「消費者がどこまで受け入れるかは未知数だが、他社にない独特の態度であることは間違いない」。 日経エレクトロニクスの9月30日号で、米Apple社の新型「iPhone」を取り上げた記事を書きました。冒頭の文章は、行数が許せば付け足したかった一言です。記事の趣旨は、Apple社には他社と異なる独自の開発姿勢があり、新製品からそれが透けて見えることでした。ただし、実際の製品が大ヒットするかどうかは別の話と思っています。 新型iPhoneの発表から感じたのは、Apple社の「変わらなさ」です。第一の目玉だった廉価版iPhoneの価格からしてそうでした。米国で99ドルから始まる「iPhone 5c」の値付けは、一年前の「iPhone 5」発表時の「iPhone 4S」、さらに一年遡ったiPhone 4S発表時の「iPhone 4」と同じです。付け加えると、今回「iPhone 4S」の無償提供も発表し