メッシを擁する名門チーム、FCバルセロナを思い浮かべる人が多いかも知れませんが、サッカーの話ではありません。“superblocks”という計画に基づく都市の改造が、目に見える形となってきており、その効果に、世界の都市計画の関係者の注目が集まっているのです。 現代の都市は、ベネチアのような一部の街を除いて、ほぼ例外なくクルマが通れる道路が、隅々まで網の目のように張り巡らされています。出発地から目的地まで、ドアツードアで移動できるのがクルマの利点であり、そのために道路が整備されてきました。モータリゼーション拡大の流れからすれば、当然です。 しかし、このいわば常識だった都市の構造に疑問を持ち、変えていこうというのが“、superblocks”です。ここでいうブロックは、街区、区画のことです。交差点から次の交差点までの間をワンブロックと言ったりしますが、そのブロックです。これをいくつかまとめて、