7月の有効求人倍率(季節調整値)は1・21倍となり、前月を0・02ポイント上回った。求人が1・5%増えた。1・2倍台になったのは1992年2月の1・22倍以来、23年5カ月ぶり。高い水準が続いている。 厚生労働省が28日発表した。新規求人倍率(同)も1・83倍と、前月を0・05ポイント上回った。新しい求人(原数値)は前年7月より4・3%増え、宿泊業・飲食サービス業や医療・福祉での増加が目立つ。都道府県別の最高は東京で1・76倍、最低は埼玉と沖縄の0・84倍だった。 また、総務省が同日に発表した完全失業率(季節調整値)は前月より0・1ポイント低い3・3%で、3カ月ぶりに前月を下回った。完全失業者が前月より2万人減った。自己都合で離職した人は4万人増えたが、定年や勤務先の都合でやめた人は3万人減った。 こうした状況から、厚生労働省は雇用情勢の判断を「着実に改善が進んでいる」とした。前月まであっ