激動の年となった2008年。しかしそれは日本女子サッカーにとっては“飛躍”の意味合いで引用されるものと確信していた。2月の東アジア選手権でなでしこジャパンは初タイトルを獲得。6月のアジアカップでは連続タイトルとはいかなかったが、8月の北京五輪では初の世界大会ベスト4という快進撃を見せた。 確かな手応えをつかんだ北京五輪を機に、日本女子サッカーは次なるステージへステップアップしていくだろう。誰もがそう感じ取っていたに違いない。その矢先に飛び込んできたのが「TASAKIペルーレFC休部」というニュースだった。 TASAKIの母体は、1976年に創立された神戸FCのレディース部門で、1989年に田崎真珠(株)へチームが移管された。日本女子サッカーリーグ発足時から加盟している企業チームで、選手たちは午前中は田崎真珠の社員としてさまざまな部署で仕事に従事する。配属はサッカー部だからといって特別扱