2020年03月13日11:02 脱株主第一主義を考える―ミルトン・フリードマンと渋沢栄一― カテゴリ leostrauss 偶然のことなのか、何らかの調整があったのかは全くわからない。3月12日の日経新聞と朝日新聞で非常によく似た特集を組んでいた。いわゆる「脱・株主第一主義」についてである。企業のあり方を 「株主の利益の最大化を図る」存在から、株主、従業員、顧客といった全てのステークホルダーを重視する存在へと変化させるという試みについてである。 日経新聞で取り上げていたのは バンク・オブ・アメリカCEOのブライアン・モイニハン氏。 彼の主張はアメリカでも「株主第一主義」から「ステークホルダー主義」への変化が起こりつつあるというもので、具体的には「ビジネス・ラウンドテーブル」が「企業の目的」を「全ての利害関係者を重視しなければならない」と宣言したこと、「ダボス会議」で「ステークホルダー主義