U-20W杯が示す近未来のサッカー[後編] 日本にとって10年ぶりの出場となったU-20W杯は、ティーンエイジャーたちが世界との距離を測る貴重な舞台でもあった。今大会を決勝まで現地取材した川端暁彦さんを迎えて、これからのサッカーを左右するアンダー世代の世界のトレンドを分析し、日本サッカーの目指すべき方向性について考えてみたい。 川端暁彦(元エル・ゴラッソ編集長)× 浅野賀一(フットボリスタ編集長) ←前編へ ● ● ● 日本オリジナルの萌芽 浅野「逆に良い部分としては今までの日本の典型的な負けパターンとして、ポゼッションはできます、ただアタッキングサードでそこからどう崩すかっていうところにアイディアがなかったので、ボールを持てるけど崩せません、だからカウンターを受けます、その時にCBとGKが弱いから潰せずに負ける、という明確な負けパターンがあったじゃないですか。ただ今回のU-20はアタッキ
U-20W杯が示す近未来のサッカー[前編] 日本にとって10年ぶりの出場となったU-20W杯は、ティーンエイジャーたちが世界との距離を測る貴重な舞台でもあった。今大会を決勝まで現地取材した川端暁彦さんを迎えて、これからのサッカーを左右するアンダー世代の世界のトレンドを分析し、日本サッカーの目指すべき方向性について考えてみたい。 川端暁彦(元エル・ゴラッソ編集長)× 浅野賀一(フットボリスタ編集長) 加速するインテンシティ重視の流れ 浅野「川端さんはU-20W杯を決勝まで残って取材していましたが、大会全体の傾向はどう感じましたか?」 川端「面白かったですよ。月並みですけど、サッカーが変わってきたとあらためて感じました。これは向こうで日本の指導者とも話したんですけど、バルセロナ的な考え方が一回展開しちゃったねと。ああいう狙いでサッカーをやっているチームが全然なくなっていますね。それはスペインが
対談『フットボリスタと日本サッカーの10年』後編 川端暁彦(元エル・ゴラッソ編集長)× 浅野賀一(フットボリスタ編集長) 「世界の強さを裸にしてやろう」(創刊号の巻頭言タイトル)。 06年のドイツW杯で日本代表が惨敗した直後に創刊されたフットボリスタは、欧州サッカーを追い続け、いつか追い越すことを宣言してスタートした。あれから10年、日本と世界の距離は縮まったのか――『エル・ゴラッソ』元編集長で国内サッカーのスペシャリスト、川端暁彦氏と、本誌編集長・浅野賀一が日本サッカー10年の歩みを徹底的に語り合った昨年12月号の創刊10周年対談を、日本サッカーの命運が懸かったオーストラリア戦を前に特別掲載。 ←前編へ ● ● ● 2014年W杯~現在、そして未来 浅野 『ビルドアップvs前からのプレス』の駆け引きが常態化してきた 川端 それが日本でイマイチ起こっていない現象。その理由は… 浅野「それを
「心を掴まれてしまった」という言葉で形容したのはテレビ中継の解説者として来鳥していた元日本代表MFの水沼貴史氏。日本も寄せ付けなかった3戦全勝という結果もさることながら、マリは「それだけではない何か」を確かに感じさせてくれることとなった。 沈黙を余儀なくされた攻撃陣では「あんなに何もできないなんて」とFW宮代大聖(川崎フロンターレU-18)が絶句し、「(U-17の)ワールドカップが来年で良かったと思うしかない」とFW久保建英(FC東京U-18)も脱帽するほかなかった。 守備陣もまた「ビルドアップしていても怖さを感じた」とGK谷晃生(ガンバ大阪ユース)が言い、「個の力の差。日本国内の試合では絶対にないくらいフィジカルの差があった」とDF菅原由勢(名古屋グランパスU18)が振り返ったように、肌で感じたマリの脅威に言及する。 共通している認識は、「マリは本当に強かった。これが(昨年の)U-17ワ
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