あるノマドの知の旅路 私はどこを安住の地とすることもなく、終の棲家とすることもなく、ただひたすら、人々の話を聴いては、さまよい歩く。どこを目指すわけでもない、あてどもない旅路。そこで出会う人々の話だけが、旅を続ける理由、そして、原動力となる…。 紹介文 本書は、社会的な逸脱を犯した人々、すなわちアウトサイダーに関する理論のひとつであるラベリング理論についての本である。本書の著者ハワード・S.ベッカーは、自身がジャズ・ミュージシャンとして活動していた経歴を活かし、それまでの社会学において、ほとんど明らかにされてこなかったアウトサイダーたちの実態を、彼らとの日常的なコミュニケーションやインタビューをもとに描き出している。そして彼は、「逸脱とは、常に誰かの企画によって生み出されるものである」と主張し、所得水準や人種といった個人の属性こそが逸脱を生み出すという従来の社会学を批判する。彼は、いかなる
昔は雑誌を含めてジャズに関する本はたくさん出版されていた。大方のジャズファンは、ジャズのレコードを聴きながら、セットでそれらの本を読むのを楽しみにしていたので、私もそうだが、今でも本棚の中に雑誌の特集号を含めて数多くの昔のジャズ本が並んでいる人が多いのではないかと思う。これらは大ざっぱに分けると、(1)ジャズ史やミュージシャンの伝記類、(2)有名レコード(名盤)、有名ミュージシャン紹介と著者の分析・感想、(3)ジャズの「聴き方」の類、(4)ジャズという「音楽そのもの」について考え、語る評論、という4つの形態があったように思う。加えて、ここにジャズとオーディオ、録音との関係を語った本がある。当然だが、これは大体歴史順にもなっていて、まずは啓蒙書、教養書のような(1)で基本的なことを学習し(60-70年代)、実際のジャズを聴こうと(2)で数多くの音源、レコードの存在と内容を学び、聴き(主に70
何ともモヤモヤさせられてしまいました。いや、面白いんですけど。 すごいジャズには理由(ワケ)がある──音楽学者とジャズ・ピアニストの対話 作者: 岡田暁生,フィリップ・ストレンジ 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング 発売日: 2014/05/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 音楽学者の岡田暁生氏とピアニストのフィリップ・ストレンジ氏の対話集。アート・テイタム、チャーリー・パーカー、マイルズ・デイヴィス、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンズという6人の音楽家について、すごい理由(ワケ)を語っていくという本です。「対話」と言っても、「フィリップ・ストレンジへのインタビュー」に近い形式で、譜例もたくさん挙げられて解説がなされています。「すごい理由」については、録音にまつわるエピソードやジャズ・ジャイアンツの人間関係etc.といった「物語」より
21世紀以降のジャズを紹介する書籍『Jazz The New Chapter ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平』が、2月14日に刊行された。 同書では、ジャズをヒップホップやR&B、ソウルなどと融合させた革新的なサウンドにより、世界で最も注目を集めるジャズピアニストの1人とも言われるロバート・グラスパーにスポットをあてるほか、ホセ・ジェイムズ、エスペランサ・スポルディングといったアーティストたちの紹介記事も掲載。また、21世紀以降のジャズを様々なテーマから捉えた計300枚のディスクガイド、「NYライブハウスレポート」「インターネットカルチャーとジャズ」といった切り口による多彩なコラム、インタビューなども掲載されている。
11/25発売! 菊地成孔さん(ミュージシャン)推薦! 「雑味なし、エグ味なし、ナチュラルかつハイグレード。口当たりまろやかにして栄養満点。要するに〈フツーに良い〉。そんなジャズ批評があってたまるか!というアナタ、間違ってますぞ。そんなジャズ批評が足りなかったんでしょうが。コレ読むと解ります。」 ビバップの始祖から21世紀の最新型まで、100枚+200枚のディスクでジャズのエッセンスがわかる! 特別付録としてピーター・バラカン(ブロードキャスター)と著者との対談も掲載。 〈いりぐちアルテス〉第4弾! 四六判・並製・232ページ 定価:本体1600円+税 発売:2013年11月25日 ISBN978-4-903951-38-6 C1073 装丁:白畠かおり ジャンル:ジャズ/ディスクガイド ●内容 〈いりぐちアルテス〉第4弾は、ビバップの始祖から21世紀の最新型まで、選びぬいた100枚+20
オラシオ主催万国音楽博覧会 自称「日本でただ一人のポーランドジャズ専門ライター」オラシオのブログです。「百文は一聴にしかず」をモットーに、世界有数の豪雪都市青森市から世界最先端の情報をお届けしています。出張CDコンサートのご依頼はaladyhasnoname@ヤフーまでお願いします。 ジャズの明日へ コンテンポラリー・ジャズの歴史 まず最初に恥ずかしい告白をしておく。私は本書を、発売当時に新刊で読んだ記憶がある。が、完全に「ディスクガイド」として読んでいたので、この本が書かれた意図を全く理解もせず「何だかありがちなものばかり選んでるな~」と感じ、本文も一応全部は目を通したが、全然集中していなかった。とどのつまりが、当時の私は「音楽本」についてその程度の役割しか期待していなかったのだろう。今なら解る。本書はそこに鋭く斬り込んだものなのだと。 この本は、正確に言うと、ジャズというものがどういう
2013.01.08 posted by honzuki / Category: イベント情報 / Tags: SF, マンガ, 映画・アニメ, 音楽 2013年1月9日、渋谷UPLINKで「プロのミュージシャンがアニメについて語る」という異色の催し「ジャズメルカ!!!!!!!!!! vol.2 特集:『LUPIN the Third -峰不二子という女』」が開催される。今回はゲストに菊地成孔氏、前回に続いて大谷能生氏・吉田隆一氏・吉田アミ氏らが登壇。彼らを迎えるのは、アニメ評論同人誌最大手「アニメルカ」編集長の高瀬司氏。「ジャズとアニメ」という、一見すると意外な取り合わせをめぐって激論が展開されることはほぼ間違いない。 前回の「ジャズメルカ!!!!!!!!!! vol.1」の様子は、既に刊行されている同人誌「アニメルカ増刊号 反=アニメ批評 2012 autumn」に採録されている。今回
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