Appleは13日、Bluetoothの追跡デバイス向けの業界規格である「Detecting Unwanted Location Trackers(不要な位置情報トラッカーの検出)」をGoogleと共同で作成したことを発表しました。機能はすでにiOS17.5とAndroid 6.0以降を搭載したデバイスで使用可能であるとのことです。 AirTagを悪用したストーカー問題解決の足がかりに? Appleの紛失防止タグAirTagを悪用したストーキング事件の報告が後を絶ちませんが、状況を重く見たAppleとGoogleはついにBluetoothの追跡デバイスの業界規格を発表しました。 これにより、クロスプラットフォームで、一定時間が経過しても不明なBluetoothの追跡デバイスがユーザーと一緒に移動していると見られる場合に警告を受け取れるようになります。 トラッカーメーカー各社も対応表明 紛失
クリスマスが明けた12月26日、日本経済新聞に「Apple・Googleの独占制限へ新法 アプリや決済で」という見出しが踊った。2024年に政府で審議が始まる、AppleやGoogleによるアプリの流通や決済方法を規制する新法が議論されるという話題だ。 「独占」と書かれると確かに悪いことのように聞こえるし、それを制限する規制は良い印象がある。果たして本当にそうなのだろうか。 いよいよ動き始める代替アプリストア強制法の議論 2023年に起きたニュースの中で忘れてはならないのが、多くの反対意見があるにもかかわらず、iPhoneにApp Store以外のアプリストアの採用を強要する「モバイル・エコシステムに関する競争評価 最終報告」があっさりと通ってしまった問題だ(同法案には他にも論点があるが、この記事では十分過ぎるほど議論の余地があるアプリストアの議論に焦点を絞りたい)。 “アプリストア解放”
内閣府の有識者会議「デジタル市場競争会議」は、AppleのApp Store、GoogleのPlay Storeにかわるサードパーティー製アプリストアでのアプリ配信義務化などを盛り込んだ報告書案に寄せられた意見を公開しました。AppleやGoogleは報告書案に強く反発しています。いっぽう、MetaやSpotify、Epic GamesなどかねてからAppleを批判していた企業は報告書案の内容に賛同しています。 ■3行で分かる、この記事のポイント 1. サードパーティーアプリストアを義務付けた政府の報告書案への意見が公開された。 2. Appleは政府の方針は日本の社会と国民を危険にさらす、と強く批判。 3. Googleも政府案を批判。MetaやSpotifyなどは政府案に賛同。 Appleは舌鋒鋭く政府案を批判 内閣府に設置された有識者会議「デジタル市場競争会」は10月12日、6月に公
Googleはこのほど、今年で4回目となる、ゼロデイ脆弱性に関するレビューを行い、報告書を公開しました。これらの脆弱性は解決策が見つかっていないものを指します。 Googleは今年の報告で、開発元であるベンダーが脆弱性に対するパッチをリリースしても、販売者であるAndroidスマホベンダーのパッチリリースが遅れていると指摘しました。 ■3行で分かる、この記事のポイント 1. Googleがゼロデイ脆弱性に関する年次報告書を公開した。 2. Androidでは開発元のパッチ・リリースとスマホベンダーのパッチ・リリースの間にギャップがある。 3. ゼロデイ脆弱性の40%が過去に見つかった脆弱性のバリアント。 ユーザーに対するパッチのリリースが遅すぎる Googleは2022年通年で、開発元がセキュリティパッチをリリースしても、Androidスマホベンダーが即座に対応せず、スマホユーザーに対する
Googleは7月27日、開発者会議I/O2023で発表した見知らぬトラッカーの警告機能が、7月からAndroid 6.0以上のユーザーに展開され始めている、とプレスリリースで発表しました。 ■3行で分かる、この記事のポイント 1. Googleは見知らぬトラッカーの警告機能をAndroid 6.0以上のユーザーに展開している。 2. 通知をタップすると、見知らぬトラッカーについての詳細や位置を特定できる。 3. GoogleはAppleと共同で、今年末までに見知らぬトラッカーの機能の仕様を仕上げる予定。 見知らぬトラッカーを見つけると自動で警告 見知らぬBluetoothトラッカーがその所有者から離れ、あなたと一緒に移動していると判断された場合、互換性のあるAndoidデバイスに通知が届くようになっています。 通知をタップすると、トラッカーについての詳細や、トラッカーがあなたと一緒に移動
Appleは以前より、ユーザーが気づかぬうちに勝手に仕掛けられたAirTagを見つける仕組みをiPhoneに導入してきましたが、Androidスマートフォン側にはそうした仕組みがありませんでした。 しかしAndroidにも、AirTagを含む未知の位置情報追跡デバイスを発見する仕組みが近く導入されることがわかりました。 Androidスマホでも未知のAirTagが検出可能に Android OS事情に詳しいジャーナリストのミシャール・ラーマン氏(@MishaalRahman)が、AirTagなどの位置情報追跡デバイスが勝手に仕掛けられた場合、Androidスマホに警告が表示される仕組みが近く導入されるとして、そのスクリーンショットをTwitterに投稿しました。 AppleとGoogleは2023年5月に、AirTagなどの位置情報追跡デバイスの悪用を防ぐための仕様案を共同で発表、iPho
AppleとGoogle、位置情報追跡デバイスの悪用を防ぐための仕様案を共同で発表 2023 5/03 AppleとGoogleは、AirTagなど位置情報追跡デバイスの悪用を防ぐための仕様書を共同で発表しました。 ■3行で分かる、この記事のポイント 1. AppleとGoogleが位置情報追跡デバイスの悪用を防ぐための仕様を共同で発表。 2. AirTagの保護機能に基づいており、不要な追跡を防止するための重要な一歩となる。 3. iOSとAndroidデバイスは、不正な追跡の検出と警告に対応可能となる見込み。 SamsungやTileなども支持を表明 AirTagをはじめとした位置追跡デバイスは、鍵や財布、カバンなど失くした物を見つけるのに役立つ反面、ストーカーや車の盗難などに悪用されるケースが増えています。 このような問題に対処するため、AppleとGoogleは、位置情報追跡デバイ
悪意のある人間がストーカー行為や警察車両の場所の特定など、不要な追跡にも利用されているため、Appleは一定時間、自分のものでないAirTagを持ち歩くとiPhoneに「現在、このAirTagの所有者はあなたの現在位置を見ることができます。」というトラッキング通知を表示する機能や、 不要な追跡に使用されている「AirTagから検出音を出す」、iPhoneの探すアプリで不要な追跡に利用されているAirTagの「正確な場所を見つける」事ができる機能などセキュリティを強化してきましたが、 これらの機能のほとんどはAppleデバイスでのみ利用できるため、Androidユーザーにとって不要な追跡に利用されているAirTagの検出は困難なままでした。 不要な位置トラッカーの検出規格 これに対し、AppleとGoogleは現地時間2023年05月02日、AirTagなどのBluetoothで位置情報を追
App Storeで広告詐欺アプリ10本が発見される。Google Playは70本 2022 9/27 セキュリティ研究者によって、App Store上の10本のアプリが広告詐欺に関与していることが発見されました。これらのアプリは、正規アプリになりすまし、iPhoneユーザーに大量の広告を表示することで、収益を上げていました。 App Storeで10の広告詐欺アプリが発見 サイバーセキュリティ企業「HUMAN」のSatori Threat Intelligenceチームが発見したモバイルアプリは、彼らが「Scylla」と呼ぶ広告詐欺キャンペーンの一部であることが判明しました。Scyllaは、2019年8月に初めて発見された詐欺行為の第3波であり、Appleはこれに対抗してきました。 現時点では、これらのアプリはApp Storeから削除されていますが、Humanは、以下のアプリがインス
米連邦通信委員会(FCC)のコミッショナーを務めるブレンダン・カー氏がAppleとGoogleに対し、それぞれのアプリストアからTikTokを削除するよう要求しました。 トランプ元大統領「TikTokは安全保障上の脅威」 カー氏は両社に送った公開文書のなかで、TikTokは単なる動画共有アプリではなく、「中国政府の高度な監視ツールである」と主張、2022年7月8日までに返信するよう求めています。 2020年、当時大統領だったトランプ氏はTikTokを安全保障上の脅威とみなし、米企業によって買収されなければ米国内でのサービスを停止するという大統領令に署名しました。 しかし米裁判所がTikTokアプリのアプリストアにおける配信禁止の期限を2度にわたって延長、結局TikTokの利用が米国内で禁止されることはありませんでした。 その後、バイデン政権が大統領令を無効としましたが、海外政府と関連のある
AirTagやTileといった紛失防止タグは正しい使い方をすれば便利なものですが、残念ながらストーキングや盗難といった犯罪に使われることがあります。 GoogleはAndroidに自分のものでない紛失防止タグを検出する機能を追加しようとしているようです。 自分のものでない紛失防止タグ検出機能がAndroidに追加? 9to5Googleが逆コンパイルして発見したところによると、GoogleのPlayサービスの最新版(22.12.13)で、Bluetooth Low Energy(BLE)タグの「Unfamiliar device alerts」と「Unfamiliar Tag Detected Notification」が参照されるようになったとのことです。 さらに、「ATag」、「Finder tag」、「Tile tag」という3つのタグも追加されており、「Finder tag」につい
AppleとGoogleは、プライバシーポリシーの制定やユーザーの位置情報データを売買する企業が使用するソフトウェア開発キット(SDK)を取り締まるなどしていますが、それらの規制の抜け穴をかいくぐり、多くのiOSアプリは、ユーザーの位置情報をデータブローカーに販売しています。 SDKを介さず直接ブローカーに位置情報を販売 かつては、データブローカーが、アプリ開発者が必要とする機能を簡単に追加できるよう設計されたSDKを作成することは一般的でした。しかし、これらのSDKには位置情報を含むユーザーデータを収集し、ブローカーがそれを販売できるという問題がありました。 Appleは昨年、SDKを取り締まり、開発者にアプリが収集するデータとその使用方法を開示する「プライバシーラベル」の表示を義務付けました。しかし、開発者の多くが規制の抜け穴を利用して、SDK経由ではなく、直接ブローカーに位置情報を販
2Gとは、1991年に1Gの次に誕生したデジタル方式の移動通信システムです。すでに大手キャリアによる2G提供は停波・失効となっており、現在では特に何の意味もないと思われがちですが、脆弱性を悪用した攻撃が可能とのことで、電子フロンティア財団(EFF)がOSオペレーターに「2Gを無効」機能を盛り込むよう促しています。Googleは、EFFの警告を受け、最新Android OSに「2Gを無効」トグルを密かに設置していたことが明らかになりました。 2Gはなぜ危ないのか? EFFによれば、2Gは不正なセル・サイト(携帯電話の基地局)や強力な暗号化の必要性など、特定のリスクシナリオを考慮に入れていなかった時代の古い技術であり、年月が経つにつれて、多くの脆弱性が発見されてきたとのことです。 2Gの問題点は主に以下の2つであるとされています。 電波塔とデバイスの間の弱い暗号 暗号化が弱いため、攻撃者がリア
Googleにスマホ交換のため端末を送付したところ、ヌード写真がSNSに投稿される 2021 12/06 GoogleにPixelシリーズスマートフォンを交換のため送ったところ、アカウントがハッキングされたという報告が2件寄せられました。 持ち主のSNSアカウントが乗っ取られたり、PayPalアカウント経由でお金が盗まれたりしています。 GoogleへPixelスマホを修理に出したらアカウントを乗っ取られた 1つ目の報告はRedditに投稿されたものです。 投稿者は妻のPixelシリーズスマートフォンが故障したため、交換のためにGoogleに送付しました。 故障した端末は電源が入らず、送る前に初期状態に戻すことができなかったといいます。 そして交換されたスマートフォンが送り返されてから1カ月後、妻のSNSアカウントが乗っ取られ、投稿者と妻のヌード写真が公開されたそうです。 また、ハッキング
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 30万台以上のAndroidスマートフォンが、「Google Play」ストアの審査済みアプリからマルウェアに感染していることが明らかになった。これらのアプリは、ダウンロードする時には安全であるにもかかわらず、その後のアップデートでバンキング型のトロイの木馬に変わってしまう。 セキュリティ企業のThreatFabricによれば、同社が調べた4種類のマルウェアは、一般的にダウンロードされているアプリの形で被害者に届けられているという。その中には、ドキュメントスキャナーアプリやQRコードリーダー、フィットネスモニター、仮想通貨関連アプリなどが含まれている。これらのアプリには、ユーザーに不審感を与えないために、宣伝されている通りの機能が搭載さ
Androidのバージョン別シェア、いまだ3年以上前のものの合計が約50%を占める 2021 11/24 Googleから2020年4月以来となる、Android OSのバージョン別使用率が発表されました。 それによると、いまだに3年以上前のものの合計が約50%を占めています。 Android 9以前のものが約50%を占める Googleが発表したこのデータは、Google Play Storeにアクセスした端末に搭載されているAndroid OSのバージョンを7日間にわたって集計したものです。 このデータは以前は毎月報告されていましたが、最近では発表の頻度が低下し、前回は2020年4月、その前は2019年5月でした。 Googleが11月22日に発表した最新のデータによると、2020年のAndroid 11(R)のシェアは24.2%、2019年のAndroid 10(Q)のシェアは26.
指紋認証の速度が問題となっているGoogleのPixel 6シリーズですが、ほかにもより重大な問題があるようです。 登録されていない、他人の指紋でも認証が通ってしまったという事例が報告されました。 妻の指紋で認証が通ってしまったPixel 6 これはRedditユーザーのPkobes氏によって報告されたものです。 それによると、自身の指紋しか登録していないにもかかわらず、妻がPixel 6のロックを指紋認証で解除できたとしています。 これは1回だけ起きただけではなく、何度も起こるとしており、Pkobes氏は証拠として動画をアップロードしました。 画面保護フィルムの下側に付着した汚れか何かを含んで指紋を登録してしまったために起きたのではないかという意見もありましたが、画面保護フィルム無しでも同様のことが起きたという別の報告もあります。 Scientific Americanによると、2人の人
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