70年代に小学生だった私は、80年代には中学生、高校生だった。 楽しかった記憶しかない小学生時代に比べ、80年代の中学・高校時代は半分は暗い。ちょうど、偏差値万能主義・管理教育が台頭し、それに反発するように校内暴力が問題化したころだ。 個人的な意見だけれど、日本の社会システムの中で最も問題があって、始まりの時代から終わりの時代への過渡期での舵取りを間違えたと思うのが、政治と教育だ。そして今でもこの2つは、最悪のシステムを継続しているような気がする。 70年代~80年代にかけて、時代が急速に自由へのアクセスを得始めたとき、最もあわてふためいたのが学校だろう。それまでは、良きにつけ悪きにつけ、家庭や社会からの個人への抑圧が十分に強かったし、権力が権力として機能していた。(例えば、先生は先生であって、逆らうべきものではなかった)だから、子供たちは「集団」としての自分を尊重し、学校でそこそこおとな