私たちが普段当たり前のように使っている言葉。「美しさ」や「正しさ」を日常で気にすることはあるかも知れないが、もっと根本的な言葉がどのように理解されるかまで考えることは少ない。言葉を科学的に研究する言語学を専門にし、5月に『日本語は「空気」が決める 社会言語学入門』(光文社新書)を上梓した一橋大学国際教育センター・言語社会研究科准教授の石黒圭氏に、「美しさ」や「正しさ」に代わる、日本語の新たな捉え方について聞いた。 ――日本語の「正しさ」について書かれた本が書店には並んでいます。そうした本への懸念として本書を書かれたのでしょうか? 石黒圭氏(以下石黒氏):おっしゃるとおりです。日本語を「正しさ」の次元からではなく、「ふさわしさ」の次元から考えてほしいという思いを込めて、本書を書きました。 「美しい」「正しい」という二つの形容詞が、昨今、売れる日本語本のキーワードになっています。しかし、言葉を
せめて隔週,ゆくゆくは週刊にしたいなぁの読書短評です.低評価の本はそもそも紹介しない方針*1なので,何も書けない週とかもありそうだけど。。。とか思ってたら今週は豊作すぎてどれを紹介するか迷ったので……とりあえず二冊+α. 全国民必読の書 そして日本経済が世界の希望になる (PHP新書) 作者: ポール・クルーグマン,山形浩生,大野和基出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2013/09/14メディア: 新書この商品を含むブログ (23件) を見る これを読まずに何を読む?という本.結論も根拠も説明方針も明確.クルーグマンが最先端の経済理論を知り,知ってるだけじゃなく自身なりの根拠をもってそれを批判的に評価しながら,現実の経済を語っていることに異論を挟むことはできない.この本にどういう風にアンチな人が反論するのか楽しみな一冊. ■アンチの反応予想 ◎ クルーグマンは昔は凄かったが,今では
→紀伊國屋書店で購入 認知考古学の視点から音楽と言語の起源に切りこんだ画期的的な本である。ルソーは『言語起源論』で「最初の言語は、単純で、方法的である前に歌うような情熱のこもったものだった」とし、言語と音楽は同じ起源から生まれたと述べているが、ミズンもまた言語=音楽同一起源説をとっている。ただし、結論は直観ではなく、緻密な論証によって導きだされている。 本書は「第一部現在」と「第二部過去」にわかれるが、「第一部現在」では脳科学の知見を動員して、言語と音楽が別のモジュール群で処理されていることを明らかにしている。 われわれの脳では言語と音楽は独立に処理されているが、といって無関係なわけではない。言語中枢が左脳のブローカ野にあることはよく知られているが、音楽の中枢もブローカ野にあるのだ(左脳だけでなく右脳のブローカ野も使っている)。療法の中枢は近接しているだけでなく、韻律など一部のモジュールを
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