国家機密を漏らした公務員らに厳罰を科す特定秘密保護法を巡り、自民党が法律の公布された13日以降、批判的な新聞報道への反論文書を作り、党所属の全国会議員に配っていたことが分かった。有権者に対し議員らが説明する際に使う資料とみられる。世論調査で約8割が慎重審議を求める中、強行採決したのは自民党などの政権与党で、識者からは「説明不足を反省すべきなのに、メディア批判をするのは筋違い」との声が上がっている。 文書は「特定秘密保護法に関する誤った新聞報道への反論」。A4判5ページの本文と8ページの別紙から成る。本文には「一部新聞は誤情報を流して国民を不安に陥れている」と記載。別紙に国会審議終盤に毎日、朝日、東京の各新聞が掲載した計23本の記事を取り上げ、いずれも「事実に反する」などと批判している。 毎日新聞の記事は4本取り上げられている。このうち、6日の社説「国会や司法のチェックも及ばない」に対しては
国内で福岡県朝倉市の黄金川(こがねがわ)だけに自生する淡水ノリ「スイゼンジノリ」が消滅の危機にさらされている。環境省指定の絶滅危惧種だが、川の水量減や水質悪化で収穫量が全盛期の10分の1に激減。川の水量保持のため地下水くみ上げポンプを設置するノリ採取業者は経営悪化に陥り、今月末でポンプを停止せざるを得なくなった。ノリから抽出した物質は驚異的な保水力などで近年になって注目され始めたが、絶滅を免れるかどうかは時間との闘いになってきた。 【スイゼンジノリが育つ黄金川の写真】生育状況をみる遠藤さん ◇高い吸水性…抽出物質、近年注目 スイゼンジノリは江戸時代に加工品が将軍家献上品となるなど高級食材として珍重されてきた。名前の由来は明治初期に熊本・水前寺で学術的に発見されたため。一方でノリから抽出された物質「サクラン」は1グラムで水6リットルを吸う極めて高い吸水性を持ち、2008年にはレアメタル(
下村博文・文部科学相は19日、福岡市内で毎日新聞の単独インタビューに応じ、宇宙の謎に迫る超大型加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の誘致について「来年度すぐに日本が手を挙げるという段階ではない」とし、判断を先送りする考えを示した。 ILCは、国際宇宙ステーションや国際熱核融合実験炉と並ぶ巨大プロジェクトとして構想されたが、建設費は8300億円以上と巨額で、各国は誘致に二の足を踏んでいる。 下村文科相は「事業規模が大きく、どの程度の成果があるのか、よくわからない部分がある。大いなる無駄になるかもしれないし、新たな分野をつくる起爆剤になるかもしれないが、まだ全く見えない」と説明。「血税を使って無駄でしたというわけにはいかない。先行投資として意味があるという見極めがもう少し必要だ」と語った。 ILCは、岩手・宮城両県の北上山地と佐賀・福岡両県の脊振(せふり)山地の地元自治体などがそれぞ
米スタンフォード大に研究室を開設する中内啓光・東京大学教授=東京都港区の東大医科学研究所で、丸山博撮影 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った再生医療研究の第一人者、東京大医科学研究所の中内啓光(ひろみつ)教授(61)=幹細胞生物学=が、米スタンフォード大に年内にも研究室を開設し、3年半後に完全移籍することを毎日新聞の取材に明らかにした。中内教授は、iPS細胞を使ってブタの体内でヒトの臓器を作製することを目指すが、日本では現在、研究指針で禁じられている。政府の成長戦略の柱となっている再生医療のトップランナーの「頭脳流出」は波紋を広げそうだ。 【アメリカへの頭脳流出】ノーベル賞の南部さんの写真 研究指針については、政府の生命倫理専門調査会が今年8月、中内教授の研究を踏まえ、動物の受精卵にヒトの細胞を入れて、子宮に戻す基礎研究を条件付きで容認。5日、指針改定に向けた議論が始まる。 だが、中
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