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ブックマーク / fujipon.hatenablog.com (4)

  • 「罪をつぐなう」ということ - いつか電池がきれるまで

    観ていたワイドショーのなかで、『絶歌』の発売について、街の人の声をきいていたのです。 そのなかで、「罪もつぐなっていないのに、こんなふうにを出すなんて……」と答えていた人がいました。 そうだよね……と思いつつも、僕はふと考えたのです。 いったいどういう状況になれば、「少年A」は「罪をつぐなった」ことになるのだろう?と。 いまの世の中の慣習としては、罪に対して、刑務所で服役したり、罰金を払ったりすれば「罪をつぐなった」ということになっています。 その後は、基的に、外部から何かを強要されることはない。 もっとも、「少年A」は、犯罪をおかした年齢が低かったので、当時の少年法にもとづいて裁かれ、刑務所で服役してはいないのですけど。 現実には、それとは別に「刑務所帰り」に対する偏見のような「社会的制裁」もあります。 「人を殺したことがあっても、刑務所で服役して帰ってくれば、『罪をつぐなった』から

    「罪をつぐなう」ということ - いつか電池がきれるまで
  • 「ゲーム攻略」の歴史的変遷、そして、僕が「アタッチ族」だった頃 - いつか電池がきれるまで

    anond.hatelabo.jp 懐かしいなあ、『ドルアーガの塔』。 アーケードゲーム初のアクションRPG、というふれこみで発売されたこのゲーム。 悪者ドルアーガに60階建ての塔に幽閉された巫女「カイ」を救出するため、騎士「ギル」が敵と戦いつつ塔を登っていくというストーリーです。 このゲーム、ただ敵を倒して上の階に登っていけばいいというわけではなく、各階でいろんな「条件」を満たして宝箱を出す必要があったのです。 宝箱の中に入っているアイテム(動きが速くなるものや、攻撃力・防御力が上がるもの、上の階にいくのに必要なものなどあり、中には、ダメージをくらってしまうバッドアイテムもあります)でパワーアップしながら進んでいかないと、上の階で攻略不能に陥ってしまいます。 僕は、剣の出し入れがスムーズになる「ガントレット」がお気に入りでした。 というか、ガントレットがないとたぶん進めない。 で、問題の

    「ゲーム攻略」の歴史的変遷、そして、僕が「アタッチ族」だった頃 - いつか電池がきれるまで
  • 「金八先生の教え」と「江戸しぐさ」の境界 - いつか電池がきれるまで

    www.daily.co.jp 僕は『3年B組金八先生』が「理想の教師像のひとつ」として信奉されていた時代に小学生で、この回もリアルタイムで観ていました。 そのときは、子どもなりに「ありきたりだけど、いい話だなあ」と感じた記憶があるのです。 で、この記事を読んで最初に思ったのは、「でもさ、フィクションのドラマの話だし、そこまで目くじら立てるような話でもないんじゃない?」ということでした。 あのときみんなが感動したのは「学術的に正しかったから」じゃなくて、「人という存在に対してのある種の真理だと感じたから」だと思うし。 それを、いまさらこうして「嘘でした」ということで謝罪されても…… どうせなら、ずっと騙してほしかった、かもしれない。 しかしながら、あらためて考えてみると、やっぱり、こういう発想って、『江戸しぐさ』のような「嘘だけど、いい話」を肯定しているってことなのかもな、という気がしてき

    「金八先生の教え」と「江戸しぐさ」の境界 - いつか電池がきれるまで
    lotus3000
    lotus3000 2015/04/26
    この問題はさらに民間語源という問題も含んでいるし、記憶の仕方という問題も絡んでいるから厄介だよね。個別の羅列だと覚えられないことも物語化すれば覚えられるけど…
  • 人生は、必ず「やりかけ」で終わってしまうものだから。 - いつか電池がきれるまで

    人生というのは、誰にとっても、いつ、どんなタイミングで終わったとしても「やりかけ」になってしまうものだ。 最近、一冊ののことを、よく思いだす。 僕は、一度も読んだことがない。 というか、あれこれ思いだしてしまうのが怖くて、読むことができない。 もう、20年近く前の話だ。 当時、僕の母親は重い病で入院していた。 治る可能性が限りなく低く、病勢はどんどん進行していった。 家族の一員としての立場と、医療の世界にいる人間としての客観的な状況認識のあいだで、なんだかとてもいたたまれない日々を過ごしていたような気がする。 忘れてしまったのか、忘れてしまいたいのか、詳細は、もうあまり覚えていないのだけれども。 病床で、母親は僕に、ひとつの頼みごとをしてきた。 「このあいだ、テレビで紹介されていたを読みたい。『いしのなんとか』というような題名だったと思うのだけれども……それが面白そうだったから」 母は

    人生は、必ず「やりかけ」で終わってしまうものだから。 - いつか電池がきれるまで
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