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哲学と生物に関するja_bra_af_cuのブックマーク (5)

  • 『現代思想』誌「進化論の現在」は看板倒れ - まとまり日記

    『現代思想』誌2021年10月号は「現代思想 2021年10月号 特集=進化論の現在 ―ポスト・ヒューマン時代の人類と地球の未来―」と題された特集だった。わたしはこの特集全体の企画意図に問題があると考えるので、手短に述べたい。 わたしの不満は一言で言うと「この号の中身は『進化論の現在』という題名と釣り合っていない、とくにこの題名で生物学の哲学の成果をほぼ無視するのは問題ではないか」ということだ。 まず前半からいこう。哲学・思想系の雑誌が「進化論の現在」という特集を組むときにどういうことを扱うべきか。もちろん決まったルールがあるわけではないが、次のようなトピックが扱われると考えるのが自然だろう: 進化論(進化生物学)の研究の現状 進化論の種々の側面についての哲学的論争の現状(たとえばやや古い話だがここで触れられているような議論) 進化論からの哲学研究へのインプリケーション(たとえば意識の進化

    『現代思想』誌「進化論の現在」は看板倒れ - まとまり日記
  • 藤崎慎吾『我々は生命を創れるのか』 - logical cypher scape2

    サブタイトルは「合成生物学が生みだしつつあるもの」とあり確かに合成生物学の話ではあるが、生命の起源研究の中に合成生物学を位置づけている感じ 藤崎が、この分野の研究者に取材した連載記事が元になっている。 面白そうだなと思ったから読み始めたわけだが、期待を超えて面白かった。 前半、アストロバイオロジー関連の話をしているところも面白いが、後半に「生命」概念を捉え直していくところが刺激的 がっつり取り組むとしたらめちゃくちゃ大変だが、人類学や心理学も含む形で、生命についての哲学というのがあるというのを感じた。 アストロバイオロジーの哲学というのがあったけど、こういう範囲までカバーできるとよいのかもしれない、と思ったりもした 「人が生命と思ったらそれは生命なんだ」式の話というのは時々出てく話で、出てくる度に「いやそれはどうなんだ」と思っていたのだけど、生命概念の一部に組み込まざるをえないということに

    藤崎慎吾『我々は生命を創れるのか』 - logical cypher scape2
  • アストロバイオロジーの哲学 - logical cypher scape2

    アストロバイオロジーの哲学、という分野があるらしいということを、以前、以下のシンポジウムで少し聞きかじったので、ちょっとググったりして見つけた論文を読んでみた。 軽く検索して見つけられて、pdfがそのままweb上で公開されていて、テーマ的に読みやすそうなものを選んで読んだので、この分野の代表的なものなのかどうかは分からない sakstyle.hatenadiary.jp DEFINING ‘LIFE CAROL E. CLELAND and CHRISTOPHER F. CHYBA http://www.aim.univ-paris7.fr/enseig/exobiologie_PDF/Biblio/Cleland%20and%20Chyba%20_2002.pdf 著者のCAROL E. CLELANDは、コロラド大学に所属していて、同大学アストロバイオロジーセンター、NASAのアストロ

    アストロバイオロジーの哲学 - logical cypher scape2
  •  「生物学の哲学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    生物学の哲学入門 作者:良太, 森元,泉吏, 田中発売日: 2016/08/26メディア: 単行 書は森元良太,田中泉吏という2名の若手哲学者による「生物学の哲学」の入門書だ.進化理論とそのダーウィン以降の学説史を簡単に解説し,いくつかの哲学的なトピックを選んで,これまでに議論されてきたことをまとめている. 第1章 進化理論と進化学説史 ダーウィンのOrigin(種の起源)のテーマが何かというのは,いろいろな読み方があって,ソーバーがそれで一冊書いている.ここではダーウィンの論証の鍵は生命の樹仮説と自然淘汰説の2つだと平行的にまとめている.それぞれの解説は簡潔で要を得ている.ただし自然淘汰の条件として,変異の存在,変異が適応度にかかるものであること,変異が遺伝することの3つのみをあげていて,競争の存在をあげていないのは少し引っかかる*1. ここでダーウィンの論法が「最善の説明への推論(

     「生物学の哲学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 「種問題」ははてしなく続く - archief voor stambomen

    毎日新聞「キリン実は4種でした 独研究者ら発表」(2016年9月9日)※元論文: Julian Fennessy et al. Multi-locus Analyses Reveal Four Giraffe Species Instead of One. Current Biology, DOI: 10.1016/j.cub.2016.07.036. 高精度の分子系統を調べて,単系統群を保全の対象としようというメッセージはぜんぜんOKだが,このタイプの研究が「種問題」の解決につながるという気はまったくしない.これはまちがいなく “地雷原” で,ゲノムを調べれば「種問題」がきれいに解決できるなんて,そんなお花畑な考えは通用しない.生物学の哲学を知らない素人さんの浅はかさでしかない. ワタクシがこの “地雷原” を歩いたり見渡してきたかぎりでいえば,1940年代に Ernst Mayr が生

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