U-18、U-15のセレクション参加者を募集中。FC東京・奥原育成部長が語る「セレクションで子供たちのどこを見ているのか」 2020.08.05
【ガンバ大阪、アカデミー改革の時 #1】 長年クラブを支えてきた上野山信行氏や鴨川幸司氏といった指導者が2019シーズンをもってクラブを去り、大きな変革期を迎えたガンバ大阪アカデミー。そうした状況の中、キーマンとなるのが強化とアカデミーの責任者を務める松波正信強化アカデミー部長だ。今シーズンオフには横浜F・マリノスから坪倉進弥氏、クラブOBである明神智和氏をアカデミースタッフとして招へいするなど着実に変革は進んでいるように見える。クラブのレジェンドとして選手・監督も経験した松波氏が考える今後のガンバ大阪アカデミーの在り方とは。 チャレンジすることによってさらなる発展を ――上野山さんの退任や、鴨川さん、梅津さんと長くアカデミーの中心を担っていた指導者がいなくなり、今年はアカデミーに大きな変化が起こりました。まず、変化の理由を教えてください。 「僕もガンバから一度外に出て、2018年に帰って
“スターの原石”を集めては次々と“真のスター”に育て上げてきたモナコとレオナルド・ジャルディン監督。その「原石を磨く」秘密は、彼らが採用した革新的なトレーニング理論「エコロジカル・トレーニング(生態学的トレーニング)」にあった。ジョゼ・モウリーニョが責任者を務めるポルトガルの指導者養成講座でそれに触れた林舞輝氏が、この戦術面だけではない「育てて勝つ」トレーニング理論を紐解く。 モナコにおいて、通算で5年にわたりチームを指揮してきたレオナルド・ジャルディン監督の功績は計り知れない。初年度の2014-15シーズンに、準優勝を飾った2003-04以来となるCLベスト8進出。2016-17には戦力や財政力などすべての面でモナコを凌駕するパリ・サンジェルマンを抑えて、17年ぶりのリーグ優勝を果たす。CLでもマンチェスター・シティやドルトムントを撃破し、堂々のベスト4。 モナコのレオナルド・ジャルディ
18歳で一旦終わる育成の概念を再考し、U-21リーグ創設も視野。 Jリーグは2月13日、2030年までの新たな育成の施策「PROJECT DNA」を発表した。同日行われたJリーグの代表者が集まる実行委員会で説明された。同委員会のあと、原博実副理事長、黒田卓志フットボール本部長がメディアに対し、プロジェクトについてのブリーフィングを実施。そのなかで、現在U-18(18歳・高校3年生)までが一般的なJリーグの下部組織について、21歳まで年齢を引き上げる検討を開始したことが報告された。 「PROJECT DNA」は、Jリーグから世界トップレベルの人材を輩出するため、Jリーグが各クラブをサポートする新たな枠組みやシステムを構築していくというもの。ウェストハムのアカデミーで多くのタレントを輩出するとともに、クラブに多くの利益をもたらしてきた”アカデミー運営のプロ中のプロ”と言えるテリー・ウェストリー
「日本の雪」が注目されている。上質で大量のパウダースノーは海外でJAPOW(Japanese Powder Snow)と呼ばれ、ニセコや白馬などのスキーリゾートに遊びに来る観光客は増加の一途をたどっている。 2022年に北京で冬季五輪が開催されることで、中国のスキー人口が爆発的に増えることも予想されている。観光庁はスノーリゾート活性化に向けた検討会を組織。スポーツ庁も昨年12月に「アウトドアスポーツツーリズム」と題した動画を公開して魅力を発信している。 インバウンド観光の文脈でスキーの注目度が高まる一方で、国内のスキー・スノーボード人口はピークの90年代から1/3以下の530万人まで減少している。 なぜ日本人はこれほどまでにスノースポーツをしなくなったのだろうか。 アルペンスキー選手としてオリンピックに過去4回出場、ワールドカップで日本人最多の3回表彰台に立った佐々木明は、引退後もバックカ
ドイツのサッカー人材育成戦略 帰国後に早速ドイツのことを調べ上げると、面白いことがわかってきました。 ドイツは、ブンデスリーガ1部、2部の36クラブすべての選手育成システムを、「フットパス」というベルギーのベンチャー企業の開発したシステムを使って徹底的に分析していました。400項目くらいにわたり点数をつけ、点数が高いチームには、リーガがチームにインセンティブとして配分金を投資するような仕組みになっていたのです。 一方、これまでのJリーグは、まるでダメな営業所長のようでした。結果指標、つまりトップチームの競技成績ばかりを追いかけていたのです。ビジネスでは、結果以外にも、クロージングの件数、客先でのプレゼンテーション件数など、成約の前段階のプロセスを指標化し、考慮していくのが当たり前です。しかしJリーグは育成になんのインセンティブも働かせていなかった。ドイツのサッカーでは、まさにそれをやってい
JJPは「国際経験」を一つの項目として掲げ、Jリーグ選抜やJリーグのアカデミーチームの海外遠征の予算を支援することに加え、国内での国際ユース大会実施も支援。Jリーグインターナショナルユースカップの拡充などがその代表例だ 「JJP」という言葉をご存知だろうか。「JFA/Jリーグ協働事業(JFA/J.League Cooperative Development Programme)」の略称で、JFA(日本サッカー協会)とJリーグが組織の垣根を越えて次世代の選手育成に投資していこうという試みだ。 2015年に立ち上がったこのプログラムは「フットパス」「国際経験」「全国指導者研修」「データベース」の主要項目から構成されており、それぞれの分野に予算を付けながら、新たな試みとして行われてきた。財源となったのは、もともとJリーグが日本サッカー協会に納めてきた「協会納付金(入場料収入の3%の納付義務がある
村井満 Jリーグチェアマン インタビュー 雪で東京の交通網が麻痺した1月22日。「用意してくれた質問にはすべて答えますよ」。Jユースを舞台にしたサッカー漫画『アオアシ』に絡めて「育成」をテーマにしたインタビューは、1時間半にも及んだ。ここではそのアオアシ特別号に収録できなかった部分を特別公開。これまでは「現在地のない地図」をながめているようだったJリーグの選手育成は、育成先進国のドイツ等にならって『フットパス』という検証システムを導入したことで「現在地」をつかみつつある。この課題に、Jリーグはどう向き合っていくのか。さらには、これからのクラブの、リーグの在り方まで、Jリーグのトップが存分に語り尽くす。 考える力、判断する力は、前提として絶対必要な能力 ――(アオアシ特別号インタビューを受けて)「個」というと身体能力や技術と思われていますが、村井チェアマンは傾聴力、主張力といった人間的な強み
日本文理が1月3日の第96回全国高校サッカー選手権大会3回戦で作陽(岡山)をPK戦の末に退け(1−1、PK7−6)、初出場ながらベスト8進出を決めた。これは新潟県勢としての過去最高成績に並ぶ快挙だ。立正大淞南(島根)、旭川実業(北海道)、作陽と全国の常連を退けての勝ち上がりだから、なおさらこの戦果には価値がある。 日本文理のサッカーを初めて見た人は、そのアグレッシブさに驚くだろう。3トップが前線から激しくボールを追い、持てば勢いよく仕掛けてくる。両ウイングはとにかくパワフルで速く、フルスピードのドリブルを多用していた。クラシカルなスタイルかもしれないが、爽快感に満ちている。 3試合で3得点と好調の左ウイング久住玲以は「ボールを下げず、カウンターで縦に縦にというサッカーです」と“文理スタイル”を説明する。 ただし日本文理は作陽の堅守に苦しんだ。駒沢隆一監督が試合後に「勝った気がしません」とい
2017/8/1 7:00 結城康平 EURO2016で躍進した小国アイスランドの育成環境は、世界中の指導者にとって注目の的となっている。彼らは国民が少ないことを「資源が足りない」と考えるのではなく、「全ての子どもに、トップクラスの育成環境を用意することが出来る」とポジティブに捉えることによって、多くの素晴らしい選手達を育て上げた。 そんなアイスランドの育成改革を支えた男が、シギ・エイヨルフソンだ。2002年から2014年の12年間に渡り、アイスランドサッカー協会の技術顧問を務めた彼が提唱する「新たなリオネル・メッシを生み出す10のステップ」を参考に、日本の育成が学ぶべき点を再考してみよう。(文:結城康平) 1, 優秀なコーチを育成しよう Ifa's head of coach education, Nigel Best discussing football with his Uefa
COLUMN【川端暁彦のプレスバック第46回】 Jクラブのブランド力と育成年代のタレント数は比例する? クラブに求められる育成ビジョン By 川端 暁彦 ・ 2017.8.28 8月の下旬、北海道帯広市に滞在していた。避暑に行っていたわけではなく、同地で開催されている第32回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会を取材するためだ。平たく言えば、中学年代のクラブチームNo.1を決める全国大会である。その決勝戦で、関東の名門・柏レイソルU-15を下して初優勝を飾ったのが、サガン鳥栖U-15だった。 鳥栖について、育成年代の強豪というイメージはあまりないかもしれない。実際、これが全年代を通じて初めての「日本一」であり、このクラブユース選手権U-15について言えば、8強の時点で「初」だった。ただ、クラブとしての地力が上がってきていることは衆目の一致するところでもあり、OBのFW田川亨介がク
ベルギーの名門・RSCアンデルレヒトへ1年間にわたって派遣される横浜F・マリノスジュニアユースの坪倉進弥監督 【スポーツナビ】 そのプレスリリースが大きなニュースになることはなく、門出に際して派手な記者会見が催されたわけでもない。ただ、育成年代の取材者の1人としては、ちょっと驚きの発表だった。横浜F・マリノスジュニアユースの坪倉進弥監督が、ベルギーの名門・RSCアンデルレヒトへ2017年1月〜12月の1年間にわたって派遣されるというのだ。 この派遣はJFA(日本サッカー協会)とJリーグが連携して行っている「JFA/Jリーグ協働プログラム(通称JJP)」の一環。同一視されることの多い2つの組織だが、“お財布”はそれぞれ別に持っている。ざっくり言ってしまうと、JJPは主に選手・指導者の育成という2つの組織にとって共通の課題について、互いの財布からお金を出し合おうという試みだ。 年間5億円ほどの
COLUMN川端暁彦のプレスバック第30回 スタンドで応援するのは、試合に出られなかった控え部員ではない。通年リーグ、26986試合の持つ意味 By 川端 暁彦 ・ 2016.12.20 12月17日、埼玉スタジアム2002にて高円宮杯U-18チャンピオンシップが開催され、青森山田高校がサンフレッチェ広島ユースを0-0からのPK戦の末に破り、“真の日本一”に輝いた――と言ったところで、ピンとこない人も多いことかと思う。 1万人を超える観衆が詰め掛けてBS放送ながらTV中継もされていたので、注目度は相応にあったとは思うが、一般層へ広く認知されるほどの大会ではない。 ただそれは、大会の価値の高低を意味するわけでもない。正確に言えば、この1試合の価値よりも、年間を通じて行われた“26986試合”に、より大きな価値がある。 簡単に大会のレギュレーションを説明しておこう。高円宮杯U-18サッカーリー
日本クラブユース選手権(U15)大会で激しくプレーする選手たち。フットパスで厳しく調査することで育成部門の強化を目指す Jリーグは各クラブの育成部門を強化するため、「フットパス」と呼ばれる評価システムを本格導入している。J1、J2の全40クラブのアカデミー(育成部門)が対象。若手育成の先進地である欧州のトップリーグに近づく一歩となるか、取り組みの成果が注目される。【鈴木英世】 「フットパス」はベルギーのダブルパス社が開発した、育成部門の評価システムだ。同社は各クラブから提出された資料の検証や、関係者のヒアリングなどを通じて、それぞれの育成部門の現状を採点する。第三者機関による銀行の格付けにも似ているが、今後の改善点などについて提言するのもフットパスの特徴だ。調査スタッフには、かつて浦和、京都などを率いたゲルト・エンゲルス氏もいる。 現在、ドイツ、イングランド、米国などの各リーグやベルギーの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く