金融危機から来る不況に見舞われている日本企業が、次々に実業団から撤退しています。日本陸上界は、そのほとんどを実業団システムと関係を密にしてきましたから、実業団の危機はそのまま陸上界の危機でもあります。今現在の実業団が一切崩壊したら、おそらくは現在の代表選手のうち10名も残らないでしょう。 景気が停滞し、企業運営が危うくなると出てくるこの実業団存続問題。10年ほど前、私が学生時代にも同じような論議がなされていました。いったいスポーツをなんだと思っているんだと、憤った事を思い出します。 今は昔と違い、株主として見ている企業、それから経営陣として関わっている企業があります。いったい企業がどんなロジックで動いているかを少しは理解できるようになりました。 株式会社は株主から投じられたお金を、人や物やシステムや、様々なものに置き換え、それが最大の利益を生むために運営するという使命を負っています。稼げ