安倍晋三首相は14日のNHK番組で、朝日新聞が従軍慰安婦の一部報道を取り消した問題をめぐり、朝日新聞に対し「世界に向かって取り消していくことが求められている」と指摘、事実関係を国際社会に説明すべきだとの認識を示した。「事実ではないと国際的に明らかにすることを、われわれも考えなければならない」とし、政府としても対応する意向を明らかにした。
自民党の稲田朋美政調会長は11日、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話をめぐり、前政調会長の高市早苗総務相が新たな官房長官談話を出すよう政府に求めていたことについて、「前政調会長の方針を引き継ぐ」と述べ、自身も河野談話の事実上の見直しを求める考えを示した。 党の議員連盟「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」(会長・古屋圭司前国家公安委員長)の総会で語った。 稲田氏は、朝日新聞が「慰安婦を強制連行した」との証言報道を虚偽と認めたことを踏まえ、「国民全体で地に落ちた日本の名誉を回復する国民運動をやっていきたい」とも述べた。 また、総会では産経新聞の阿比留瑠比政治部編集委員が講演し、慰安婦に関する朝日の報道について、「日本をおとしめることができれば事実などどうでもいいという考え方があったのではないか」と指摘した。
自民党の石破茂幹事長は5日、朝日新聞が同日付朝刊で慰安婦報道での誤報を一部認めたことに関し「検証を議会の場で行うことが必要かもしれない。真実が何かを明らかにしなければ平和も友好も築けない。書いた者として責任を果たしてほしい」と述べ、朝日新聞関係者の国会招致を求める可能性に言及した。党本部で記者団に語った。 石破氏は「糾弾するとかいう話ではなく、国民の苦しみや悲しみをどう解消するかだ。わが国だけでなく、取り消された報道に基づき、日本に怒りや悲しみを持っている国、韓国に対する責任でもある」と指摘。「地域の新しい環境を構築するために有効だとすれば、そういうこと(国会招致)もあるだろう」と述べた。ただ「現時点において何ら確定しているものではない」とも語った。 また、「有力紙たる朝日新聞が吉田(清治)氏という人の証言に基づき、慰安婦問題を世論喚起し国際的な問題となってきた。それを取り消すなら、今まで
《素子(もとこ)、素子は私の顔をよく見て笑いましたよ。私の腕の中で眠りもしたし、またお風呂に入ったこともありました。(中略) 素子という名前は私がつけたのです。素直な、心の優しい、思いやりの深い人になるようにと思って、お父さまが考えたのです。 私はお前が大きくなって、立派な花嫁さんになって、幸せになったのを見届けたいのですが、もしお前が私を見知らぬまま死んでしまっても、決して悲しんではなりません。 お前が大きくなって父に会いたいときは九段(靖国神社)へいらっしゃい。そして心に深く念ずれば、必ずお父さまのお顔がお前の心の中に浮かびますよ…》 先の大戦で特攻隊員だった植村真久大尉=享年(25)=が生後間もない娘にあてた遺書だ。植村大尉は昭和19年10月に出撃、フィリピン沖で戦死した。 戦後70年目となる今年、この特攻隊員の遺書を、道徳の授業で取り上げた学校がある。4月10日、高知市立南海中学校
先日、所用で総理官邸向かいの国会記者会館を訪ねた。夕刻の3時間ほど、外で拡声器がスローガンをがなり立てていた。「解釈改憲反対!!」「憲法9条を守れ!!」 1日に集団的自衛権の限定的行使容認を含む閣議決定が出たことへの抗議デモだ。所用のあと、外に出ると、地下鉄の入り口が分からなくなるほどのデモ参加者はいた。が、60年安保騒動当時にこの界隈(かいわい)を埋め尽くした大群衆の記憶鮮明な私は「たったこれだけ?」とつぶやいた。しかし、人数だけが問題なのではない。 ≪いくつもの前例になぜ沈黙≫ 問題は解釈改憲反対なるスローガンだ。この言葉は、安倍晋三政権が集団的自衛権の憲法解釈を見直す意欲を示し始めた7年前から頻繁に登場するようになった。以前にはほとんど出番がなかった。 日本国憲法は昭和21年11月の公布以来一度も改正されていない。ただ、それでは実際問題としていろいろ不都合が生じて、柔軟な解釈が幾度も
朝鮮学校に対する街宣活動をめぐり、1審京都地裁に続き「在日特権を許さない市民の会」(在特会)に賠償、街宣禁止を命じた8日の大阪高裁判決。法廷の内外は物々しい雰囲気に包まれ、傍聴席からは不規則発言も飛び出した。 午前11時、傍聴席を在特会側、原告の京都朝鮮学園側の二手に分けた法廷で裁判長が「控訴棄却」を告げると、原告側から「よしっ」と小さな声が上がった。 閉廷直後、傍聴席の女性が「日本の司法も終わったな。朝鮮人におもねって、恥を知れ、恥を!」と声を荒らげる場面も。原告側は法廷を後にし、職員が女性を取り囲んだ。 開廷前には、裁判長らの判断で傍聴券の配布場所が2カ所に分けられ、多くの私服警官が警戒に当たった。
安倍晋三首相は9日の参院決算委員会で、国際司法裁判所(ICJ)が3月に日本の南極海での調査捕鯨を違法とする判決を出したことに関し「商業捕鯨の再開を目指すため、国際社会の理解が深められるための努力を一層強めていく」と述べた。自民党の江島潔氏への答弁。 首相は「日本の文化の一部がなかなか理解されていないのは残念なことだ」と強調。その上で「判決の指摘を踏まえ、国際法や科学的根拠に基づき鯨類管理に不可欠な科学的情報を収集するための捕獲調査を実施していく」と語った。 また、林芳正農林水産相は、楽天が自社の運営するインターネット仮想商店街の出店企業に、鯨肉類販売を禁止する通達を出したことについて「流通している鯨肉を取り扱うことは国際法、国内法上、何ら違法な行為ではない」と指摘。「民間事業者の経営判断ではあるが、鯨肉販売を自粛する事業者が増えるのは誠に残念だ」と遺憾の意を示した。
修学旅行で5月に長崎を訪れた横浜市の公立中3年の男子生徒数人が、爆心地周辺を案内していた被爆者で語り部の森口貢さん(77)に「死に損ない」などの暴言を吐き、森口さんが学校に抗議していたことが7日、分かった。 森口さんによると、被爆者らが5月27日、3年生119人をグループに分け、爆心地周辺の被爆遺構を案内。森口さんが山里小学校で説明し始めたところ、グループから離れて行動していた数人の生徒が「死に損ないのくそじじい」と大声で叫んだ。森口さんは注意したが、この数人は周りの生徒にも「拍手しろ」などと言って妨害、暴言を続けたという。 森口さんは翌日、手紙で学校に抗議。さらに学校に電話したところ、校長は「大変申し訳ない」と謝罪したという。森口さんは取材に「こんな経験は初めてで悲しい」と話した。
「東京から一番近い棚田」として知られる大山千枚田(千葉県鴨川市)で昨年12月、課外授業で訪れた東京都足立区の小学生らが天皇陛下の歌碑に上り、男性教諭が記念撮影しようとしているのを千枚田の保存活動に取り組んでいるNPO法人が見つけ、区教委に抗議していたことが13日、関係者への取材で分かった。区教委は事実を認め、同法人に謝罪している。 区教委などによると、昨年12月中旬、自然教室で訪れた区立小学校の当時5年の児童らが大山千枚田を訪れ、千枚田を一望できる展望スペースに設置された歌碑に上った。付き添いの男性教諭は特に注意をすることなく、記念撮影をしようとしたという。 NPO法人「大山千枚田保存会」のメンバーが目撃し、口頭で注意した後、区教委に抗議した。 記念碑は平成24年に建立された。天皇、皇后両陛下が22年9月に棚田を訪問された際に陛下が詠まれた和歌が刻まれており、そばには建立の経緯を記した説明
下村博文文部科学相は8日、2015年春に予定している幸福の科学大(千葉)など私立大学5校の新設について、大学設置・学校法人審議会に諮問した。今年秋にも同審議会が新設を認めるかどうか答申する。 幸福の科学大は、宗教法人「幸福の科学」の大川隆法総裁が創立した学校法人「幸福の科学学園」が新設を予定。同学園は栃木県那須町と大津市の2カ所で中学や高校を運営しており、大学には人間幸福学部など3学部を置く。鳥取看護大など他の4校はいずれも看護、医療系の人材養成を目指す。
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は7日夜、大阪市内で講演し、メーンストリートの御堂筋に今後、マンションを含む高層ビルが建設されるとした上で「愛人の2、3人を住まわせて、新しい(繁華街の心斎橋に近い)船場にしてもらいたい」と述べた。 橋下氏を支援する企業経営者でつくる団体が主催した会合での発言。愛人を容認した内容だけに、女性からの反発を呼びそうだ。 橋下氏は「大阪の財界人は大阪で金を稼いで、住むのは(兵庫県内の高級住宅地の)西宮、芦屋だ。大阪に戻ってきてもらわないと駄目だ」と指摘。加えて「レジデンス(居住部分)に愛人をかこう経営者も出てくる。(そうすれば周辺に)愛人専用の宝石店や高級ブティックができる」とした。 一方で、「僕は決して、自分の奥さんにはこんなことは言えない」とも述べた。
日本維新の会の石原慎太郎共同代表は、原発輸出を可能にするトルコなどとの原子力協定の承認を採決する4日午後の衆院本会議を欠席する。打撲が理由で、医師の診断書を衆院に提出する予定。維新の小沢鋭仁国対委員長が同日午前、記者団に明らかにした。 協定の承認反対を決めている維新は造反者を処分する方針だが、小沢氏は「診断書が出ている以上、これ以上対応する必要はない」と述べ、石原氏への処分見送りを明言した。 関係者によると、石原氏は3月29日に散歩中、転倒し、胸を打撲した。全治は10日前後という。 石原氏は3月6日の党エネルギー調査会会合で原子力協定に「賛成する」と述べていたが、同月12日に松野頼久国会議員団幹事長らの説得を受け「党が決めたことには従う」と軌道修正していた。
南極海での日本の調査捕鯨が国際捕鯨取締条約に違反するとした国際司法裁判所の判決を受け、自民党捕鯨議連(会長・鈴木俊一元環境相)は2日、総会を開き、二階俊博元総務会長ら党重鎮が「政府の対応は甘い」と怒りをぶちまけた。 二階氏は政府側が「判決に従う」としていることに「こんなことで満足していて解決になるか」と強調。大島理森前副総裁は「対抗手段をとることで開ける道もある」と提訴した豪州への対抗措置を求めた。 石破茂幹事長は「感情的にならず、調査捕鯨が続けられ、きちんとした立証のもとに商業捕鯨ができることを世界に認識させる努力をしなければならない」と冷静な対応を促したが、出席者は判決に怒り心頭。 総会で振る舞われた鯨のひき肉を使ったカレーライスをほおばり、気合を入れ、国際捕鯨取締条約からの脱退も辞さない決意で捕鯨政策を推進するよう政府に求める決議を採択した。
防衛大学校卒業式で卒業生を前に訓示をのべる安倍晋三首相=3月22日、神奈川県横須賀市の防衛大学校(早坂洋祐撮影) 安倍晋三首相は22日午前、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で訓示し、「現実から目を背け、建前論に終始している余裕はない。必要なことは現実に即した具体的な行動論と法的基盤の整備だ」と述べた。集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈の見直しと法整備を進める考えを改めて示したものだ。 首相は、日本近海の公海上で米軍イージス艦が攻撃される事態を例示し「机上の空論ではなく現実に起こり得る。その時に日本は何もできないでよいのか」とも指摘。自身が掲げる積極的平和主義を踏まえ、「自衛隊の高い能力をもってすれば、もっと世界の平和と安定に貢献できる。世界は諸君に大きく期待している」と激励した。 平成25年度の卒業生は448人で、任官辞退者は10人。留学生はカンボジア、インドネシア、モンゴルなど
安倍晋三首相は14日午前の参院予算委員会で、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の「河野洋平官房長官談話」について「安倍内閣で見直すことは考えていない」と明言した。すでに菅義偉官房長官が記者会見で談話見直しを否定しており、首相が改めて強調した格好だ。自民党の有村治子氏への答弁。 首相は「政治家、特に行政のトップにあるものは歴史に謙虚でなければならない」と説明。その上で、慰安婦問題に関し「筆舌に尽くし難い、つらい思いをされた方々のことを思い、非常に心が痛む」と語った。 過去の「植民地支配と侵略」への「心からのおわびの気持ち」などを表明した7年の「村山富市首相談話」にも触れ、「歴史認識については歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」と言明。さらに「歴史問題は政治・外交問題化されるべきものではない。歴史の研究は有識者や専門家の手に委ねるべきだ」との考えも示した。 一方、菅氏は河野談話の作成経緯
万能細胞「STAP細胞」の論文を執筆した理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーによる平成23年の博士論文で示した画像が、バイオ系企業のサイトにある画像と酷似しているとインターネット上で指摘されていることが13日、分かった。 小保方氏の博士論文をめぐっては、冒頭部分が米国立衛生研究所のサイトとほぼ同じ記述だとの指摘がネット上で広がっており、博士論文の提出を受けた早稲田大が調査している。今回は研究の本体部分に当たる画像の正当性にも疑問が持ち上がった形だ。 画像は、小保方氏がマウスの骨髄から採取した細胞を肝臓細胞に分化させた実験の結果を示す写真として示されているが、この企業が研究用に販売、自社のホームページでサンプルとして掲載していたマウスの肝臓細胞の写真の一部を切り取ったようにも見える。 画像が掲載されているのは、コスモ・バイオ社(本社・東京都江東区)のサイト。同社の担当者は、二つの画像
鳥羽水族館(三重県鳥羽市)で飼育され、5年以上の絶食記録を残して2月に死んだ深海生物「ダイオウグソクムシ」。その不思議な生態の解明へ関心が高まっている。水族館が死後まもなく解剖したところ、体内から正体不明の液体を検出。液体からは菌も発見され、食べなくても生きていける、長寿に関係した“夢の酵母”の可能性も指摘される。グロテクスだが人気を集めたダイオウグソクムシ。謎の解明はどこまで進むか-。6年余り、ほとんど成長せず 1月初めに絶食6年目に入ったとして話題を呼んだダイオウグソウムシ「No.1」だが、2月14日午後5時半ごろ、展示水槽で死んでいるのを飼育員の森滝丈也さん(44)らが確認した。森滝さんはこの日朝の観察で体が弱っているように感じたといい、「とうとうその日が来たな」と死を冷静に受け止めた。 水族館での飼育日数は2350日(6年と158日)、平成21年1月2日に50グラムのアジを食べて以
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