 一方、ライブエンタテインメントの着実な伸びや海外でのJポップ人気、「同人音楽」の台頭など、希望を持てる現象もある。産業構造やメディアの役割が変わる、新しい時代環境に適した音楽業界のあり方が問われているのではないか?
デジタルの近未来予測や電子書籍の本で、音楽業界事情を引用される事は多い。これまでも何度か指摘したけど、高名な方で、全体の趣旨は正しくても、音楽ビジネスの引用は事実誤認が多い。おそらくちゃんとデータを調べずに、書いているのだろう。やめてほしい。 音楽業界側に説明する姿勢が無かったという反省はあるので、取り急ぎ、ブログでまとめてみた。 読んでない本の事を採り上げて申し訳ないけど(すいません。急いで読んで、本そのものの感想は別途に書きます。)友人の引用&紹介によると、本田雅一著『これからのスマートフォンが起こすこと』(東洋経済社)には、 「音楽のデジタル配信において日本はあまり良い事例を残すことができなかった。あれほど導入時に抵抗の強かったiチューンズ・ミュージックストアが、日本の音楽デジタル配信の中で圧倒的な存在になっている」 と書いてあるそうだ。 前後の文脈がわからないけれど、この文章そのも
■ 日本の音楽配信事情。iTunes Storeの「失敗」、着うたの隆盛と終了などなど - Togetter こちらのTogetterまとめで非常に興味深い議論がなされていたので、横槍を入れてみる。話の発端は、日本の音楽配信のメインストリームはiTunes Store(iTS)であるという誤解に対し、実際には日本の音楽配信の主流は着うたフル(レコチョク)であり、iTSは全体の1割にも満たない、海外でのiTSの成功を見て、日本でもそうなんだろうという漠然とした誤解が蔓延している、という辺り。 iTunes Storeは失敗したのか 上記Togetterまとめにおいて、音楽プロデューサー/コンテンツオーガナイザーの山口哲一さんは、日本におけるiTSでの音楽配信は失敗したという。この点については、氏のブログにて解説されている。 アイチューンミュージックストアの日本での売上げシェアは2%程度。音楽
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く