岩手大学発ベンチャーのエイシングは1月23日、IoTにおけるエッジの機器に人工知能(AI)を手軽に搭載させることができる独自AIアルゴリズム「ディープ・バイナリ・ツリー(DBT)」を搭載した「AiiR(エアー)チップ」を開発したことを発表した。 AiiRチップならびに自社の戦略を説明するエイシングの出澤純一氏 DBTは、エッジAIに特化したアルゴリズムで、入力数100程度と限定しているため、ディープラーニングのように画像認識などの処理は不得意だが、モータやセンサ制御などでの活用に向くという特徴がある。また、学習速度が速く、かつ学習にかかるチューニングなどを行わなくても高い精度を実現できるほか、軽量であるため、エッジで要求される電力などの要件を満たしつつ、その場で学習と推論(予測)の両立を図ることができるというものとなっている。 ディープラーニングとDBTの特徴比較。DBTは画像認識ではなく