NHK BS1で2日、総合で12日深夜にドキュメンタリー「スポーツ×ヒューマン“史上最大の下克上”ヴァンフォーレ甲府の野心」が放送された。22年10月16日のサッカー天皇杯決勝で、当時J2で18位のヴァンフォーレ甲府が、J1で3位のサンフレッチェ広島に、1-1からのPK戦で5-4と競り勝ち、国内3大タイトルを初制覇。その快挙を、地元で取材を続けてきたNHK甲府放送局が制作した番組だ。 素晴らしい番組だったが1点、物足りなさを覚えた。序盤で、2000年(平12)末までの累積赤字が4億3000万円に膨らみ、存続の危機に立たされた甲府の過去が紹介された。「ホントにヤバイ 甲府が消える」とのメイン見出しを付けて報じた、同12月29日付の日刊スポーツ本紙を手に、サポーターが署名活動を行う当時の映像が流れた。スポンサー料を出せない代わりに、ユニホーム30着などを洗濯する“現物支給”でサポートしたクリー