泥臭く、力強く、筋が通っている。根底にブルースへの深い愛情がある。だから私はクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルが好きだ。存続期間は1968年から72年まで。再結成は一度もしていない。はっきりいって過小評価気味だと思うが、その風潮が是正される大きなきっかけになるであろう映画『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド』が、9月22日から角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開される。 1950年代後半に主要メンバーが出会った頃の話や、前身グループ“ゴリウォグス”について触れられているのも親切だし、そこからクリーデンス(欧米での略称。CCRと頭文字で呼ぶのは日本だけかもしれない)の結成へと話が移り変わってゆくテンポも実にいい。カリフォルニアに拠点を置き、サンフランシスコのレーベル“ファンタジー”と契約、しかし結成の頃にシスコで全盛だっ