くたくたな1日を今日も生き延びて 冷たいシャンパンとチーズと生ハム、 届いた本と手紙に気持ちが緩む、 感じ。 昨日の、アウトサイダー・アート写真の話の時に 飯沢さんが触れた写真家に、 チェコの写真家ミロスラフ・ティッシーという人がいます。 1926年(現在の)チェコ共和国生まれ。 プラハの美術学校で絵画を学んでいるころ、 反社会的思想家として共産主義政府と衝突し、 学業を捨て何年もの間、刑務所と精神病院で過ごす事を 余儀なくされたそうです。 精神病院を出てからはホームレスのような暮らしをし ボロボロの服で身なりに構わず、 手作りの、びっくりするような汚いカメラで、盗撮まがいに 女性たちのヌードやポートレイトを撮ってプリントし それをその辺に置きっぱなしで傷むがままにしてたという。 でも、そのいいかげんに現像され保存状態もひどい写真たちは 「夢のような手触りの、誰にも真似のできない(飯沢耕太