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bookと倫理に関するja_bra_af_cuのブックマーク (10)

  • Daily Life:『はじめての動物倫理学』読書ノート

    September 06, 2021 『はじめての動物倫理学』読書ノート 田上孝一さんの『はじめての動物倫理学』は、動物倫理の分野を概説するおそらく最初の新書であり、この分野の存在を多くの人に知らしめたという意味で、大変画期的なだと思う。 以下では主にわたしが同意できない点や疑問に思う点を中心に記述していくが、その前に書の良いところをいくつかあげておこう。 まず、全体として非常に読みやすい。ときどき「広く観念されている」(p.107)といった耳慣れない表現が出てきたりするものの、全般に難解な表現は極力避けられている。また、いろいろ留保をつけずに言い切る形で論述されているところが多いのも、立場が鮮明であるという意味で書の美点である。動物の権利論がいろいろな問題をどうとらえるかについて、田上さんなりの一貫した視点を提供しているのも書のよいところである。 第一章の倫理学理論の整理はスタン

  • 現代思想2019年9月号 特集=倫理学の論点23 - logical cypher scape2

    タイトルにあるとおり、様々なジャンルでの論点が分かるような、コンパクトな原稿が多数収められていて、色々と入口によい感じの特集。全部は読んでいないけれども。 現代思想 2019年9月号 特集=倫理学の論点23 作者:岡裕一朗,奥田太郎,池田喬,長門裕介,福永真弓,石井ゆかり,武田砂鉄,重田園江出版社/メーカー: 青土社発売日: 2019/08/27メディア: ムック 【討議】 ボーダーから問いかける倫理学 / 岡裕一朗+奥田太郎+福永真弓 応用倫理学のメソドロジーを求めて / 池田喬+長門裕介 応用倫理のトピックス 環境 人新世下のウィルダネスと「都市の環境倫理」 / 吉永明弘 宇宙 神話と証拠 / 清水雄也 農 いのちを支える行動を日常に埋め込む / 秋津元輝 動物 動物の倫理的扱いと動物理解 / 久保田さゆり ロボット ロボットは権利を持ちうるか? そして権利を持たせるべきか? /

    現代思想2019年9月号 特集=倫理学の論点23 - logical cypher scape2
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2019/12/08
    労働についてのがないなと思ったら最後のがそうなのね
  • 英国発信『脳に刻まれたモラルの起源 人はなぜ善を求めるのか』

    倫理(ethics)というのは外的に規定された社会的なルールのことで、職業上の義務などは倫理の範疇である。 道徳(morals)というのは個人的な信条(プリンシプル)に基づく行動規範のことである。 「倫理」は社会的なもので、「道徳」はより個人的なものだともいえる。 リベラルな大人になる子どもたちは、三歳のときすでに問題に直面したときに乗り越える能力を発揮し、自発的で表現力豊かで、独立心が強いという特徴があった。 保守的な大人になる子どもたちは、三歳の時点で、不確かな状況に置かれると居心地悪く感じ、罪の意識を感じやすく、怖い思いをすると固まってしまうような子どもだった。 感情的な直感を抑えて、合理主義的に「最大多数の最大幸福」を目指して行動するための認知的制御機能は、脳においては、おもに背外側前頭前野と呼ばれる部分の機能だと考えられている。 前部帯状回、右の扁桃体、島皮質前部。実のところ、こ

    英国発信『脳に刻まれたモラルの起源 人はなぜ善を求めるのか』
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2019/07/20
    “前部帯状回、右の扁桃体、島皮質前部。実のところ、この三か所の灰白質の量さえ脳のMRI画像から抽出できれば、その脳の持ち主が保守的であるかリベラルであるかはある程度予測することができる”
  • 『正義とは何か』/神島裕子インタビュー|web中公新書

    誰もが共通に理解できる「正義」はあるのか。公正な社会は実現可能か。このたび、アメリカ政治哲学者ロールズにはじまる正義論の系譜をわかりやすく解説する『正義とは何か』が刊行されました。書について著者の神島さんにお話しをうかがいました。 ――哲学、とくに正義論について関心を持ったきっかけを教えてください。 神島:知りたいと思うことに取り組んでいたら、哲学という研究領域の端っこに近づいてきた感じです。子どもの頃によく「なんで」を連発してうるさがられたり、(たぶん)するどい突っ込みを入れて「子どものくせに生意気だ」と怒られたりしていました。他方で漫画やアニメが好きで、ストーリー展開に難癖をつけたり、登場人物に感情移入したりして、空想にふけっていました。振り返ってみれば、そうとは知らずに哲学っぽいことをしていたのだと思いますが、学問としての哲学に関心を持つようになったのは、大人になって他の学問を学

    『正義とは何か』/神島裕子インタビュー|web中公新書
  • メディアマーカー

    2019年5月31日をもちましてサービスを終了しました。 12年の長きにわたりご愛顧いただき誠にありがとうございました。

  • 功利主義熱『モラル・トライブズ 共存の道徳哲学へ』

    📖 これぞ功利主義マニアックス!とでも呼んでみたくなるほどの、功利主義への情熱(偏執?)あふれた倫理考察。 道徳は普遍的協力を促すために進化したのではなかった。それどころか、集団間の競争を勝ち抜く装置として進化した。 私たちに必要なのはメタ道徳だ。従来の道徳が、それぞれ異なる利己的な利害を抱えた個人間の不一致を解決するように、異なる道徳的理想を掲げる集団間の不一致を解決できる道徳システムだ。 私たちはこれまで、正しいと感じられる普遍的な道徳原理を探してきたが、そんなものはおそらく存在しない。正しいという感覚は、低レベル(集団内)ではうまくいっても、高レベル(集団間)ではうまくいかないだろう。 サルも、内集団の仲間への潜在的選好を示す。分類課題の実験で、サルも、果物のような良いものと内集団の成員、クモのような悪いものと外集団の成員を結びつけたのだ。 人種的偏見が強く、また広く見られること

    功利主義熱『モラル・トライブズ 共存の道徳哲学へ』
  • 人間とロボットの相互作用における責任の条件──『ロボット法』 - 基本読書

    ロボット法 作者: ウゴパガロ,Ugo Pagallo,新保史生,松尾剛行,工藤郁子,赤坂亮太出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2018/01/30メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る最近『ロボット法』関連のが出はじめ、刊行予定にも並び始めたのだけれども、書はその中でも、ロボット技術の現在と、今後起こりえる技術発展を見据えて実定法上の問題を27に分類し、一つ一つそこにどのような問題があるのか、法制度は今のまま、既存の法を延長することで新たな状況に対応することができるのか。不可能なのであればそれはなぜなのか、といったことを丹念に解き明かしていく一冊である。 書の目的は法的に1つの正しい答えというものが手の届くところにあるのか、法制度が代替的解決を受け入れ可能か、または政治的決定が行われる必要があるかを決定することである。典型的な実例は軍事ロボット分野における自律

    人間とロボットの相互作用における責任の条件──『ロボット法』 - 基本読書
  • スコット・ジェイムズ『進化倫理学入門』 - Repeat The Ending

    専門が「価値論、道徳心理学、進化論」*1の哲学教授による進化と倫理学が交錯する分野の入門書。 同じ領域を扱っているが最近日でもいくつか出ており、道徳の生得論争や生物の互恵性については『モラルサイコロジー』や『自然主義入門』が、10~12章の道徳的実在論争については『メタ倫理学入門』がそれぞれ書の理解の助けとなった。さらに知りたい方はそれらのにすすんでみることをすすめる。 さて進化と倫理の組み合わせといえば非自然科学方面の一部ではあまり評判がよくない。その理由としてよくあるのは ・一度やって失敗してる。 ・価値(規範)と事実には隔たりがある。 ・道徳は文化によって多様だ(例:ある地域では通過儀礼で少年たちは近隣の村の無実の村人の首を切ることが要求される)。 などなど。また、これらの合わせ技で主張されることもある。 上で紹介したでも記述的な探求の規範倫理学への短絡的な適用については警

    スコット・ジェイムズ『進化倫理学入門』 - Repeat The Ending
  • n11books.com

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    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2013/07/22
    "第三のカテゴリー"
  • 鬼界彰夫『生き方と哲学』 - logical cypher scape2

    「生き方」を考えるとはどういうことかを考える。 その一方で、「プラトニズム」批判も展開されているであり、まさに「生き方」と「哲学」のになっている。 ウィトゲンシュタイン研究で知られる筆者だが、こので前面に出てきているのは実はアリストテレスとキルケゴールである。 だが、「プラトニズム」批判となっている分析のあたりは、後期ウィトゲンシュタイン的である。 ところで、実は、というほどのことでもないのだが、僕は学生時代に鬼界先生に教わっていたことがあり、 出来の悪い教え子ではあったけれども、読みながら鬼界先生からの講義を思い出したりしていた。 例えば、このではレイモンド・チャンドラーが何度か引用されているけれど、僕はちょうど飲み会で先生がチャンドラーについて熱く語っていたところに居合わせたことがあったりするw 書は基的には、 アリストテレスの「キネーシス」と「エネルゲイア」の区別を重視

    鬼界彰夫『生き方と哲学』 - logical cypher scape2
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2011/08/19
    キネーシス:目的をもった活動(労働など)、エネルゲイア:能力を自然に発揮している活動(料理、散歩、読書、音楽)。生き物の生は、「何かのため」に行われるものではないのでエネルゲイアを重視すべき。
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