沖縄県・尖閣諸島沖での中国公船による領海侵犯に続き、東京都の小笠原・伊豆諸島沖に200隻以上のサンゴ密漁船が出現するなど、改めて中国の覇権主義への懸念が高まっている。そんななか、南シナ海で中国との領土問題を抱えるベトナム経済界のトップが緊急来日。迫り来る脅威について、「日越政府間の戦略的パートナーシップが必要だ」と共闘を呼びかけた。 「日本とベトナムとの戦略的な協力関係を強化していくことで、南シナ海での問題は自然と減退していくだろう」 「ベトナム商工会議所(VCCI)」会頭で国会議員のブ・ティン・ロック氏(55)は6日、夕刊フジの取材にこう話した。VCCIは日本の経団連に相当する。 日越共同で進める大学創設事業とベトナムへの投資促進のため、グエン・タン・ズン首相の代理として訪日。そのロック氏が強い危機感を示すのが、南シナ海での中国との争いだ。 中国は、ベトナム領西沙(パラセル)諸島、南沙(