中国の貿易黒字、過去最高 国内景気が減速、輸入伸びず：朝日新聞デジタル中国の税関総署は１３日、２０１４年の中国の貿易統計を発表した。貿易黒字が前年より約４８％増の３８２４億ドル（約４５兆円）になり、過去最高にふくらんだ。輸出が前年より６・１％増え、輸入が０・４％増にとどまったからだ。中国の輸入が伸び悩んだり減ったりすると、今後の世界経済の懸念材料にもなる。 中国政府は、１４年の貿易額の目標を「輸出入の合計で７・５％増」としていたが、合計で３・４％増の４・３兆ドル（約５０７兆円）にとどまった。輸入が０９年にマイナスになって以来の低い伸びだったからだ。 中国の国内景気が減速したため、原材料や商品の輸入が伸び悩んだ。輸入量が多い原油や鉄鉱石などの資源価格が大きく下がったことも拍車をかけた。 中国企業は昨年後半に資源価格が下がったのをみて「買いだめに走った可能性が高い」（大手証券）とも言われる。在庫が増えていれば、１５年は買い控えが進んで輸入がさらに減る可能性もある
