WWDC 2016は予想通り、ソフトウェアに関する発表に止まり、少しは期待されていたMacBook Proの新モデルなどハードウェアの発表はなかった。だが、それはいい。新しいMacBookシリーズには(そろそろ追加でMacを買いたいという理由で)興味があるが、ここではそれは置いておくとして、Appleは実にやるべきことをちゃんとやっていない。 それは何か?「サービスに対する投資を怠っている」という点だ。これは開発費を出していないということではなく、「戦略的に十分な関心を払っていない」もしくは「動きが遅すぎる」ということである。 おそらく本コラムを読むユーザーであれば、MAGFAという言葉はご存じだろう。Microsoft、Apple、Google、Facebook、Amazonの5社の頭文字をとったものであり、IT・インターネットの分野で全世界を席巻する巨大企業たちの影響力の大きさを端的に