東京一極集中の是正に向け、厚生労働省が首都圏の若者らを対象に都内で開いている地方創生関連イベントで、一部の参加者に現金が支払われていたことが分かった。イベントは人材派遣大手のパーソルテンプスタッフ(東京)への委託事業で、集客に関与した関係者が「現金を支払う条件で参加者を募り、派遣した」と本紙に証言した。国の地方創生事業で不適切な動員が明らかになったのは初めて。(前口憲幸)
東京一極集中の是正に向け、厚生労働省が首都圏の若者らを対象に都内で開いている地方創生関連イベントで、一部の参加者に現金が支払われていたことが分かった。イベントは人材派遣大手のパーソルテンプスタッフ(東京)への委託事業で、集客に関与した関係者が「現金を支払う条件で参加者を募り、派遣した」と本紙に証言した。国の地方創生事業で不適切な動員が明らかになったのは初めて。(前口憲幸)
少子高齢化により、空き家の増加や地域の過疎化が社会問題化している。その象徴といえるのが郊外型住宅団地「ニュータウン」だ。経済成長期に庶民のマイホームの夢をかなえる場として、戸建て型・集合住宅型を含め全国で開発されてきたが、その多くが今、往時の活気を失い、高齢化や人口減少など「オールドタウン」と称したほうがよい状況になりつつある。 そのため、そこに立地する住宅や土地は、「負動産」など称され一般的には魅力がないように思われがちだ。だが、見方を変えれば、ニュータウンは学校や公園など居住インフラがすでに整備された理想的な住環境といえる。 若い世代を呼び込めればにぎわいが生まれ、地域活性化につながる。ニュータウン再生が可能なら、今後の地域社会の形成にあたってよい影響が期待されるからだ。 本稿では、かつてニュータウン開発を行った事業者がその再生に取り組む事例を紹介し、その成果と今後どのような成果が期待
名古屋市中区の百貨店「丸栄」が30日、閉店する。かつては松坂屋、三越、名鉄百貨店とともに、その頭文字から「4M」と呼ばれた名古屋を代表する老舗百貨店だが、他店との競争激化で業績低迷に歯止めがかからなかった。9月にはビルの取り壊しも始まり、繁華街・栄地区のランドマークが姿を消す。【斎川瞳】 初のエレベーター、「ギャル栄」、免税店誘致… 丸栄は前身の呉服店からたどると、松坂屋に次ぐ400年の歴史がある。1943年に設立し、「栄で丸く栄える」との由来通り、一時は西日本最大の売り場面積を誇った。54年には名古屋の百貨店で初めてエレベーターを導入。初代エレベーターガールの佐野ふさ子さん(81)は「丸栄は時代の最先端。常に人であふれていた」と栄光の時代を振り返る。 91年度には売上高が825億円とピークに達した。だが、バブル崩壊で翌年以降は減少の一途に。2000年にはジェイアール名古屋高島屋が開業を控
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