2時間20分、米Appleの開発者カンファレンスWWDC 2017 (6月5日~9日)において、5日に行われた基調講演の長さである。それを飽きさせることなく見せたのもスゴかったが、過去最長規模の長さでも全体的に駆け足だった。元々入れたかった内容を全て入れたら3時間半になったそうで、目標の2時間を目指して詰めた結果が2時間20分である。だから、見ていてもう少し説明が欲しいと思うところもたくさんあった。 でも、WWDCにおいて同社のエグゼクティブが公で話すのは基調講演だけではない。WWDCに合わせてブログ「Daring Fireball」を運営するJohn Gruber氏のポッドキャスト「The Talk Show」のライブショーが行われており、一昨年からPhil Schiller氏 (ワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデント)が、そして昨年にCraig Federighi氏
AppleがWWDC 17で発表し、開発者向けに提供している人工知能の機械学習モデル「Core ML」は、画像に映っているものを非常に高い精度で識別する能力を持ちます。ただし、初代Mac Proのことは知らないようです。 対象を次々と正確に認識するCoreML 開発者のポール・ハダッド氏は、iPhoneのカメラで捕えた映像を「CoreML」が認識する様子を、iOS11の新機能スクリーンレコーディングで撮影し、公開しています。 ドライバーやパソコンのキーボード、段ボール箱を瞬時に正しく認識し、かなり高い精度で認識しています。 しかし、2台並んだ初代Mac Proが「スピーカー」と認識されます。 角度を変えてみると、今度は「スペースヒーター(暖房器具)」と認識しています。 こちらが、ハダッド氏によるスクリーンレコーディングの動画です。 I wasn’t joking either just g
Appleがカリフォルニア州車両管理局(DMV)に提出した、公道上での自動運転車の試験走行許可のための申請書を米メディアBusiness Insiderが入手し、その内容を公開しています。 公道走行前のドライバー訓練マニュアルが公開! 先日、Appleは自動運転車の公道走行試験の許可を取得していますが、現段階でAppleからは何の発表もありません。 Appleがカリフォルニア州DMVに提出した申請書には、自動運転車で公道を走る前に行うドライバーの訓練内容が詳細に記されています。 ドライバー訓練プログラムは「特定トレーニング開発プラットフォーム」と呼ばれており、Appleの自動運転システムは「Apple Automated System」と名付けられていることが分かります。 自動運転システムについては、「周囲の物体や状態をモニターするためにハードウェアとソフトウェアを用いる開発プラットフォー
米Appleの研究者は12月22日(現地時間)、同社としては初になる人工知能(AI)関連の論文「Learning from Simulated and Unsupervised Images through Adversarial Training」を発表した。 同社は昨年から複数のAI関連企業を買収しており、幹部らは、Siriや「写真」アプリなど、同社の様々なサービスで既にAIを採用していると語っているが、関連論文を発表するのはこれが初めてだ。 論文の署名は、6人のAppleの研究者。第一筆者のアシッシ・シラーシュヴァ氏は、LinkedInによると、4月にAppleに入社した。メリーランド大学でディープラーニングを学び、電気工学の博士号を取得している。 この論文は、現実世界の画像ではなく、コンピューターで創作した画像を使ってアルゴリズムの認知能力を訓練する方法の改良についてのものだ。 機
静かなることWWDC2016のごとく フロリダ銃乱射事件の犠牲者への黙祷から始まった今年2016年のWWDCは、例年にもまして静かでした。ハードウェアはおろか、ソフトウェアも毎年恒例のOSアップデートを除けば「新製品」はなし。macO はiOSが10になることを考えれば、OS X(オーエステン)という名前をそのままにしておけないのは自明というものでしょう。Apple製品用のOSにマッチする正規表現も((watch¦tv¦i)OS¦OS ?X)だったのが(watch¦mac¦tv¦i)OSとなってずいぶんとすっきりしましたが、あくまでヴァージョンは“10.12”。灰色のバックグラウンドにアスキーアートのリンゴというロゴは、そんな地味なWWDCを実によく象徴しています。開発者ではないプレスの皆さんはさぞ退屈されたのではないでしょうか。 しかし本誌の読者にとって、WWDC2016はあくびし
Appleが人工知能(AI)への本気度を強めている。どれだけ本気かというと、同社は初のAI担当ディレクターを雇い入れたのだ。しかも、並たいていの人物ではない。同社が雇ったのは、AI分野でトップクラスの研究機関であるカーネギーメロン大学に所属し、機械学習を専門とするRuslan Salakhutdinov准教授だ。 Salakhutdinov氏は、AIに関するいくつかの重要な研究に取り組んでいる。同氏の主要な研究分野はディープラーニング(深層学習)とニューラルネットワークで、そこでは大量の事例から学習するコンピュータを扱う。カーネギーメロン大学はこの分野で最先端を行く研究機関だが、Salakhutdinov氏の研究はさらにその先へ進んでいる。同氏は、AIに未加工のデータを学習させる方法を見つけ出そうとしているのだ。 このような学習は「教師なし学習」と呼ばれる。通常の学習アルゴリズムでは、アノ
新型iPhoneがデビューするたびに、すぐに分解されてそのあられもない姿が公開されるのが毎年恒例となってきた。そのいち早く分解した画像を公開することで世界的にも有名なのがiFixitとChipworksだ。 iPhone 7のロジックボードには神秘的なチップが。。 さて、先月発売された最新iPhone【iPhone 7】だが、iPhone 7はiPhone 6sシリーズと細かいロジックボード上の部品にはそれほど大きい違いはなかったものの、何もサプライズがなかったわけではない。 フォーブス(Forbes)の報道によると、iPhone 7シリーズのロジックボード上には神秘的なチップが載っているらしい。 Photo by ChipWorks iPhone 7で新たに搭載されたFPGAチップとは Chipworksによれば、iPhone 7にはFPGAチップが搭載されているという。このICチップは
米Appleが、マシンラーニング(機械学習)の技術を手がける新興企業を買収したと、海外のメディアや通信社(米TechCrunch、米Bloomberg、米AppleInsiderなど)が現地時間2016年9月22日までに報じた。 Appleが買収したのは、インド中南部、テランガーナ州の都市、ハイデラバードに拠点を置いていたTuplejumpという企業。同社はビッグデータの分析、処理を迅速に行うための技術を手がけていた。事情に詳しい関係者の話によると、買収は今年6月に行われており、十数人いた従業員の多くはすでに米国西海岸に拠点を移している。また創業者の1人であるRohit Rai氏のLinkedInプロフィールページには、今年5月からAppleで働いており、現在はワシントン州シアトルで活動していると書かれている。 AppleはTuplejumpの買収について正式な声明を出しいないが、広報担当
Appleが、インドを拠点とするスタートアップ企業Tuplejumpを買収したことが明らかになりました。 膨大なデータの管理・解析技術が目的 同社はデータ管理技術の単純化や、膨大なデータを簡単に扱えるようにするツールの開発に取り組んできた企業です。 TechCrunchによれば、Appleの買収の目的は、Tuplejumpが推進してきた「FiloDB」というオープンソース・プロジェクトです。同プロジェクトは膨大なデータのリアルタイム解析に機械学習を利用することを目的としており、現在も進行しています。 3社目となる機械学習関連技術企業の買収 機械学習関連では、Appleは2015年以降、PerceptioとTuriを買収しており、Tuplejumpは3社目となります。 今回のmacOS SierraのリリースでMac上でも使えるようになったSiri、「写真」における物や顔の認識機能、iPho
9月の公開が見込まれるiOS10では、Siriがより自然で人間的な話し方になる、と開発責任者やAppleの役員が明かしました。 ネタにされると同時に、批判も受けるSiriの話し方 Siriの機械的な音声は、しばしばネタにされると同時に、人間味がないとの批判もあります。 最近では、女優で歌手のバーブラ・ストライサンドが、「Siriが自分の名前を正確に発音しない」とAppleのティム・クックCEOに電話で不満を伝え、クックCEOが修正に応じたエピソードもありました。 iOS10ではSiriが自然な話し方を自ら学ぶ! Siri開発責任者のトム・グル―バー氏がBackchannelのインタビューに、iOS10ではSiriが自ら学習する機械学習によって、自然な発話が可能になる、と語りました。 Appleのインターネット・ソフトウェア担当上級副社長のエディ・キュー氏と、ソフトウェアエンジニアリング担当
9月は例年、Appleが新しいiPhoneを発表し、合わせて新しいiOSをリリースする月です。一説によると、次期iPhoneの発表イベントは9月7日だとか。だとしたらもう、あと10日しかありません。 Appleは新製品やサービスの発表が近づくと、お気に入りのジャーナリストご指名で、「インタビューさせてあげる」ことが多いです。米国では、Recodeのウォルト・モスバーグ氏やFast Companyのリック・テッツェリ編集長、Backchannelのスティーブン・レヴィ氏などが常連となっています。 さて、今週前半にそのレヴィさんが「iBrain is Here」というタイトルのApple幹部インタビュー記事を公開しました。 インタビューのお相手は、おなじみの明るい上級副社長コンビ、エディ・キュー氏とクレイグ・フェデリギ氏、フィル・シラー上級副社長に加え、Siri(企業の方)の共同創業者で今もS
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。 Backchannelが、Appleのインターネットソフトウェア&サービス担当シニアヴァイスプレジデントEddy Cue氏、ワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントPhilip W. Schiller氏、ソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントCraig Federighi氏、Siri担当シニアディレクターAlex Acero氏、Siri開発担当ヘッドTom Gruber氏(元Siri社CTO・VP Design)への、SiriなどAppleの人工知能開発に関するインタビューを掲載しています。 2010年4月28日にAppleによって買収されたSiriは、iPhone 4Sに搭載されました。 2014年7月30日にニューラル・
iPhone7などの新製品発表が期待される9月のメディアイベントまで1ヵ月を切ったこのタイミングで、Appleのティム・クックCEOが、米Washington Postのロング・インタビューに答えました。 その中でクックCEOは、AppleのCEOとしての仕事やこれまでのこと、Appleの現在、FBIと対立したiPhoneロック解除拒否、さまざまな企業買収、未来の製品など、多岐に渡って語っています。中でもSiriを含むAI(人工知能)とAR(拡張現実)について、興味深いコメントをしているのでご紹介します。 秋にはサードパーティーからSiri対応アプリが登場 クックCEOによれば、AIの技術発展によってSiriの予測能力は格段に向上しており、すべてを言わなくてもかなりの正確さでユーザーが何を言いたいかが推測できるようになってきました。Siriの能力は今後もさらに発展する見通しです。 そして6
Appleは、長年、自社製品に機械学習を使っています。例えば、Siriは、あなたの質問に答え、楽しませてくれます。iPhotoは、写真の中の顔を認識します。メールアプリは、スパムメッセージを検知します。アプリ開発者なら、 顔認証 のようにAppleのAPIで公開されている機能の幾つかを利用できます。iOS 10から始めて、音声認識やSiriKit用のハイレベルAPIを入手しましょう。 時々、プラットフォームに内蔵されているAPIの狭い領域を超えて、独自のものを作りたいと思うこともあるでしょう。多くの場合は機械学習を始動させますが、その際、たくさんの既成のライブラリのうちの1つを使ったり、高速計算能力を持つAccelerateやMetalの上に直接組み上げたりして実現します。 例えば、私の同僚が構築したオフィス入室システムは、iPadを使って顔認証を行い、SlackにGIF画像を投稿して、ユ
米Appleが人工知能(AI)製品を手掛ける米新興企業Turiを買収したと、米GeekWireが8月5日(現地時間)、複数の情報筋の話として報じた。買収総額は約2億ドルという。 ApppleはGeekWireに対し、買収を認めるお決まりのコメント(Appleは時折小規模な技術企業を買収し、その目的や計画については説明しないことにしている)を寄せた。 Turi(旧Dato)は2013年創業のワシントン州シアトルに拠点を置く、企業向け機械学習応用製品を手掛ける非公開企業。センチメント分析やレコメンドサービスなどを提供している。例えば米音楽ストリーミングサービスPandoraのユーザーの好みに合わせたレコメンデーション機能はTuriの技術を採用している。 創業者のカルロス・ゲストリンCEOは2009年にカーネギーメロン大学でTuriの基礎となるオープンソースプロジェクトを立ち上げ、2012年にシ
2016年のコンシューマーテクノロジーのトレンドは、AI、VR、FinTech(個人間決済)あたりに絞られてきた。Facebook、Google、Appleといったテクノロジー企業の巨人が開発者イベントを終えてみると、こうしたテーマにトレンドを感じとれる。 もちろん、いずれも2016年に登場したキーワードではないが、今年なんらかの形でこれからの展開が定義付けられる可能性のある分野であることは間違いない。その筆頭に上がっているAIについては、Googleの活躍が光る。 例えば、人工知能が碁で人間に勝ったり、Google Homeによる音声対話型で機能するコンピュータの姿を見せたことは、AIの生活利用が「すぐそこにある未来」であることをよく表している。 現在のiPhoneでも、イヤホンマイクを差し込めば、アプリのアイコンが出てくる。しかも、時間帯によって、出てくるアプリは変化する。 例えば日中
Appleは、最新版ソフトウェアをアップグレードすることにより、機械学習やスマートホーム市場への進出に向けてエコシステムを拡大し、ライバルであるGoogleとの競争を加速させていく考えのようだ。 機械学習を検索機能に Appleは、iPhoneや「Macintosh」「Apple TV」「Apple Watch」向けOSのデベロッパーバージョンを、2016年秋にアップグレードする予定であることを明かした。 今回のアップグレードにおいて重要なテーマとなったのが、エンドユーザーのデバイス上で動作する、機械学習アルゴリズムをベースとしたスマート検索機能だ。Appleが、このスマート検索機能を向上させる上で、次世代システムに最新のチップやコアを搭載する予定なのかどうかは不明である。 Googleは2016年5月、自社のデータセンターにおいてアルゴリズムを動作させる、機械学習専用のプロセッサを発表し
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