FC東京は“ハードワーク”の体現で東京Vを撃破する 待ち受ける宿敵、真のJ2最強を証明する東京ダービー J2頂上決戦となったサガン鳥栖との激闘を終え、10月後半の5連戦も残すところあと2試合。J1昇格へ突き進むFC東京の2週間の熱い旅、そのラストにはホームスタジアムを同じくする古豪、東京ヴェルディとの対決が待っている。 古豪と書いたが、今季の東京Vは持ち前の「中盤制圧」パスワークに加え、縦方向の推進力、裏のスペースを攻略する破壊力が身につき、得点が増えている。現在の強豪と形容しても差し支えないチームに仕上がっているはずだった。しかし、勝ち点が伸びない。昇格を争うライバルという位置づけからは脱落し、悪く言えばかませ犬的な順位に落ち着こうとしている。だからこそ怖いのかもしれない。上位いじめと割り切れば、余分な肩の力を抜きつつ、その1試合にかける集中力は高まる。相手が宿敵とあらば、なおさらだ。