埼玉県上尾市の大室尚市議(54)が東日本大震災から5年となった11日の市議会で、自分の一般質問を中断して行われることになった黙とうについて「そのまま眠っちゃわないように」と発言していたことが分かった。同市で避難生活をする被災者らから「軽はずみな発言だ」と批判する声が上がっており、大室市議は「誤解を招いたかもしれない」と話している。 市議会ではこの日、震災が発生した午後2時46分に1分間の黙とうを実施。一般質問がこの時間帯に当たった大室市議が質問の冒頭で「議場の皆様方にはご協力をお願い申し上げます。そのまま眠っちゃわないように、ひとつ注意していただきたい」と述べた。 大室市議は毎日新聞の取材に「午後の一般質問では(登壇者が)『眠い時間帯ですが、眠らないように』と言う(のが通例)」と発言の趣旨を説明し、「被災された方を侮辱するつもりはない」などと話した。 同市によると、市内で避難生活を送