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考古学に関するja_bra_af_cuのブックマーク (45)

  • 既存の「わかりやすい」人類史を現代の知識・研究でとらえなおす、『ブルシット・ジョブ』著者の遺作となった大作ノンフィクション──『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 - 基本読書

    万物の黎明 人類史を根からくつがえす (翻訳) 作者:デヴィッド・グレーバー,デヴィッド・ウェングロウ光文社Amazonこの『万物の黎明』は、世の中にはやってもやらなくてもいいようなクソどうでもいい仕事で溢れているのではないかと論を展開した『ブルシット・ジョブ』で知られるデヴィッド・グレーバーの最新作にして、遺作となった大作ノンフィクションである(単著ではなく、考古学の専門家デヴィッド・ウェングロウとの共著)。今回テーマになっているのは、サブタイトルに入っているように、「人類史」だ。 多くの(特に売れている)人類史には、環境要因に注目したジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』や「虚構」をテーマにしたユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』のように「わかりやすい切り口」が存在するものだが、書(『万物の黎明』)の特徴の一つは、数多語られてきた「わかりやすい切り口」の「ビッグ・ヒストリ

    既存の「わかりやすい」人類史を現代の知識・研究でとらえなおす、『ブルシット・ジョブ』著者の遺作となった大作ノンフィクション──『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 - 基本読書
  • 「ブルシット・ジョブ」著者が遺作で切り込んだ相手

    「ポップ人類史」を根から批判 『万物の黎明』のひとつのもくろみは、ユヴァル・ノア・ハラリやジャレド・ダイアモンド、スティーヴン・ピンカーなどのベストセラーの著者たちのテキスト、いわゆる「ポップ人類史」を根から批判することにある。かれらへの言及と批判は、書の随所にあらわれる。 かれらのほとんどが、人類学にも考古学にも門外漢である。しかし、かれらは人類学や考古学の領域でのめざましい近年の発見をつまみぐいしながら、旧来のパラダイムに巧みに適合させた著作を書いている。そしてそれによって人は、世界の見方を揺るがせにすることなく、新奇な発見をたのしむことができる、と。その批判は、辛辣である。 「わたしたちの議論展開に性急さのようなものが感じられるとしたら、その理由は、現代の著述家の多数が、ホッブズやルソーといった啓蒙時代の偉大な社会哲学者の現代版はわれなりといった風情で、おなじ壮大な対話を(ただ

    「ブルシット・ジョブ」著者が遺作で切り込んだ相手
  • 1600年前のモザイク画、シリアで発見 トロイ戦争の描写も

    【10月13日 AFP】シリアは12日、1600年前の古代ローマ時代に作られたモザイク画を公開した。トロイ戦争(Trojan War)の戦士の姿も描かれており、極めて珍しいという。 モザイクが見つかったのは、2018年に政府が反体制派から奪還した中西部ホムス(Homs)県ラスタン(Rastan)。同地では考古学的発見が相次いでいる。 発掘の責任者で文化財当局の考古学部門トップ、ハマム・サード(Hammam Saad)氏によると、モザイクには剣と盾を持った戦士が描かれており、トロイ戦争に参加した古代ギリシャの英雄たちの名前もあった。 「この種のものとして最古ではないが、最も完全かつ希少なものだ」「(シリアに)同じようなモザイクはほかにない」とサード氏は話した。 これまでに建物の下から発掘されたのは縦約6メートル、幅約20メートルのモザイク画。これ以外にも埋もれているとみられている。 シリアに

    1600年前のモザイク画、シリアで発見 トロイ戦争の描写も
  • 古墳の濠に“太鼓”の埴輪 ほぼ完全な形で発見 奈良 田原本町 | NHK

    奈良県田原町の6世紀前半ごろの古墳の濠(ほり)から太鼓をかたどったとみられる埴輪がほぼ完全な形で見つかったと町の教育委員会が発表しました。現在の和太鼓をそのまま小さくしたような姿で、専門家からは、楽器の歴史を考えるうえで貴重な資料だとする声が上がっています。 奈良県田原町の教育委員会が建設工事に伴って発掘調査を行ったところ、去年、6世紀前半ごろの古墳が確認され、4月になって濠の中から、太鼓のような珍しい形をした埴輪が出土しました。 長さおよそ30センチ、胴のいちばん太い部分の直径が25センチほどで、両端に皮を張って鋲(びょう)で留めた様子が再現され、今の和太鼓をそのまま小さくしたような姿をしています。 教育委員会によりますと、太鼓をかたどったとみられる埴輪は、継体天皇の墓という説のある大阪 高槻市の今城塚古墳などで見つかっていますが、今回のように、割れていないものは初めてだということで

    古墳の濠に“太鼓”の埴輪 ほぼ完全な形で発見 奈良 田原本町 | NHK
  • 「天の火」で滅亡した都市ソドムか? 中東の遺跡に隕石爆発の痕跡:朝日新聞デジタル

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    「天の火」で滅亡した都市ソドムか? 中東の遺跡に隕石爆発の痕跡:朝日新聞デジタル
  • 世界最古の貨幣鋳造所が見つかる、2600年前、中国

    中国、河南省の官荘遺跡から出土した鋤(すき)型の青銅の硬貨「布銭(ふせん)」。中国最古の硬貨で、世界最古の硬貨の可能性もある。(PHOTOGRAPH BY HAO ZHAO) 中国東部の河南省にある官荘遺跡を発掘していた考古学者たちが、世界最古の貨幣鋳造所を発見した。約2600年前、農具である鋤(すき)の形を模した青銅の硬貨「布銭(ふせん)」を量産していたという。8月6日付で学術誌「Antiquity」に論文が発表された。 世界で最初に鋳造貨幣がつくられた場所は、現在のトルコとインドと中国の3カ所のいずれかと考えられている。しかし、はっきりと年代が確認された鋳造所は見つかっていなかった。「現時点で、官荘の鋳造所が、確実に年代を特定できるもっとも古い貨幣鋳造所です」と、中国、鄭州大学の考古学者で、論文の筆頭著者である趙昊(ジャオ・ハオ)氏は話す。 論文によると、城壁と堀を備えた城郭都市の官荘

    世界最古の貨幣鋳造所が見つかる、2600年前、中国
  • NスペPlus 「ご飯」は健康長寿の敵か?味方か?

    人の主として長年親しまれてきた「ご飯」。しかし、最近の低糖質ダイエットブームの中で、糖質が多いご飯は「肥満のもと」とされ、“ご飯抜きダイエット”も流行している。一方、「糖質を極端に減らすと死亡リスクが高まる」という研究データも続々と発表されている。果たして、ご飯は健康長寿の敵なのか、味方なのか?最新研究から「ご飯」の真実を解き明かす。 古代人類の主は肉ではなかった!? アメリカでは今、「パレオダイエット」と呼ばれる、肉中心のダイエット法が人気を集めている。パレオとは石器時代のこと。「石器時代は人類は狩りをし、肉を主にしていたので、私たちの体は肉が主の生活に適応しているはず」という考えが基になっている。 しかし最近、そのような定説を覆す大発見があった。バルセロナ自治大学のカレン・ハーディ博士は、石器時代の祖先の骨の化石を調査し、祖先が何をべていたのかを解明した。ハーディ博士が

    NスペPlus 「ご飯」は健康長寿の敵か?味方か?
  • 古代の音色が今ここに。「1万7000年前のホラガイ」の音を再現(フランス) - ナゾロジー

    古代世界の音楽が現代によみがえりました。 フランスの国際研究チームは10日、約1万7000年前のホラガイが楽器目的で作られたことを特定し、その音の再現に成功したと発表しました。 巻貝を用いた吹奏楽器としては最古のものと見られます。 研究は、2月10日付けで『Science Advances』に掲載されました。 Ancient Conch Shell Horn Plays Its Tune for the First Time in 18,000 Years – Hear It Here https://scitechdaily.com/ancient-conch-shell-horn-plays-its-tune-for-the-first-time-in-18000-years-hear-it-here/ Listen to Sound of 18,000-Year-Old Seashe

    古代の音色が今ここに。「1万7000年前のホラガイ」の音を再現(フランス) - ナゾロジー
  • 古代の歯石から判明、聖書に登場するペリシテ人の食事はアジアン

    古代メギドの市場の想像図。交易商の店先には、地中海東部全域で育つ小麦、キビ、ナツメヤシのほか、南アジアで採れるゴマ油の入ったビンや、ターメリックが盛られた器が並ぶ。(ILLUSTRATION BY NIKOLA NEVENOV) 新約聖書にある東方の三賢者の物語は、古代の中東において長距離貿易が盛んだったことを示している。このことは学者の間でも定説となっており、ローマ時代には、アラビア海やそれよりも東の地域から、めずらしい油や樹脂が地中海一帯に持ち込まれていた。 そして今回、学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された新たな研究で、現在のイスラエルがある土地に住んでいた人々は、アジア産の果物やスパイスを3500年も前から口にしていたことがわかった。(参考記事:「ダビデの敵ゴリアテも、ペリシテ人のルーツを解明」) 研究では、青銅器時代中期から鉄器時代初期(紀元前1500年~110

    古代の歯石から判明、聖書に登場するペリシテ人の食事はアジアン
  • 考古学:ヒトが早くから北米大陸に到達していたことを示す証拠 | Nature | Nature Portfolio

    ヒトが3万年前から北米に住んでいたことを明らかにした2編の論文が、今週、Nature に掲載される。これら2つの研究は、アメリカ大陸への居住というかなり議論のある論点を解明するための手掛かりをもたらしており、アメリカ大陸でのヒトの歴史が、これまで考えられていたよりもずっと以前までさかのぼることを暗示している。 ヒトがアメリカ大陸に到達したことは、地球上でヒトの居住域が大きく広がったことを意味する。従来の学説では、ヒトが初めてアメリカ大陸に到達したのは約1万3000年前で、特徴的な石器で知られるクローヴィス文化に関連していたとされる。しかし、アメリカ大陸への移住の時期とパターンは、議論の的になっている。 Ciprian Ardeleanたちの論文では、メキシコ中部のサカテカスの洞窟での石器、植物遺物、環境DNAなどの発掘結果が記述されている。これらの発掘知見は、年代を示す証拠と合わせて、この

    考古学:ヒトが早くから北米大陸に到達していたことを示す証拠 | Nature | Nature Portfolio
  • 人類、3万年前から米大陸に 通説より1.5万年早く

    発掘作業に当たる考古学者(2015年6月19日撮影、資料写真)。(c)CESAR MANSO / AFP 【7月23日 AFP】メキシコ中部の洞窟で発掘された石器から、人類が3万年前に北米で暮らしていたことが強く示されたとする論文2が22日、英科学誌ネイチャー(Nature)で発表された。通説より1万5000年ほど前に人類が米大陸に存在していたことになる。 【特集】古代生物図鑑~太古に生きた奇妙な動物たち 論文によると、高山地域にあるチキウイテ洞窟(Chiquihuite Cave)では石器1900個を含む人工遺物が見つかり、およそ2万年間にわたり人類が住んでいたことが示された。 同国のサカテカス自治大学(Universidad Autonoma de Zacatecas)の考古学者で論文の筆頭執筆者であるチプリアン・アルデレアン(Ciprian Ardelean)氏はAFPの取材に「私

    人類、3万年前から米大陸に 通説より1.5万年早く
  • ヒトの進化:遠く離れたポリネシアでのアメリカ先住民との接触 | Nature | Nature Portfolio

    先史時代のアメリカ大陸とポリネシア東部の間の航海に関する新たな証拠を示した論文が、今週、Nature で発表される。今回の研究では、現代人と古代人の遺伝的データの解析が行われ、ポリネシアの歴史を明らかにする手掛かりがもたらされた。この解析結果は、太平洋上の島々におけるヒト集団の形成においてアメリカ先住民が果たした役割に関する長年の議論に決着をつける上で役立つ。 先史時代にポリネシア人とアメリカ先住民が接触していた可能性については、これまでのゲノム研究で得られた結論が矛盾していたため、盛んに議論が交わされている。今回、Andrés Moreno-Estrada、Alexander Ioannidisたちの研究チームは、ポリネシア人とアメリカ先住民(計800人以上)のゲノムを解析し、西暦1200年頃にアメリカ先住民とポリネシア人が交雑したと推論した。ポリネシア東部では、ポリネシア人と、現在のコ

    ヒトの進化:遠く離れたポリネシアでのアメリカ先住民との接触 | Nature | Nature Portfolio
  • 南アの洞窟から17万年前の焼き芋 最古の調理の証拠か:朝日新聞デジタル

    焼け焦げた植物の根茎が、南アフリカのボーダー洞窟から見つかった。17万年前のものとみられ、当時の人類が地中の根茎を集めて焼いた「焼き芋」の残りらしい。実際に植物が調理された証拠としては最古のものという。 植物は分解されやすいが、今回の根茎は炭化していたため保存された。直径は1センチ余りで、大きさや組織の形状などから、今もアフリカに広く分布するヒポキシス属植物の一種「Hypoxis angustifolia」とみられる。炭水化物が豊富で生でべられ、調理すればさらに軟らかくなる。小さいながらもホクホクの焼き芋に舌鼓を打っていたようだ。

    南アの洞窟から17万年前の焼き芋 最古の調理の証拠か:朝日新聞デジタル
  • アフリカ人にもネアンデルタール人DNA、定説覆す

    幅広いアフリカ人集団にネアンデルタール人由来のDNAがあることが明らかになり、これまでに調べられたすべての現代人集団で、過去にネアンデルタール人との交雑が起きていた痕跡が見つかった。今回の研究は、人類の歴史の複雑さとともに、共通の歴史の存在を強調する。(PHOTOGRAPH BY JOE MCNALLY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 約6万年前、現生人類(ホモ・サピエンス)がアフリカからの大移動を始め、世界のすみずみに散らばっていった。彼らは行く先々で、自分たちと異なる人類と出会った。 たとえば、ネアンデルタール人はヨーロッパと中東に広がっていた。ネアンデルタール人と近縁のデニソワ人はアジアに広がっていた。現生人類は、これらのグループと出会うたびに交雑したようだ。(参考記事:「人類3種が数万年も共存、デニソワ人研究で判明」) この交雑を示す証拠は、多くの現代人の遺伝

    アフリカ人にもネアンデルタール人DNA、定説覆す
  • なぜ人類は国家を作り、発展させられたのか?──『反穀物の人類史──国家誕生のディープヒストリー』 - 基本読書

    反穀物の人類史――国家誕生のディープヒストリー 作者:ジェームズ・C・スコット出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2019/12/21メディア: 単行我々人類の大半は今は家畜を飼い、農耕を行い、足りない分を輸入することで定住生活を営んでいる。一般的に、そうやって定住して生活をすることは文明的であることの証である。なぜなら我々人類は、狩猟採集生活から、動植物の家畜化・作物化が発生し、そこから固定した畑での農業、定住に繋がったと思われているからだ。 だが、定住は動植物の家畜化・作物化よりもずっと早かったし、初期文明とされる農耕-牧畜文明の連合体が発生する4千年前には、飼いならしによる家畜化や作物化はすべて行われていたのである。つまり、人間は農耕の技術を得てから即、国家を作り始めたわけではない。その後長い年月をかけてようやく国家らしきものが成立しはじめたのである。国家を作り上げることで人間

    なぜ人類は国家を作り、発展させられたのか?──『反穀物の人類史──国家誕生のディープヒストリー』 - 基本読書
  • 世界最古の具象画か、狩猟描いた4万4000年前の洞窟壁画 インドネシア

    インドネシア・スラウェシ島で見つかった洞窟壁画。豪グリフィス大学提供(2019年12月11日公開)。(c)AFP PHOTO/RATNO SARDI/GRIFFITH UNIVERSITY 【12月12日 AFP】先史時代の狩猟の場面を描いたインドネシアの洞窟壁画が、4万4000年近く前に描かれたことが分かったとする新研究が11日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。世界最古の具象画である可能性があり、高度な芸術文化が存在していたことを示す発見だという。 この壁画は2年前、同国のスラウェシ(Sulawesi)島で見つかった。幅4.5メートルの壁面に、やりやロープのようなものを手にした半人半獣の狩人に追われる野生動物が描かれている。時代的に最も新しい部分には、鳥や爬虫(はちゅう)類といった生物の頭に人の体を持つ狩人たちが、暗い赤色で描かれている。 豪グリフィス大学(Griffit

    世界最古の具象画か、狩猟描いた4万4000年前の洞窟壁画 インドネシア
  • ジュラ紀の生態系崩壊、原因は地球の極移動、新研究

    中国北部のジュンガル盆地で調査を行う科学者たち。中国各地の岩石記録から、1億6500万年前から1億5500万年までの間に劇的な気候変動があったことがわかっている。(PHOTOGRAPH BY IRA BLOCK, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 最初は気候変動による絶滅だと思われていた。今から1億6000万年以上前のジュラ紀、現在の中国東北部にあたる地域の涼しくて雨の多い森林では、奇妙な動物たちが地を這い、泳ぎ、空を飛んでいた。ところがその後、地質学的には一瞬とも言えるような短い期間に気温が上昇し、大地は干からびていった。水は失われ、生命も失われた。研究者たちは、このとき生態系が崩壊した原因を特定しようと奮闘してきたが、答えは見つかっていなかった。 地質学の専門誌『Geology』に10月15日付けで発表された新しい論文で、変化したのは気候ではなく、この土地の地理的な位

    ジュラ紀の生態系崩壊、原因は地球の極移動、新研究
  • 凍結ミイラ「アイスマン」壮絶な最期の旅路を解明

    1991年、エッツィ(アイスマン)のミイラ化した遺体を調べる登山家のラインホルト・メスナー氏(右)と仲間。(PHOTOGRAPH BY PAUL HANNY, GAMMA-RAPHO/GETTY) アルプスの氷河で見つかり、「エッツィ」の愛称で知られる有名な男性のミイラ「アイスマン」。負傷し、おそらく追われていたアイスマンは、アルプスの高山で、背中を矢で射られて死亡した。(参考記事:「アイスマンをめぐる5つの意外な事実」) それから約5300年、考古学者たちは今も、彼の死の謎を解明しようと取り組んでいる。このほどアイスマンの発見現場から採取されたコケの分析が行われ、最後の登山の詳細が明らかになった。論文は2019年10月30日付けで学術誌「PLOS ONE」に発表された。 これまでにわかっていること エッツィは1991年、エッツタール・アルプスを歩いていたハイカーが、イタリアとオーストリア

    凍結ミイラ「アイスマン」壮絶な最期の旅路を解明
  • 日本列島は紀元前から文字使用か 発掘された石は「すずり」 | NHKニュース

    列島で文字が使われ始めた時期が大きくさかのぼるかもしれません。弥生時代や古墳時代の遺跡から発掘された石が調査の結果、「すずり」と判断される事例が九州北部を中心に相次ぎ、調査に当たった専門家は、紀元前100年ごろから文字が使われていた可能性があると指摘しています。 刃物などを研ぐ「砥石(といし)」と判断されていた石などを詳しく調べ直した結果、これまでにおよそ130点が「すずり」と判断されました。 ほぼ同じ時代の中国や朝鮮半島の遺跡から見つかったすずりと形が似ていることに加え、石のすり減り方が砥石と異なるほか、一部には墨とみられる黒い付着物が付いていたことなどから、「すずり」と判断したということです。 調査に当たっている弥生時代の専門家で、國學院大学の柳田康雄客員教授によりますと、「すずり」と判断した石は、九州北部を中心に西日の各地に分布し、このうちの5点は弥生時代中期の紀元前100年ご

    日本列島は紀元前から文字使用か 発掘された石は「すずり」 | NHKニュース
  • 「アフリカ以外で最古の現生人類発見」に異論百出

    これら2つの化石は、わずか数センチしか離れていない場所で発見された。しかし、両者の年代には大きな開きがある。ネアンデルタール人(左)の方は17万年前、現生人類は21万年前と測定されている。(COMPOSITE IMAGE COURTESY OF KATERINA HARVATI, EBERHARD KARLS UNIVERSITY OF TÜBINGEN) 先日、ギリシャ南部の洞窟で見つかった頭骨が、21万年以上前の現生人類(ホモ・サピエンス)のものであるとする論文が発表されて話題になった。アフリカ大陸以外で発見されたものとしては、最古の骨だ。この論文は7月10日付で学術誌「ネイチャー」に掲載された。 これがもし確実なら、現代人と解剖学的に同じ人々が、最初にアフリカを出た経緯を解明する手がかりになるだろう。しかし、新たな証拠の信頼性に疑問を持つ専門家もいる。 「この頭骨がサピエンスの系統に

    「アフリカ以外で最古の現生人類発見」に異論百出