2015年の敬老の日を前に、おじいさんやおばあさんが住む家と孫をつなぐサービスが登場した。その名も「まごチャンネル」だ。 まごチャンネルは、家庭のテレビと専用端末をケーブルで接続し、スマートフォンからテレビに画像や動画を送れるようにするサービス。「実家住まいのおじいちゃんやおばあちゃんに孫の姿を届ける」といった使い方ができ、15年9月にクラウドファンディングサービス「Makuake」に登場すると、目標額の100万円をわずか50分で達成。最終的に約571万円を調達して話題になった。 開発したのは、2014年設立のスタートアップ・チカク(東京都渋谷区)。創業者である梶原健司さんは、米Appleの日本法人・アップルジャパンに12年間勤めていた経歴の持ち主だ。 梶原さんはなぜアップルを退職し、まごチャンネルの開発に着手したのか。クラウドファンディングを活用して資金調達に成功してから何が起きたのか―