※本イベントは配信(リアルタイム&アーカイブ)でご参加いただけるイベントです。詳細につきましてはページ下部をご確認ください。 「種」は、「しゅ」と読んでください。かのダーウィンの超有名な本、『種の起源』の「種」です。「たね」ではありません。 そんな「種」が、この世にはあふれています。キリンもスズメも、サンマも、ホウレンソウも、そしてヒトも、立派な「種」です。でも、「種の定義を述べよ」と言われるとややこしいことがたくさん出てきます。こんなに世界の基本みたいな顔をしていながら、実はちゃんと定まっていないのです。生物学者が種を語り始めると、種はけっこうな火種(こっちの読みは「たね」)になりかねません。 では、生物学界が困り果てているかというと、そうでもありません。定義が決まっていないにもかかわらず、生物学者は種や種分化について様々なことを明らかにしてきました。『種を語ること、定義すること』の著者