防衛省は25日、自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長(62)の定年を来年5月27日まで1年間延長すると発表した。28日付。河野氏の定年は昨年11月に今月27日まで6カ月間延長されていた。同省によると統幕長の定年が2度延長されたのは初めて。安倍晋三首相の改憲提案を「ありがたい」と歓迎した河野氏の発言を野党が批判する中、異例の定年延長はさらに波紋を広げそうだ。 稲田朋美防衛相は25日の参院外交防衛委員会で、河野氏の発言について「憲法という高度な政治問題を『統幕長の立場で申し上げるのは適当でない』と明確にしつつ、個人の感想を述べた。(憲法99条の)憲法順守義務との関係では問題ない」と擁護した。