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ブックマーク / blog.monoshirin.com (11)

  • 今こそ「ソノタノミクス」に注目せよ - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    国交省が統計不正が発覚して大問題になっている。経緯や問題点についてはこの朝日新聞のまとめ記事を見るとよい。新たな情報に合わせて随時更新されるという。 www.asahi.com 調査票の原票を消しゴムで消し、鉛筆で書き換えていたというのだから驚きである。生データを変えてしまっているため、復元もできない。年間1万件ほど行われていたそうである。 なお、これについては私も朝日新聞から取材を受けてちょっとコメントしている。 www.asahi.com そして、以前毎月勤労統計で不正をやらかした厚生労働省は、またも不正をしていたことが発覚した。 nordot.app こんなニュースが続くので、「日政府は統計をいじくることなどしない」など、もう誰も思っていないだろう。 そこで、この機会に私が拙著で繰り返し指摘している「ソノタノミクス」について、改めて注目していただきたい。 この問題こそが、丸である

    今こそ「ソノタノミクス」に注目せよ - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話
  • 今度の「統計不正」は空前絶後の大問題だぜ - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    国土交通省の建設工事受注動態統計調査に不正があったと報道されているが、正確に把握している人はほとんどいないと思う。そこで、まとめる。 問題点は、「合算処理」と「二重計上」の2点。 このうち、重要なのが「二重計上」なのだが、先に「合算処理」から説明しよう。 ◆合算処理とは 合算処理とは、提出の遅れた月の調査票の数値を、後の月に合算して計上する処理のことである。 建設工事受注動態統計調査は、対象企業から毎月調査票を提出してもらう。この提出期限が対象月の翌月10日であり、非常に締め切りがタイトである。 だから、締め切りを過ぎて出されることが多々あった。 そうやって遅れて出された月の数値について、遡って修正するのも手間がかかる。 そこで、後の月に合算して計上していたのだ。 これは具体例で考えると分かりやすいので、下記のような例を想定してみよう。 ・ある企業は、1月分の調査票について、締め切り日(2

    今度の「統計不正」は空前絶後の大問題だぜ - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話
    sotokichi
    sotokichi 2022/02/03
    “ これが意図的なものかどうかはさておき、少なくとも「結果的にアベノミクス開始以降の総固定資本形成は、二重計上によってかさ上げされている」とはいえる” #アベノミクス #自公政権が日本を滅ぼす #公文書改ざん
  • アベノミクスの「成果」を示すデータ集 - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    さて,選挙も近づいてきたということで,アベノミクスの成果を示すデータを貼り付けていこうと思う。 選挙のたびに「経済」が強調されてきたのだから,有権者にとってアベノミクスの成果を確認することは必要不可欠である。 まずはツイッターで盛大にバズったこのグラフから。アベノミクス前の2012年を100とした賃金と物価と消費の推移である。 データ元:厚労省,総務省 消費税増税と円安により,物価が6年間で6.6%も上がった(赤)。 その一方,名目賃金は2.8%しか伸びなかった(青)。 だから実質賃金は,アベノミクス前と比べて3.6%も落ちた(緑)。 そして,実質世帯消費動向指数は9.3%も落ちた(黄色)。 日銀によると消費税増税による物価上昇効果は2%だそうだ。 残りの4.6%はアベノミクスがもたらした円安が最も影響しているだろう。 (なお,2015年に原油の暴落があったおかげで円安による物価上昇の勢い

    アベノミクスの「成果」を示すデータ集 - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話
  • 上念司氏にツッコミを入れまくってみる - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    経済評論家(らしい)の上念司氏が,実質賃金指数を全く理解していなかったことを暴露したこの記事はたいへんヒットした。 blog.monoshirin.com 実質賃金指数6000という,あり得ない計算結果を出していたことにより,私の脳内で彼の異名は「ミスター6000」になった。 ところで,彼が何か私に対する反論めいたことを書いているのを見つけた。 www.facebook.com 「なんの反論にもなってなかった」って・・・反論ていうか,あなたがそもそも指数の概念も,実質賃金指数の算定式も分かってない,超論外の人っていうことを指摘しただけなんだが。。 例えて言うと,全裸で歩いているのを見かけて「いやいやいや,あなた全裸ですよ。まず服を着なさい。」とツッコミを入れただけだよ。反論でもなんでもなく当たり前のことを言っただけ。 で,彼が言いたいのは,要するに賃金の低い新規雇用者が増えることによって,

    上念司氏にツッコミを入れまくってみる - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話
  • 【悲報】経済評論家の上念司氏,実質賃金指数を理解していなかった - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    経済評論家の上念司という人がいる。 この人,「実質賃金が下がるのは大した問題ではない」旨を喧伝し,熱烈に安倍政権を応援する人々の一員なのだが,そもそも前提を理解していなかったことが分かった。 最近話題になっている「実質賃金」とは,正確に言うと,実質賃金指数のこと。 厚生労働省の説明によると,実質賃金指数の算定式は下記のとおり。 www.mhlw.go.jp 要するに,実質賃金指数=名目賃金指数÷消費者物価指数×100 ここで,厚労省による指数の説明は下記のとおり。 要するに,ここでいう指数というのは,「ある時点の基準数値を100とした数字」のこと。 ここで上念氏のツイートを見てみよう。 「名目賃金を物価上昇率で割り戻した指数」と言っている。 いや,違うんだが・・ 物価指数で割らないといけないんだが・・率で割ったら全然違う数字になるぞ。 そして,彼が計算した実質賃金指数と称する数字が次のツイ

    【悲報】経済評論家の上念司氏,実質賃金指数を理解していなかった - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話
  • 「2018年の実質賃金大半がマイナス」の舞台裏 - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    2018年の実質賃金の前年同月比の伸び率の大半がマイナスであることが大きく報道された。 www.yomiuri.co.jp これは1月30日に実施された野党合同ヒアリングがきっかけであるので,参加した当事者として話をまとめておく。 今,厚労省が東京都の500人以上の事業所について,来全数調査すべきところを3分の1程度しか調査していなかったこと等が問題となっている。 しかし,実はもっと重大な問題がその裏に隠れている。 私がヒアリングに呼ばれたのもそれが理由。 簡単に言うと,2018年1月から賃金の算出方向が変更され,従来よりも2000円程度高くでるようになった。 高くなった要因は①サンプルの半分入替②ベンチマーク更新③3倍補正である。 ベンチマークと言うのは,要するに賃金を算出する際の係数のようなものと思えばよい。この更新の影響が大半を占めている。 そして,③の3倍補正というのは,約3分の

    「2018年の実質賃金大半がマイナス」の舞台裏 - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話
  • 厚生労働省はウソの数字の発表を止めなさい - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    厚生労働省の毎月勤労統計調査において,東京都の従業員500人以上の事業所について全数調査すべきところを,約3分の1しか調査していなかったことが問題となっている。 さらに,2018年1月以降のデータのみ,3分の1を3倍に補正する操作がこっそり行われていたことも明らかになった。 だが,問題が錯綜しているせいで,最も重要な点が見過ごされている。 端的に言うと,厚生労働省は,賃金の伸び率について,ウソの数字をずーっと公表し続けているのである。 これは約3分の1しか調査していなかったことや,こっそり3倍補正とはまた別の問題。 昨年8月頃,「賃金21年5か月ぶりの高い伸び率!」と大々的に報道されたが,それが超絶インチキであることは既に私の下記の記事で説明した。 blog.monoshirin.com 端的に言うと,2018年1月から,賃金の算出方法を変え,旧来よりも高くでるようになっていたのである。

    厚生労働省はウソの数字の発表を止めなさい - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話
  • 【賃金21年ぶりの高い伸び率】の真実 - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    1か月ほど前になるが、今年6月の名目賃金の前年同月比が3.6%を記録し、21年ぶりの高い伸び率であると報じられた。 www.asahi.com 結論から言うと、背後に凄まじいインチキがある。 ポイントは下記の二つ。 ①一部が異なるサンプルをそのまま比較している。 ②賃金算出の際に使うベンチマーク(基準)が、去年より高く出るものに更新されている。 まず、上記で報じられたのは「速報」であり、「確報」だと前年同月比3.3%である。確報だと0.3%下がる。 下記リンクを参照。 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/30/3006r/dl/pdf3006r.pdf で、大事なのは上記資料の末尾に、ものっそいちっさい字で書いてある「利用上の注意」の部分。以下引用する。 調査事業所のうち30人以上の抽出方法は、従来の2~3年に一度行う総入

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  • 君は「安倍晋三宅火炎瓶投擲事件」を知っているか - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    最近、「安倍晋三宅火炎瓶投擲事件」が話題になっている。 ウィキペディアにもページが作られているので、概要を引用する。 安倍晋三宅火炎瓶投擲事件(あべしんぞうたくかえんびんとうてきじけん)は、2000年6月から8月にかけて山口県下関市で、自由民主党衆議院議員安倍晋三の自宅や地元事務所をめがけ5回にわたり火炎瓶が投げ込まれた事件である。 こんなに昔の事件がなぜ話題になっているのか。 この事件は、ある会社社長が安倍氏に恨みを持ち、暴力団組員に火炎瓶の投擲を依頼したことが発端である。 その会社社長が今年の2月に出所した。 そして、ジャーナリスト山岡俊介氏が、その人物から、安倍事務所筆頭秘書と交わした3通の署名・捺印入り念書を入手したとして内容を報じたのである。 下記リンク参照。 hbol.jp なお、山岡俊介氏は、つい最近、スタジオアルタの階段から落ちて重傷を負っている。 この問題は今年7月17日

    君は「安倍晋三宅火炎瓶投擲事件」を知っているか - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話
  • おいおい,総務省統計局が怪しい数字を開発したぞ。みんな拡散して。 - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    つい最近,総務省統計局が「消費動向指数」なる新しい統計を発表した。 今回はそれにツッコミを入れようと思うが,題に入る前に,「カサアゲノミクス現象」について説明しておく。 簡単に言うと,平成28年12月に,日のGDPが22年もさかのぼって改定されたのだが,アベノミクス以降が異常にかさ上げされているという現象である。 特に,家計最終消費支出のかさ上げが凄まじい。 日のGDPの約6割を占めるのが民間最終消費支出。つまり,民間消費の総合計。 そして,民間最終消費支出の約98%を占めるのが家計最終消費支出。 家計最終消費支出が伸びなければ,日のGDPは伸びない。 で,改定前の名目家計最終消費支出の推移はこんな感じだった。 単位は兆円。なお,この記事では全部暦年データを使う。 http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/fil

    おいおい,総務省統計局が怪しい数字を開発したぞ。みんな拡散して。 - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話
  • 須賀原洋行が思いっきり嘘をついている件 - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話

    今日たまたま見つけたのだが,漫画家の須賀原洋行が私の著書「アベノミクスによろしく」について,とんでもない嘘をついていることが発覚した。 これは看過できん。 ツイートは下記のとおり。今年の1月30日だからだいぶ前。 私のを読んだ人なら分かるが,私はドル建てのGDPなんぞ使っていない。 名目GDPが民主党政権より下がったとも書いていない。 読んでいたら絶対に間違えない。 須賀原が私のを読まずに書いているのは明白。 何が悪質かというと,「補足しておくと「~よろしく」では安倍政権になって名目GDPが民主党政権より下がっていると書かれている」と,あたかも私のを読んだかのようにツイートしている点である。 読んでもないのに読んだフリをして,嘘を書いているのである。 前にも須賀原のツイートは引用してツッコミを入れたことはあったが,これは「読まないで想像で書いているのかな」とも受け取れるものだった。下

    須賀原洋行が思いっきり嘘をついている件 - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話
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