米中間選挙では上院、下院ともに共和党が多数派となった。オバマ大統領の不人気が大きな敗因とも解説されている。米国経済は回復しているはずなのに、民主党はなぜ支持を失ったのだろうか。 オバマ氏は熱狂的な支持を受けて大統領になったが、その後支持率は低下傾向だ。1期目の中間選挙でも敗北し、2期目の大統領選はかろうじて勝ったが、その後も支持率の低下は防げなかった。 もっとも、歴代大統領も2期目の支持率が低下する傾向にあり、オバマ氏も例外ではなかっただけだともいえる。今回の中間選挙でも大統領が候補者の応援演説に呼ばれないことが多かったが、それはブッシュ前大統領の時も同じだった。 選挙戦で共和党が、イスラム過激派組織「イスラム国」やエボラ出血熱への対応などで、オバマ政権を批判したことが、支持率低下に若干拍車をかけたといえるだろう。 それにしても、景気回復の中で、民主党がこれほどの敗北をしたのはなぜだろうか