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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (27)

  • 800人分の骨が見つかった謎の湖、DNA分析した

    ヒマラヤ山脈、ループクンド湖の岸に人骨が散らばっている。(PHOTOGRAPH BY HIMADRI SINHA ROY) インド、ヒマラヤ山中の人里離れた高地に、考古学史上でも屈指の謎に満ちた湖がある。およそ800人分もの人骨が見つかっている「骨の湖」ループクンド湖だ。 この湖で、過去にいったい何があったのか。解明に挑んだ研究結果が8月20日付けで学術誌「Nature Communications」に発表された。しかし結果は、その謎をさらに深めるものだった。(参考記事:「古代エジプト、人骨が語る過酷な暮らし」) 驚きの分析結果 2000年代の初めに予備的なDNA研究がなされ、ループクンドの死者たちは南アジアにルーツがあるという結果が出た。また、放射性炭素年代測定により、人骨は紀元800年頃のものとされ、全員が1回の出来事で亡くなったと考えられてきた。(参考記事:「古代南欧で謎の「男性大量

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  • 「湖水爆発」で数百万人が犠牲の恐れ、時限爆弾のようなキブ湖

    ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがるキブ湖。そのユニークな地質的特徴により、湖深くに膨大な量の二酸化炭素とメタンガスが蓄積しており、湖岸に住む数百万人の命を危険にさらしている。(PHOTOGRAPH BY ROBIN HAMMOND, NAT GEO IMAGE COLLECTION) ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがる緑豊かな渓谷にあるキブ湖は、見事な崖に囲まれている。湖上では漁師たちが小舟を浮かべ、歌に合わせて櫂(かい)を揃えて漕ぎながら、その日の料を捕っている。だが、湖の深部は、そんなのどかさとは無縁の世界だ。 キブ湖は地質学的に特異な多層湖で、深い層は蓄積した二酸化炭素とメタンで飽和状態にある。このような湖は世界に3つしかない。残りの2つはカメルーンのニオス湖とマヌン湖で、どちらも過去50年の間に湖水爆発を起こして致死的なガスの雲を噴き上げ、人間や動物を窒息死させた。 1986

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    NEXTAltair 2024/01/24
    ビル・ゲイツに援助を求めよう
  • 世界は観測史上最も暑い夏になる可能性、日本でも猛暑に警戒を

    世界はこの夏、観測史上最も暑い夏になる可能性があるという。世界気象機関(WMO)は6月が史上最も暑くなり、7月7日には世界の平均気温が最高値を更新したと発表した。ここ数年は北半球を中心に「熱波」が常態化し、干ばつ、豪雨など気象の「極端化」が顕著だ。WMOは7年ぶりに発生したエルニーニョ現象が世界平均気温をさらに高める可能性があるとの懸念を示した。 エルニーニョ現象は日に涼しい夏をもたらす傾向にあったが、現在、日の南方では既に太平洋高気圧の張り出しが強い。梅雨明け前から高温が続き、各地で熱中症リスクが高まっている。梅雨が明けて格的な夏を迎えるにあたり、記録的猛暑に対する最大限の警戒が必要だ。

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    NEXTAltair 2023/07/21
    南極の棚氷がバキッとなる日はいつだろうね
  • AI生成画像の見分け方、注目すべきポイントを専門家が伝授

    このナミビアのチーターの写真は物? AIが生成した画像? 答えは次のページに。なお全てに同じクレジットをつけている。(PHOTOGRAPH BY FRANS LANTING, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 偽の画像は日々進歩し、物と見分けが付かなくなっている。現在では、「Midjourney(ミッドジャーニー)」や「DALL・E(ダリ)」といったウェブベースのソフトを使えば、誰でも簡単に画像を生成したり、改ざんしたりすることができる。 幸い人間には偽画像を嗅ぎ分ける能が備わっていると、米ニューヨーク州立大学バッファロー校で情報工学の教授を務めるルー・シウェイ(呂思偉)氏は言う。ルー氏は現在、AIを使ってAIを制御する方法を研究中だ。そしてAIに合成画像を見分けさせるには、人間がどうやってそれを見分けているかを教えるのが最善の方法だと発見した。 人々は長い間、偽画

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  • 100年ぶりの大発見 数奇な人生を歩んだメアリーの暗号を解く

    1840年にアンリ・セルールによって描かれた、多くの宝石を身につけたスコットランド女王メアリー・スチュアートの肖像画。フランスのベルサイユ、ベルサイユ宮殿所蔵。(PHOTOGRAPH BY DEAGOSTINI, GETTY IMAGES) スコットランド女王メアリー・スチュアート(1542〜1587)は、秘密のメッセージを送る達人だった。暗号解読者たちは何世紀にもわたって彼女の暗号技術に悩まされてきた。彼女が残した手紙が解読されるたびに、学者たちはそこに記された情報に胸を躍らせてきた。 特に重要な手紙は、彼女がイングランドで19年にわたって幽閉されていた時期に書いたものだ。メアリーはフランスの高官に数十通の秘密の手紙を書いていて、なかには、スコットランド女王の座を取り戻し、従姉妹であり政敵でもあるイングランド女王エリザベス1世を廃位させる陰謀に関する機密情報も含まれていたと考えられている

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  • 南海トラフ地震の1週間以内にまた巨大地震、最大で平時の3600倍

    近い将来に発生する可能性が高いとされる「南海トラフ地震」について、巨大地震発生から1週間以内にさらに別の巨大地震(後発地震)が発生する確率は平時の約100~3600倍になることが、東北大学、京都大学、東京大学の研究チームの試算で明らかになった。研究チームは「南海トラフ地域は世界の他地域と比べて巨大地震の連続発生確率が大きい可能性があることを示せた」としている。 南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけての陸のプレートとその下に沈み込むフィリピン海プレートの境界を震源域として発生する海溝型地震。過去の事例を見ると、概ね100~150年程度の間隔で繰り返し大規模な地震が発生している。前回の南海トラフ地震(1944年の昭和東南海地震、1946年の昭和南海地震)からすでに80年近くが経過しており、国は今後30年以内の発生確率を70~80%と予測している。

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  • 第7回 「ウクライナ侵攻はない」と旧ソ連の専門家はなぜ主張したのか

    未承認国家というあまり知られていない現象を視野に置くことで、2022年のロシアウクライナをめぐる情勢がどのように見えてくるのか、その景観を廣瀬さんに教えてもらってきた。 ここで、少し翻って、廣瀬さんがなぜ、このように深く、旧ソ連諸国に関心を抱くようになったのか聞いておきたい。 そのような質問をすると、廣瀬さんは、「思い切り振り返りますと──」と小中学生だった頃の話から聞かせてくれた。 「もとはと言えば、技術指導で祖父がソ連に長期出張していたことがあると思います。祖父から聞くソ連の姿は、とにかく日しか知らなかったわたしにとって、異質なものでした。現地ではずっと見張りがついて、ホテルでも監視されるし、日曜日もずっとKGBがくっついてくるから、動物園にでも行くしかなかったとか。レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)に行きたいと思って何度も申請を出したが通らなかったとか。べ物がヨーグル

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  • ミミズは侵略的外来種、北米で昆虫に大きな被害の恐れ、研究

    家庭菜園や花壇では益虫とされるミミズだが、北米の多くの森林など、来ミミズが生息していなかった土地では、在来動物に意外な悪影響を及ぼしている。(PHOTOGRAPH BY STEPHEN DALTON, MINDEN PICTURES) 2021年の暮れに亡くなった生物学者のエドワード・O・ウィルソン氏は、かつて昆虫のことを「世界を回している小さな者たち」と呼んだ。だが、この5年間、昆虫の激減を示す報告が集まっており、今後をめぐる議論が盛んに交わされている。激減の主な原因とされているのは、生息地の破壊、殺虫剤の過剰な使用、そして気候変動だ。(参考記事:「農業の毒性が48倍に、『沈黙の春』再び? 研究」) だが3月30日付けで学術誌「Biology Letters」に掲載された論文が、少なくとも北米の広範囲における、もうひとりの意外な容疑者を指摘した。それはミミズだ。 この研究では、カナダの

    ミミズは侵略的外来種、北米で昆虫に大きな被害の恐れ、研究
  • 再生可能エネルギー開発が希少種を絶滅に追いやる恐れ、米国

    米カリフォルニア州モハベ砂漠には、再生可能エネルギーを生産するために風力タービンや太陽光発電アレイが設置されている。 (PHOTOGRAPH BY DAVID GUTTENFELDER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米ネバダ州南西部リオライト・リッジの、たった200メートル四方ほどの土地にしか生育していないティームズ・バックウィート(Eriogonum tiehmii)という小さな野草。そばと同じタデ科のこの希少な植物が、いま絶滅の危機に瀕している。わずかな生息地が、リチウムを多く含む土地だからだ。 リチウムは、電気自動車に必要な高出力バッテリーに使われる鉱物だ。現在、世界中の企業がリチウムの採掘に躍起になっており、ネバダ州には米国で唯一稼働中のリチウム鉱山がある。 しかし、ティームズ・バックウィートはリチウムよりも希少なものだ。 「ある日の午後に、ブルドーザー1台

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    NEXTAltair 2022/06/02
    パネルで覆われて環境が変化するのは予想できたが、リチウムを含む土地が採掘されるからってのは予想外
  • 史上最も遠い星を観測、129億光年先、桁違いの「エアレンデル」

    ハッブル宇宙望遠鏡を使い、銀河団の重力を拡大鏡として利用することで、観測史上最も遠く、最も古い恒星を発見することができた。(PHOTOGRAPH BY NASA) ハッブル宇宙望遠鏡を使った観測から、はるか彼方の銀河の中に、これまでに観測された恒星の中で最も遠く、最も原始的であると思われる恒星が見つかった。 3月30日付けの学術誌「ネイチャー」にこの発見についての論文を発表したNASAのジェイン・リグビー氏は、「単独の恒星としては、過去の記録を大幅に塗り替える遠さです」と言う。「初期の宇宙に存在していた大質量星がどのようなものであったのかを研究する絶好の機会となるでしょう」 この恒星は、トールキンの作品の登場人物にもあしらわれた、「明けの明星」または「昇りくる光」を意味する古英語にちなんで「エアレンデル(Earendel)」と呼ばれている。エアレンデルは地球の129億光年先にあり、ビッグバ

    史上最も遠い星を観測、129億光年先、桁違いの「エアレンデル」
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    NEXTAltair 2022/04/04
    LoRみたいな名前だなと思ったらLoRだった
  • トンガ噴火は「桁外れに奇妙」、異常な巨大津波、少ない火山灰

    立ちのぼる噴煙の中、1分あたり5000~6000回という記録的な頻度で火山雷が発生した1月14日の様子。(PHOTOGRAPH BY TONGA GEOLOGICAL SERVICES, REUTERS) トンガの首都ヌクアロファの北約65キロメートルに位置する海底火山フンガトンガ・フンガハアパイは、もともとは山頂の一部だけを海面から覗かせていた細長い2つの小さな島で、フンガトンガ島とフンガハアパイ島と呼ばれていた。2014年の噴火で第3の島ができると、やがて、3つの島がつながって1つになった。2021年12月の噴火では、噴出した火山岩と火山灰によって新たな土地が生まれ、島は徐々に大きくなっていった。 そして2022年1月15日の大噴火となった。衛星写真で見ると、巨大火山はほぼ完全に海中に没し、見えているのは2つの小さな岩礁だけになった。しかし、数週間後か数年後には、火山は再び隆起するはず

    トンガ噴火は「桁外れに奇妙」、異常な巨大津波、少ない火山灰
  • コロナ感染で人格が変わる? 脳研究でわかってきたこと

    フォトジャーナリストのジャラル・シャムサザラン氏は、アルツハイマー病と闘う父の姿を記録した。写真は、母が父に、ここは父自身が若い頃に建てた家なのだと教えているところ。神経科学者らは、新型コロナ後遺症の症状の一部がアルツハイマー病などの神経変性疾患の症状と似ている点に注目している。(PHOTOGRAPH BY JALAL SHAMSAZARAN, NVP IMAGES) 2020年の前半、新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増加していた米ニューヨーク市で、尊敬される救急医ローナ・ブリーン氏が自死した。49歳だった彼女は、ニューヨーク長老派アレン病院の医長を務めており、聡明で、精力的で、有能な人物と評価されていた。精神疾患の病歴はなかったが、新型コロナに感染したことで状況は一変した。 ブリーン氏は同年3月18日に発症し、10日間の闘病を経て仕事に復帰した。しかし家族は心配していた。氏が混乱し、

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    NEXTAltair 2022/01/10
    いやらしいよな
  • 太陽光発電は本当に環境に優しいか?

    カリフォルニア州にある太陽光発電施設でソーラーパネルを設置する作業員たち。パネルの製造が環境に悪影響を及ぼしている可能性がある。 Photograph by Michael Melford / National Geographic Creative 世界中でクリーンなエネルギーが求められるなか、太陽光を使った発電量はこの5年間で6倍に増加した。だが、ソーラーパネルの製造が環境にむしろ悪影響を及ぼしている可能性が現在指摘されている。 パネルの製造には水酸化ナトリウムやフッ化水素酸といった腐剤の使用が欠かせない。また製造過程で水や電力が消費されるため、温室効果ガスの排出は避けられず、廃棄物も出るのが実状だ。 このたびソーラーパネルのメーカー37社を格付けしたソーラー・スコアカード(Solar Scorecard)が新たに発表され、中国企業のトリナソーラー(Trina Solar)に続いて、

    太陽光発電は本当に環境に優しいか?
  • マンモスとゾウのハイブリッド作成計画、米で始動、気候変動対策

    フロリダ州マイアミビーチに展示されているマンモスの骨格の彫刻。ダミエン・ヒルスト氏作。(PHOTOGRAPH BY JEFFREY GREENBERG, EDUCATION IMAGES, UNIVERSAL IMAGES GROUP VIA GETTY) 米ハーバード大学の遺伝学者ジョージ・チャーチ氏と起業家のベン・ラム氏は9月13日、「コロッサル」というスタートアップ企業を立ち上げ、絶滅したマンモスに似たゾウを遺伝子工学で誕生させるという計画を発表した。ケナガマンモス(Mammuthus primigenius)のDNAを使って、北極圏の気候に適応したアジアゾウ(Elephas maximus)とのハイブリッドを作るという。 後で述べるように、一部の科学者は、ハイブリッドゾウが北極圏にある永久凍土の融解を遅らせ、気候変動の影響を抑えられると考えている。長期的には、ハイブリッドゾウの導入

    マンモスとゾウのハイブリッド作成計画、米で始動、気候変動対策
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    NEXTAltair 2021/09/18
    倫理的な話や地球温暖化防止に役に立つかは置いといて面白そうって動機だけで突っ走って欲しいと思う
  • 中国がパンダを絶滅危惧種から外す、さらなる回復へ不安材料は

    飼育施設の敷地内を探索するパンダの母子。四川省の臥龍中国パンダ保護研究センターで。(PHOTOGRAPH BY AMI VITALE, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 2021年7月、中国当局はジャイアントパンダに対する30年におよぶ保護施策が功を奏し、野生下の個体数が倍増したとして、絶滅危惧種から外すと発表した。 国際自然保護連合(IUCN)は2016年の時点ですでに、ジャイアントパンダの危機の度合いを絶滅危惧種(Endangered)から危急種(Vulnerable)に引き下げていたが、中国の一部の研究者と当局は、この評価は時期尚早であり、パンダ保護活動を弱体化させかねないとして、引き下げを受け入れていなかった。 だが、2016年以降、状況は大きく進展した。中国は、四川省を中心に、既存のパンダ生息地の70%を包括する新たなジャイアントパンダ国立公園を設立することを決

    中国がパンダを絶滅危惧種から外す、さらなる回復へ不安材料は
  • バイキングの「武装女性像」に新説、ワルキューレではなかった

    デンマークのリーベでは、さまざまなものをかたどった像が製造されていた。(MUSEUM OF SOUTHWEST JUTLAND, CC-BY-SA) デンマークをはじめ、イギリスやロシアなどの各地で、それぞれ何十個も発見されてきたバイキング時代の武装した女性の像は、殺された戦士を死後の世界に運ぶ北欧神話の女性戦士、ワルキューレだと考えられてきた。 しかし、その小さなアミュレット(お守り)あるいはペンダントは、バイキングの祭りや儀式で中心的な役割を果たした実在の女性たちを表したものだとする説が、8月5日付けで学術誌「Medieval Archaeology」に発表された。さらに、これらは儀式用具一式の一部であり、バイキング時代のヨーロッパにおける男女の役割が、考えられていたよりも複雑だったことを示唆しているという。 謎めいたその古代のブロンズ像は、長さ数センチの長髪の女性で、多くの場合、紋章

    バイキングの「武装女性像」に新説、ワルキューレではなかった
  • ペルーで猛威のコロナのラムダ株、今わかっていること

    2021年7月7日、チチカカ湖のウロス島(ペルー南部プーノ)の住民に新型コロナウイルスワクチンを接種しに行くペルーの医療従事者。(PHOTOGRAPH BY CARLOS MAMANI, AFP VIA GETTY IMAGES) 新型コロナウイルスのラムダ株は、過去9カ月間、大部分が見逃されてきた。しかし現在、ペルーでは、新たに感染する新型コロナのほぼ全てがラムダ株になっている。ペルーは新型コロナによる人口あたりの死者数が世界最悪で、すでに人口の約0.54%が新型コロナで死亡した。 ラムダ株(C.37系統)は2020年8月にペルーで初めて確認され、ラテンアメリカを中心とする29カ国に広がっている(編注:日では未報告)。ペルーでは新型コロナの新規感染におけるラムダ株の割合が、2020年12月には0.5%未満だった。ペルーのウガルテ保健相は、2021年3月末から4月にかけて感染の「第2波」

    ペルーで猛威のコロナのラムダ株、今わかっていること
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    NEXTAltair 2021/08/01
    ラムダ株まであるのね名前は激強のオメガ株まではどのくらいかかるのか後一年ぐらい
  • グラディエーター 熱狂の舞台裏

    南仏のアルルに1900年前に造られた古代ローマ時代の闘技場で、砂ぼこりを巻き上げながら剣闘士の戦いを再現する二人。何世紀にもわたってローマ人を魅了した古代のスポーツの謎に迫るには、こうした試みも役立つ。(PHOTOGRAPH BY BYRÉMI BÉNALI) 大観衆の前で、手に汗握る戦いを繰り広げた古代ローマの剣闘士。「グラディエーター」としても知られる彼らはどのような日常を送っていたのか。研究から、映画小説とは違う姿が見えてきた。 第I章:フランス アルル 南フランスにある古代ローマの円形闘技場。 砂を敷いた地面に地中海の強烈な日差しが照りつける。そこから地下の薄暗いトンネルに下りると、ひんやりした空気が肌に心地よい。 だが、ほっとしたのもつかの間、顔まで覆う兜(かぶと)を渡された。かぶると、熱が籠もって息苦しい。ほぼ2000年前にローマの剣闘士が使った兜のレプリカで、へこみがあり、

    グラディエーター 熱狂の舞台裏
  • 「人食いバクテリア」とは何か? 対処法は?

    A群連鎖球菌のイラスト。壊死性筋膜炎の原因として最も一般的な細菌だ。(ILLUSTRATION BY CDC) 2017年8月に米国テキサス州をハリケーン「ハービー」が襲い、ヒューストンの街は洪水により甚大な被害を受けた。その濁った水の中に、誰知るともなく危険な生きものが潜んでいた。目には見えないその生物は、浸水した自宅で転倒し、腕を骨折した77歳のナンシー・リードさんを攻撃した。(参考記事:「大型ハリケーン「ハービー」被害の記録 写真29点」) ほどなくリードさんは亡くなった。犯人はいわゆる「人いバクテリア」である。強力に進化した菌がリードさんの皮下組織に侵入し、筋膜と呼ばれる組織に感染し、まるでハリケーンのように行く手にあるもの全てをみるみるうちに破壊したのだ。 人いバクテリアという呼び名は、厳密には正しくない。細菌は人の肉をらうのではなく、毒素を出して、それが組織を液状化させる

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  • 9000年前に女性ハンター、「男は狩り、女は採集」覆す発見

    9000年前の南米アンデス山脈における狩りの様子を描いた想像画。この時代の墓を分析したところ埋葬されたハンターが女性だったことは考古学者たちを驚かせた。(MATTHEW VERDOLIVO, UC DAVIS IET ACADEMIC TECHNOLOGY SERVICES) 2018年のある日。米カリフォルニア大学デービス校の考古学者ランダル・ハース氏の研究チームは、ペルーのアンデス山脈で発掘された約9000年前の墓の周りに集まった。墓の中には成人のものと思われる骨とともに、多種多様で見事な狩猟用の石器があった。大きな獲物を倒し、その皮をはぐ作業までの道具がそろっていた。 「彼はきっと優れたハンターで、集団の中でとても重要な人物だったにちがいない」。当時、ハース氏とチームのメンバーたちはそう考えていた。 だが、その後の分析によって意外な事実が明らかになった。石器のそばで見つかった人骨は、

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