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歴史と美術に関するja_bra_af_cuのブックマーク (14)

  • nix in desertis:ゴヤとマネという様式分類上の困難を高校世界史でどう扱うか

    久しぶりの高校世界史深掘りシリーズ。 言うまでもなく,様式史とは同時代または後世の人間による整理である。ゆえに画家個人を必ずどれかの様式に入れないといけないわけではない。実際に,どうにも分類しがたい画家は存在する。しかし,専門家や好事家はともかく,一般教養や高校世界史のレベルだと,有名な画家をどこかしらのグループに入れることが要請される。この画家は一人一派なので型にはまらないのです,という説明を通すのは難しい(なぜ難しいのかわからないという人はすでに世間の知的水準や感覚から遊離している自覚を持つべし)。どこのグループにも入らない理由の説明をしようものなら,世の中には一般教養として求められるものが無数にあるのだから,込み入った事情を把握するくらいなら別のものを学んだほうが効率がいい,という反応をされてしまうのが常である。これは知っていてほしいと思う側にも望ましくない状況で末転倒である。だか

  • 西洋美術史おすすめ本まとめ

    西洋美術史おすすめを訊かれたら、とりあえず小学館の『西洋美術の歴史 1〜3』 https://t.co/gwgTUfb5wQ と、ちくまプリマーの『西洋美術史入門』『西洋美術史入門 実践編』 https://t.co/KtG9vhFpGj を勧めている。中級以上なら中央公論新社の『西洋美術の歴史1〜8』 https://t.co/AHb01FVk4Z 。 — 壺屋めり (@cari_meli) February 4, 2019 小学館の新書のタイトルをまちがえる痛恨のミス(ほんとうは『西洋絵画の歴史』)。 西洋美術史の入門書、いっぱいあってどれを読んだらいいのかわからんもんね。というわけで、以下おすすめポイントとともに列挙していくぞ。 とりあえず通史が知りたい 最初に挙げた小学館ビジュアル新書の『西洋絵画の歴史』シリーズ全3巻は、とりあえずルネサンスから現代に至る美術の流れを知るのに、最

    西洋美術史おすすめ本まとめ
  • 美術史のミソジニーと折り合いをつける

    400年も500年も昔の美術作品を調べていると、ときどき21世紀人から見るとぎょっとするような主題のものがある。 パッと思いつく限りでも、ギリシャ・ローマ神話には「それって女性側からしたらどうなん?」となるような話が満載だし(テセウスに捨てられるアリアドネとか、ゼウスに犯されるエウロパとかレダとか)、キリスト教主題だって自分らの父親を誘惑する娘たちってどうなのってなるし(ロトと娘たち)、世俗主題でも純潔を汚された乙女が自殺するのが美談になってるし(ルクレティア)。それが絵やら彫刻やらであらわされて、当時の文献で「まことに美しい」とか書かれていたら、そりゃ絵はそうやろけどこれ相当ヤバい話やで? みたいになりますわな、こちとら21世紀人なんで…。 現在都内の大学で西洋美術史を教えているのだけど、こういう話を紹介するのは難しい。難しく感じているのはこちらだけかもしれないけど、とりあえずいちいち「

    美術史のミソジニーと折り合いをつける
  • 彫刻を見よ──公共空間の女性裸体像をめぐって:フォーカス|美術館・アート情報 artscape

    で育った大多数の人々にとって、「美術」「彫刻」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、古風な衣服をまとった西洋人の石膏像と並び、駅前や公園など、屋外の公共空間にある記念碑的な人物銅像(その多くが裸体を晒している)ではないだろうか。しかし(「美術」「彫刻」という言葉と同じく)国内でそうしたイメージが定着したのはそれほど古いことではない。その過程に何があったのだろうか? 最近のartscapeでも、 3月1日号村田真レビューでは「小沢剛 不完全─パラレルな美術史」展、また同じく4月1日号の星野太レビューで荒木慎也『石膏デッサンの100年──石膏像から学ぶ美術教育史』がピックアップされている。今号では、彫刻家で彫刻・銅像・記念碑研究者の小田原のどかが、公共空間での「女性」裸体像の起源に迫る。なお稿に関連し、昨年4月15日号高嶋慈レビューによる小田原の個展「STATUMANIA 彫像建立癖」評も参照

    彫刻を見よ──公共空間の女性裸体像をめぐって:フォーカス|美術館・アート情報 artscape
  • nix in desertis:輝くジャーヒリーヤの時代

    東博のアラビアの道展に行ってきた。驚きの常設展チケットで入場できる=実質無料の企画展である。しかも全館写真撮り放題。総展示数424展で展示替え一切無し。さらに入り口の外にベドウィンのテントが張られ,テントに行くとアラビアコーヒーとデーツ(ナツメヤシ)のもてなしを受けられる(もちろんこれも無料,ただし先着順で完売有)。オイルマネーだ…… 展覧会名はダブルミーニングで,古来通商路となってきたアラビア半島という意味と,サウジアラビア建国に至る歴史という意味が重ねられている。もっとも,展示の9割は前者で,後者はおまけという様子であった。とはいえサウジの政治観が全面に出たキャプションにはなっていて,たとえば中東地図の地名も,よくみるとペルシア湾ではなくてアラビア湾になっている。私以外の人はさして気にしていなかったけども。 展示は先史から始まっていて,とはいえ石器の類はどこも同じではある。ただし,新石

  • 知の回廊 第78回『ギリシアから日本に来た神々』

    監修:田辺勝美(中央大学総合政策学部)  日の伝統文化として馴染みのある獅子舞。このルーツを辿ると、古代メソポタミア文明や、エジプト文明にその源流を見つけることができます。  実は日文化の中にも、古代ギリシアの文化が流れ込んでいるのです。七福神の神である大黒天や、毘沙門天の起源を辿ると、シルクロードを経て、ギリシア・ローマに繋がります。風神なども、その起源はギリシア神話のヘルメス神なのです。お寺でよく見かけるX型脚の椅子のデザインも、メソポタミアやギリシアからきており、ギリシア文化は、ガンダーラ仏教の源流ともなっているのです。日は島国ですが、その伝統文化はアレキサンダー大王の時代から、大陸へと繋がっていたのです。  今回は古代ギリシアから日に渡ってきた神々を見つめて、日の仏教美術の起源を辿ります。 (協力:平山郁夫シルクロード美術館) (登場人物の肩書きや施設等の

    知の回廊 第78回『ギリシアから日本に来た神々』
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2017/08/03
    狛犬,風神,毘沙門天,金剛力士,すべてギリシアに起源を持つという
  • 親の本棚をあさった日々|ちくま学芸文庫|池上 英洋|webちくま

    PR誌「ちくま」7月号より、『美少女美術史』(ちくま学芸文庫、6月刊)の著者、池上英洋氏のエッセイを公開いたします。『官能美術史』『残酷美術史』『美少年美術史』につづく、第4弾『美少女美術史』。この人気シリーズはどのようにして生まれてきたのか? 著者の思考の軌跡が明らかになります。 絵を描くことと読書趣味としていた母のおかげで、広島の実家にはと画集がたくさんあった。両親とも働いているいわゆる鍵っ子だったのをよいことに、親のいないあいだ、私は手当たり次第に親の棚をあさることを常としていた。 低学年の頃には、それらを読むというより、ページをパラパラとめくってはただ眺めていた。そのためには絵が多く載っている画集はうってつけで、日が暮れて母が仕事先から帰ってくるまで、古今東西の絵画を意味も分からぬまま見ていた。そのような鑑賞態度でも、お気に入りの作品というものはできるもので、デルヴォーが描く

    親の本棚をあさった日々|ちくま学芸文庫|池上 英洋|webちくま
  • ミクダヨーさんの近代美術史

    cha_bo @cha_bo39 近代美術史はミクダヨーを描くことで発展してきたと考えると分かりやすい。気がする。さっき思いついた。 どこからが近代かって事については様々な論があって迂闊なことを言うとアレな人に絡まれそうだけど、伝統的絵画からの脱却という点で、19世紀フランスの写実主義からとしたい。 2017-06-27 22:55:03 cha_bo @cha_bo39 伝統的絵画/アカデミックな絵画が主題として描いていたのは理想化された初音ミク、リアルな身体を持たない想像上の初音ミク出会ったことに異論を唱え、写実主義では巨大な頭部にペラペラのツインテール、ぱっつんぱっつんな胴体ブーツというより長の「見たまま」の初音ミク、ミクダヨーを描いた。 pic.twitter.com/JSemvVGlHd 2017-06-27 22:57:57

    ミクダヨーさんの近代美術史
  • 20世紀初めのヨーロッパにおける 「黒人芸術art negre」の発見と評価  稲垣里芳 - garage-sale

    はじめに 論文は、ヨーロッパ、特にフランスにおいて、黒人アフリカの造形物が「芸術(art)」 と呼ばれ始めた20世紀初頭の状況を探ることによって、民族学的資料と芸術作品と の境目を問い直し、西洋的なファイン・アートとは異なる文脈において制作された造 形物が「芸術」とみなされるようになった根拠を探るとともに、同時代のモダン・アー トの展開の中で「芸術」という言葉の意味するものがどのように変化したかを論じる ものである。 そのために、前衛芸術家の創作や言説に加えて、「アール・ネーグル art negre 」を 支持した美術批評家たちが、どのような理由からこれらの彫刻を評価し、「アール」 すなわち「芸術」として捉えたのかを、彼らのテクストに即して具体的に検討してい きたい。 1  「アール・ネーグル」の発見 1-1「アール(芸術)」と呼ばれる以前 20世紀初頭における「アール・ネーグル」の「発

    20世紀初めのヨーロッパにおける 「黒人芸術art negre」の発見と評価  稲垣里芳 - garage-sale
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2016/06/19
    「アール・ネーグル」の発見は第一次世界大戦に先立つ1905-7年頃,伝統的ヨーロッパアカデミズムのオルタナティブを求めて。モダニズム芸術の成立と表裏の関係。
  • nix in desertis:黄金のアフガニスタン

    東博の黄金のアフガニスタン展に行ってきた。企画展はある意味で展覧会の内容よりも開催の経緯の方が重要であるので,先にそちらに触れておきたい。 カブールのアフガニスタン国立博物館は1979年以後,長らく文化財破壊の危機にさらされ続け,特に1989年にソ連が撤退すると情勢が悪化した。タリバンが成長し,彼らが故意の文化財破壊を行っていたことと,内戦がカブール市街にまで及び始めたことがその原因である。実際に1990年代に,多くの博物館収蔵品が破壊されて灰燼に帰したか,略奪に遭ったとされる。しかし,博物館職員たちは極秘裏に最重要収蔵品を選び抜いて,それらを大統領官邸の地下金庫にしまいこんでいた。この行為は当時の政権はおろか,職員の家族にさえ秘密にされていたそうだ。そして米軍が進駐したことである程度安全が確保されたと判断されたため(皮肉にも“比較的安全”と判断されたのはソ連軍か米軍がいた時期なのである

  • アニメと伝統文化のコラボが見られた「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ) 2015」

    京都市で2012年から開催されている「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」は、2015年9月19日(土)・20日(日)に開催された今年のもので4回目を迎えました。関西圏のコンテンツ市場の促進を図ることを目的の1つとしているイベントで、様々なブースの出展やステージイベントの実施がありましたが、実際に会場に行ってみると、アニメと日の伝統文化とがコラボしたアイテムが特に目に入ってきました。 京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2015 http://kyomaf.jp/ メイン会場は平安神宮近くにある「みやこめっせ」(京都市勧業館)。 建物内は地下1階、1階、3階の3つのフロアに分かれています。人出はかなり多く、「ぎっしりで動けない」というほどではないものの、座って休憩するスペースを確保できずに通路の隅に座っている人もいるぐらい。 メインの展示が行われているのは3階。いろいろな企業・作品

    アニメと伝統文化のコラボが見られた「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ) 2015」
  • E.H.ゴンブリッチ『美術の物語』 - logical cypher scape2

    西洋美術史の入門として名高い1冊 実際、読みやすく丁寧でとても面白い 読み継がれる名著とはこういうものか、と また、自分は美術については19,20世紀くらいしか知らなかったので、改めて通史を読んで勉強になった。 このの特徴はいくつかあるが 「物語」としては、それぞれの時代や流派において美術の目的がなんであったか、ということを追いかける作りになっている。 ともすると、絵画などのよしあし・巧拙を「実物そっくりかどうか」で判断してしまうことがあるけれど、そもそも実物そっくりであることが美術の目的でなかった時代もある。というか、このを読んでいると、おおむね交互に現れてくるという感じがある。 エジプトがスタートに置かれているが*1、エジプトでは「見たまま」ではなく「知っている」ことが描かれた。目とはこういうもの、顔の輪郭はこういうもの、足はこういうものといった知識に従って描かれていた。 その後、

    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2015/04/30
    美学学ぶ上での基礎教養によさそう
  • 江戸時代遠近法

    Japanese history of  perspective drawings and engravings 日における遠近法絵画の歴史 上巻 まず、遠近法を取り入れ ている、著名な名作を、2枚ご覧下さい。 葛飾北斎 「富嶽三十六景、神奈川沖浪裏」 1830年代前半の作品。  (昭和30年の刊行を使用) 歌川広重 「名所雪月花、井の頭の池弁財天の社雪の景」 弘化年間(1844年〜1848年)の作品。   ウィキメディアコモンズより 遠近法は、 北斎の富嶽36景、広重の東海道53次に代表されるように 1830年代には、日 の絵に完全に溶け込んで行きます。 遠近法の取り入れ過程を、 1740 年代〜1820年代まで 遠近法を取り入れた作品を中心にご紹介いたします。 「こんな年代に、こんな絵があったのか、程度にご覧下さい。」 ここで取り上げる遠近法は、幾何学 的ま

  • nix in desertis:一人ロマン主義全部(ターナー展)

    都美のターナー展に行ってきた。水彩画中心ではあったが,なかなか豪華で量もあり,満足のいくものであった。 ターナーというと,表題にした通り,一人でロマン主義を一通りやってしまったという印象がある。ロマン主義と一括りにはするものの,実際の中身は多種多様だ。これはロマン主義という言葉の多義性もあるが,何より「筆致・主題のどちらかが古典主義からもロココからも外れてたらロマン主義」みたいなところはあり,これが雑多になっている原因である。C.D.フリードリヒは,筆致はパリッパリの古典主義だが,主題が崇高に寄りすぎているのでロマン主義だ。一方ドラクロワは主題が比較的古典的でも,筆致が全く外れているのでやっぱりロマン主義である。 こんな人為的な分類無意味なんじゃないかと言いたくなるような状況だが,ひるがえって,ターナーはどっちも描ける。というよりも,最初は主題が崇高なだけであったが,歳をとっていくにつれて

    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2013/12/02
    "人間枯れると筆致は逆に荒れるのか" 興味深い。音楽の演奏だと身体が動かなくなってくるから激しくはならないよね。作曲だったらまた違う?
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