記者会見する伊丹市消防局の下谷憲一消防局長(右から2人目)ら=兵庫県伊丹市役所 兵庫県伊丹市で1月、交通事故で重傷を負った男性(69)の受け入れを14病院が断り、男性は約3時間後に出血性ショックで死亡していたことが同市消防局などへの取材でわかった。受け入れを断った中には、重篤患者の対応を担う3次救急病院も一つ含まれていた。 伊丹署によると、事故が起きたのは1月20日午後10時15分ごろ。同市行基町1丁目の県道で、自転車に乗った同市の男性が、同市の自営業男性(29)のバイクと衝突し、2人とも重傷を負った。 同市消防局などによると、救急車は約5分後に現場に到着。自転車の男性は骨盤が折れていたが、脈拍や血圧は安定して意識もはっきりし、バイクの男性は頭を打って目の焦点が合っていない状態だった。救急隊が受け入れ先を探したところ、同県西宮市の大学病院が1人だけ可能と答えたため、症状が重いバイクの