今、アニメやゲームに続く第三のコンテンツとして、日本の“アイドル”が海外で受け入れられ始めている。中でも今年、最も積極的に世界進出を試みたのが、秋葉原発のアイドル、AKB48だ。今回、その舞台裏を密着取材することが許された。 それは単なるアイドルの世界挑戦物語ではない。日本のビジネス界が目指しているのは、アイドルグループという「フォーマット」を世界に売り込むことだ。つまり、AKB48のアイデアやスタイルの権利を販売することで、ニューヨーク48やパリ48といったフランチャイズ・アイドルを世界に誕生させようとしているのだ。フォーマット化することで、模倣によって似たアイドルが登場するのを防ぎ、より高い収益をあげることができるという。 プロジェクトを指揮するのは、AKB48をプロデュースする秋元康氏。勝負の舞台となったのは、カンヌで開かれた世界最大のコンテンツ見本市だ。そこにAKB48を出演さ