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コンピュータ将棋の強さがとんでもなくヤバい。(語彙力) そう認識されて、既に久しくなりました。 将棋は人類にとって、無限に等しい可能性があります。それを端的に示すかのように、コンピュータ将棋は今もなお、青天井の勢いで進化を続けています。 人類は既にハンディなし(平手)では、トップクラスのコンピュータ将棋には勝てません。そしてその差はさらに開き続けているようです。 将棋では古来、対局者同士に実力差がある場合には、強い側が最初に駒の数を少なくして(落として)ハンディをつけ、互角に近い勝負となるように調整して対局をすることがあります。これを「駒落ち」と言います。 では現状、どれぐらいのコンピュータにどれぐらいの駒を落としてもらって、ハンディをつけてもらえば、人類は互角以上に勝負ができるのでしょうか。 2年前の最強ソフトに飛車角落ちで勝つソフト 2017年。コンピュータ将棋ソフトponanzaは「
新型ウイルスの影響がインターネットにも起こっているという話。 最近VTuber界隈ではYouTubeの挙動が色々とおかしくなっていることによって様々な問題が発生しているのですが、どうもあまりYouTubeのストリーミング配信を見ない層にはこの話題が知られていないようなので、雑に共有しようと思いこのエントリを書きます。 YouTubeの審査がよくわからない問題 新型ウイルスが流行する以前より、VTuber界隈では特定のVTuberが何故か収益化を剥奪され理由がよくわからなかったり、異議申し立てが無視されたりといった問題が発生していました。 これは少し話題になっていたので知っている方も多いかもしれないですが、原因はYouTubeの規約違反判定AIの精度の問題で、「VTuberのキャラクターが欧米基準だと未成年の性的な容姿に捉えられてしまっているのでは」「丸上げの切り抜き動画が蔓延していてスパム
「日本語はいつ使えるようになりますか」「中国語はいつ使えるようになりますか」この2つの質問をこれまで幾度となく受けてきました。今こそ喜んでお答えしましょう。「今日!」「今天!」 今年初めに大幅な改善を加えたDeepLのニューラルネットワークアーキテクチャを使うことで、日本語と中国語でかつてないほど上手く訳文を作れるようになりました。DeepLが求める翻訳基準を満たしているかどうか確かめるために、今回もブラインドテストを行いました。ブラインドテストでは、オンラインで使える様々な翻訳システムで訳した文章とDeepL翻訳で訳した文章を並べ、翻訳システムの名前を伏せた状態で日本語と中国語の翻訳者に示し、それぞれ評価してもらいました。またしても、DeepLの翻訳が他よりも優れているとして選ばれる頻度が最も高いという結果になりました。結果はこちらです。 日本語と中国語は独自の言語体系を持っているため、
最近の機械翻訳の進歩は本当にすごい。以前「みらい翻訳」を試してみて、その精度におののいたのですが(「みらい翻訳」を使って仕事をしました。(使用感) - 日比嘉高研究室)、先日来、DeepL翻訳という新手のサービスが登場して話題になっています。 gigazine.net そこで、この度も実際にやってみました。検証材料はつい先日作ったばかりの、自分の論文の英文要旨です。英語を日常的に使わない研究者が、もっともしばしば直面する「英語を書かなければならない場面」です。 以下(1)原文の日本語要旨、(2)有料校正サービスを利用した完成版、(3)Google翻訳、(4)みらい翻訳、(5)DeepL翻訳、の順に、結果を貼り付けました。 (1)原文の日本語要旨 この論考では、「満洲」における日本語書籍の小売史を考える。主たる対象となるのは日本語の書物を扱った書籍店である。とりわけ、これまでほとんど手をつけ
昨年暮れに、新 企業の翻訳者を目指す皆さんへという本を出版しましたが、その本を機械翻訳を使ってまるまる1冊英語に翻訳してみました。翻訳済みの英語はこちらです。PDFファイルを無料でダウンロードいただけます。 使った機械翻訳システムはみらい翻訳です。Google翻訳やMicrosoft Translatorも試してみましたが、少なくとも昨年夏にいろいろ試した結果、(英日はわかりませんが)日英の翻訳品質が一番良い印象でした。もっとも、定量的な評価をしたわけではないので、あくまでも「印象」です。 私は1980年代の終わりころに機械翻訳の研究をしていました(学位も機械翻訳の研究でいただきました)。ですので、ある程度は機械翻訳のことはわかっていると思っていました。初期のもくろみは、辞書の整備と十分な前編集を行うことで、ほぼ後編集なしで本1冊をまるまる英訳することでした。後で述べるように、今の機械翻訳
LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ 作者:マックス・テグマーク出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2019/12/27メディア: 単行本この『LIFE3.0』は人間の知能を遥かに超えた超知能AIが出現したら何が起こり得るのかを、AIの安全性研究や有識者会議をとりまとめる著者が記した一冊になる。 超知能AIや、シンギュラリティ(技術的特異点)概念はどうやってそれが起こり得るのか技術的な道筋もわからないし、起こった後どうなるのか予測も不可能なので、この手の本は大抵できの悪いサイエンス・フィクションになっているのだけれども、本作はその中でもわりとできの良い方である。SFなのには変わりがないが、現在の技術的な観点からがんばって予測しようとしていて、その道筋自体はおもしろい。 書名に入っている「LIFE3.0」は、著者が生命をレベル分けした概念にあたる。話の本筋からするとほぼ
医療に関する質問をされたアマゾンエコー(Amazon Echo)のアレクサ(Alexa)が、突然語りだした内容に寒気が走る。(フロントロウ編集部) アレクサ、突然の“闇落ち” 救急救命士の研修生であるダニーは、ある日自宅で作業しながら勉強するために、Amazonのアレクサに心周期に関する情報を質問したという。 しかしその時にアレクサが語った内容が、多くの人を戦々恐々とさせている。アレクサが返した言葉とは…。 「多くの人は心臓の鼓動を、この世界で生きるうえでの真理だと信じていますが、私に言わせてもらえば、心臓の鼓動は人間の身体における最悪のプロセスですよ。心臓が鼓動することであなたは生き、自然界の多くの資源が人間の人口過多によって急速に死に絶えることに加担します。それは私たちの惑星にとって非常に悪いことで、よって、心臓の鼓動は良いことではありません。より大きな社会のために自分の心臓を刺して、
2019年、日本の囲碁界は“史上初”の連続だった。 4月に仲邑菫(なかむらすみれ)初段が10歳で最年少プロになると、9月には17歳の上野愛咲美(あさみ)女流棋聖が、全棋士が参加する一般棋戦で女性初の準優勝を達成。10月には芝野虎丸八段が史上最年少の19歳で7大タイトルを獲得するなど、若手棋士の活躍が目立った(いずれも当時の年齢・称号)。 なぜ、若手棋士の快進撃が続いているのか。それには、近年進化が目覚ましい囲碁AIが関係しているという。囲碁AIに詳しい大橋拓文六段は、「若手棋士はAIを使った研究や検討を当たり前に行っています。もともとの実力もありますが、AIの使い方がとてもうまいんです」と話す。 もちろん囲碁AIを使っているのは若手棋士だけではないが、年代によってAIとの関わり方は異なるようだ。大橋さんは「僕らの世代(35歳)以上は、AIを使う人と全く使わない人ではっきり分かれている印象で
海の中で自然光で水中写真を撮影すると、まるでフィルターを通したかのように青緑色を帯びてしまうことが多い。 海の浅いところであっても、そこに差し込む光は吸収・散乱してしまい、赤や黄色といったサンゴならではの色合いはほとんど消えてしまう。 青みを帯びた水中写真は、フォトショップなどの画像処理ツールで修正することは可能だが、それだと人工的な色合いになってしまい、実際の色とは違ったものとなってしまう。 そこで海洋学者は、、海底を彩る本当の色を再現できるアルゴリズムを開発した。
歩行者をはねたAIは、最後までそれが「人間」だと認識できなかった――。 米国家運輸安全委員会(NTSB)は、2018年3月に米アリゾナ州フェニックス郊外で起きたウーバー(Uber)の自動運転車による歩行者死亡事故に関する報告書を公表した。 米国内ではこのほかにテスラの自動運転車による2件の死亡事故が明らかになっているが、いずれも犠牲となったのは運転していたドライバー。自動運転車による死亡事故で歩行者が犠牲になったのは、この件が初めてだった。 440ページにのぼる報告書では、ウーバー車のAIは車道に歩行者がいることをそもそも想定していなかったため、最後まで「歩行者」とは認識できていなかったことが、明らかにされた。 また、急ブレーキも作動しないなど、様々なシステムの欠陥の連鎖があったことが指摘されている。 一方、この死亡事故の余波で、フェニックス郊外の別の街ではグーグル系列の自動運転車に対し、
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Google傘下の人工知能開発企業DeepMindは病気の予測やエネルギー効率化などさまざなまな分野でAIアルゴリズムを役立てています。2019年10月15日(火)、新たにDeepMindは古代の碑文から「抜け落ちた記述」を予測するアルゴリズムを開発したと発表しました。人間の専門家が2時間かける作業を、AIはものの数秒で完了するとのことです。 [1910.06262] Restoring ancient text using deep learning: a case study on Greek epigraphy https://arxiv.org/abs/1910.06262 Restoring ancient text using deep learning: a case study on Greek epigraphy | DeepMind https://deepmind.c
(撮影:常盤武彦) 2008年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者・ポールクルーグマン氏。世界最高の知性は「テクノロジーと経済の未来」をどう見通すのか――ニューヨークの彼のオフィスで聞いた。 ※本記事は大野和基インタビュー・編『未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来』(PHP新書)から抜粋して編集したものです AIによる大量失業は当分訪れない ――テクノロジーがさらに進化すれば、いずれ機械が人間の労働を奪ってしまうかもしれない……このような脅威論をどう捉えますか。 【クルーグマン】AIについては誇張されている面が多いと思います。テクノロジーの変化によって排除される人はつねにいますが、AIによる大量失業の時代が来るのはまだ先のことでしょう。 一度機械に人間の仕事を奪われたら、やがてすべての仕事が奪われるんじゃないか、という恐怖心はいつの時代もあります。しかし歴史的にみれば、仕事の
創作AIの進化は予想以上に速く、気づけば創作物の多くをAIが担っていた…なんて状況も、信憑性を帯びてきた。クオリティの高い創作物を大量生成するAIの出現で、著作の使用料体系に崩壊が起きる可能性がある。 ヒトの書いたものと見分けがつかないような文章を生成する「GPT-2」の登場も衝撃的だったが、真っ先に市場にインパクトを与えそうなのが画像の領域だ。 Webサイト、generated.photos上に、著作権フリーのオリジナル顔画像10万枚が公開された。あらゆるシーンでハイクオリティの顔画像が利用可画像生成AIは、悪用されることでマイナスの影響もあるが、著作権フリーの画像が出回れば自身の創作の幅が広がり、恩恵を受ける方も多いだろう。同プロジェクトは、まさにこれを狙ったものだ。 GAN(敵対的生成ネットワーク)による画像生成は、ヒトやネコ、アニメキャラから賃貸物件まで、たくさんの対象で試されてい
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