ヴィジュアル系バンドLAREINE、Versaillesのヴォーカリストとして活躍した後、2013年12月にソロでメジャーデビューを果たしたアーティスト、KAMIJO。スピノザやドゥルーズなどを研究する哲学者で、2011年10月に発表した著書『暇と退屈の倫理学』が異例のベストセラーとなった國分功一郎。一見すると接点のない二人であるが、國分はフランス留学中に現地のヴィジュアル系人気を目の当たりにし、VersaillesやKAMIJOの活動にも注目してきたという。今回の対談では、それぞれの視点から見たヴィジュアル系のユニークさ、特異性について語り合ってもらった。(編集部) 「ヴィジュアル系って極端な話、ブサイクだったら化粧をすればよい」(KAMIJO) 國分:僕がちょうどフランスに留学していたのが2000年から2005年で、当時僕の周りには日本語を勉強するフランス人学生が沢山いたんです。彼らは