本作は、「ダウントン・アビー」の製作や脚本を担ったジュリアン・フェローズによる小説を原作としたドラマ「ベルグレービア 秘密だらけの邸宅街」の後日譚。物語の舞台となるのは、前作から30年が経過した1871年、英ロンドンの超高級住宅街ベルグレービアだ。新興成金一族ながら現在は貴族の称号を得たトレンチャード家の嫡男フレデリックは、若く美しい女性クララを見初め、すぐに結婚する。理想的なカップルの2人だったが、フレデリックは幼少期に父親から受けた扱いにより心に傷を抱え、妻に心を開くことができずにいた。またフレデリックと共同事業を行うエタニャック侯爵夫人はクララにも優しく接しているが、彼女の素性や目的はわかっていない。さらに社交界のトップに君臨するロチェスター公爵夫妻にも他人には言えない事情が。物語が進行するにつれ、それぞれの秘密が次第に明らかになっていく。