文=高尾太恵子 ドイツ・ブンデスリーガのマインツへ移籍する日本代表FW武藤嘉紀が7月7日、羽田空港から渡独。「FC東京でプレーできたことは自分の誇り」と胸を張り、新たな戦いへと出発した。 6月27日の国内ラストマッチで約4万人の大観衆に自らの想いを告げた武藤。試合後の壮行セレモニーでは、涙ながらに「今の僕があるのは、支えてくださったファン、サポーターを始め、両親、監督、チームスタッフ、僕に携わってくれたすべての人のおかげ。この1年半があったからこそ、今の自分がある。日本に帰ってきたら、ぜひまたFC東京に温かく迎えてもらえたらうれしい」と感謝の言葉を口にした。 味の素スタジアムのゴール裏には「世界を駆け抜けろ!」と書かれた横断幕が掲げられ、セレモニー後にはサポーターによる『You’ll never walk alone』の大合唱が響き渡った。これに寄り添うように静かに流れ出したピアノ伴奏――