若きジョブズは尊敬するSonyの盛田昭夫に会いに来た。盛田がウォークマンで人類の音楽生活を変えたのを参考に、Macを限りなく小型化して電話と融合すれば、音楽のみならず人類の生活すべてを変えられると考えたからだ。盛田はそんなジョブズが気に入り、夜は河豚料理へ招待したのだった。 ■「俺だって普通の人間だよ!」と叫んだジョブズ 「調理に失敗すると、毒で死にます」 盛田はそう言ってからかったが、ジョブズは笑ってふぐ刺しを頬張った。傍らで河豚をおっかなびっくり食べていたジョブズの腹心エリオットは、この時のふたりの会話をよく覚えている。 盛田とジョブズ、ふたりの年齢は三〇歳以上離れていたが、瓜二つの価値観を持っていた。 ふたりとも、じぶんの欲しいプロダクトを創るという信念を持っていた。じぶんの創るものを愛し、完璧に仕上げなければならない。そのためには会社自体を、じぶんの作品として磨き上げる必要がある─
ビル・ゲイツ氏、iTunesを発表したジョブズ氏を「素晴らしい能力」と称賛していた 2021 7/14 Appleが音楽をオンライン販売するiTunes Music Storeを発表した当時、Microsoftの創業者ビル・ゲイツ氏が役員に対し、スティーブ・ジョブズ氏の才覚を讃えつつ、自社サービスへの危機感を語っていたことが分かりました。 iTunes Music Store発表の2日後、役員にメール Appleは現地時間2003年4月28日、iTunes Music Storeを発表しました。インターネットから音楽を1曲単位で、手頃な価格で購入できるサービスは、音楽ファンから高く評価され、iPodの人気をさらに高めることとなりました。 Microsoftの共同創業者ビル・ゲイツ氏は、iTunes Music Store発表の2日後に同社役員に送ったメールで、Appleの共同創業者スティー
Appleが2001年にリリースしたデジタル音楽プレイヤーのiPodと2003年にリリースしたデジタル音楽配信サービスのiTunes Music Store(現、iTunes Store)により、ユーザーは安価に楽曲のデジタルデータを購入することが可能となりました。これらは「音楽業界の在り方を一変させた」といわれるほど画期的なプロダクトとサービスだったのですが、iTunes Music Storeの立ち上げ時に、Microsoftの創業者であるビル・ゲイツ氏がどのように反応していたかがわかるメールが発掘されています。 Unearthed email shows Bill Gates reacting to iTunes Music Store launch - 9to5Mac https://9to5mac.com/2021/07/09/unearthed-email-shows-bill
ジョブズが本当にAppleのCEOにしたかった「IBM PCの父」に見る、IT業界の分岐点:CloseBox(1/3 ページ) 大原雄介さんの連載「“PC”あるいは“Personal Computer”と呼ばれるもの、その変遷を辿る」の2回目が掲載された。 「IBM PC」がやってきた エストリッジ、シュタゲ、そして互換機の台頭 いよいよIBM PCの登場である。当然ながら、IBM PCの生みの親であり、IBMのPCビジネスを率いることになったドン・エストリッジが出てくる。そこで、5年前、個人ブログに書いた、エストリッジに絡んだエピソードをリライトしたので、サイドストーリー的に読んでいただければと思う。 そう、「ジョブズが本当にAppleのCEOにしたかった人物」というのはthe Dirty Dozenを率いてIBM PCを短期間で作り上げた「IBM PCの父」、ドン・エストリッジのことだ
Apple共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏について、Microsoft共同創業者で慈善活動家のビル・ゲイツ氏が「とても羨ましかった」と振り返りました。 「私には彼のような呪文は使えなかった」 ビル・ゲイツ氏は先日、俳優のダックス・シェパードがホストをつとめるPodcast番組「Armchair Expert」に出演し、スティーブ・ジョブズ氏のことを振り返りました。 ゲイツ氏は、ジョブズ氏が人をやる気にさせる力を「魔法使い」と形容し、自身を対比して以下のように語っています。 私は小さな魔法使いで、彼のような呪文を唱えることはできませんでした。でも、彼が呪文を唱えるところを見ることができましたし、人々がジョブズ氏に魅了される様子を見ることもできました…私は、とても羨ましかった。 「彼のようなことは誰にも成し遂げられない」 1990年代後半に倒産が噂されていたAppleに復帰して業績を回復さ
Appleの元iOS担当上級副社長であるスコット・フォーストール氏が、Code.orgが開催したコードブレイク(ライブ授業)に登場し、Apple共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏との出会いや、子どもの頃の環境について語りました。 大人になったときにテントで生活したくない 「世界最大のインタラクティブなライブ教室」とも呼ばれるコードブレイクに出演したApple元幹部のフォーストール氏は、子どもの頃一時テント生活を送っていたことを明かしました。 シャワーを浴びるには、離れたところにある共同スペースに行き、お湯を使用するのに2分間あたり25セントを支払なければならず、父親からフォーストール氏とその兄のシャワー代に、1週間に50セントしか捻出できないと告げられたといいます。 初めてそのシャワーを使用したとき、全身にまだせっけんが付着した状態で2分間のタイムリミットを迎えてしまい冷たい水に切り替わっ
iOSの生みの親とされ、現在にも続いているMac OS Xの開発にも非常に大きな役割を果たしたとされる、Appleのスコット・フォーストール(Scott Forstall)元エグゼクティブ・SVP(シニア・ヴァイス・プレジデント)。彼はその後iOS 6の地図アプリの失敗の責任をとらされる形でAppleを去りますが、ご存じの方も多いと思いますが、実は彼はAppleの前のNeXTから、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が重用した人物だったのです。 そのスコット・フォーストール氏がCODE BREAKのインタビューに答え、彼がスティーブ・ジョブズによって選ばれてNeXTに入社したときの面白いエピソードを明かしています。 フォーストール氏は当初はマイクロソフト(Microsoft)で働くつもりだったのですが、スティーブ・ジョブズがAppleを去った後に設立したNeXT社での採用面接も受け
Microsoftは現地時間3月13日、同社の共同創業者ビル・ゲイツ氏が取締役を退任すると発表しました。今後は以前から取り組んでいる慈善活動に注力する予定です。 1975年にMicrosoftを起業 ビル・ゲイツ氏は、Microsoftの取締役を退任しますが、サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)のテクノロジー・アドバイザーなどとして、Microsoftへの助言は継続するとのことです。 1955年に米シアトルで生まれたビル・ゲイツ氏は、ポール・アレン氏(2018年に逝去)とともに起業するため1975年にハーバード大学を中退し、Microsoftを創業しました。 1985年にWindowsを発表、1995年にはWindows 95を発表して大成功を収め、Forbesの世界長者番付で1994年から2006年まで13年連続で世界一になる大富豪としても知られます。 2000年にはCEOを退任、2
Home 過去のニュース 米技術業界の歴史的3人が的中させた9つの予言 ~ ジョブズ氏、ゲイツ氏、ベゾス氏が前世紀に描いた未来像 故スティーブ・ジョブズ氏とビル・ゲイツ氏、そしてジェフ・ベゾス氏という米技術革新分野の洞察と先見の明を持つ3人は、前世紀にさまざまの予言をしていくつも的中させている。ビジネス・インサイダー誌は、実現したそれらの予言のなかからおもな9つを紹介した。 ▽スティーブ・ジョブズの予言 1)携行可能の「仮想代理人付きスレイト」(仮想執事搭載の板状コンピュータ):シリとアイフォーン ジョブズ氏は1984年に、ニューズウィーク誌のアクセス・マガジンの取材に対し、携行可能の「代理人」として機能するコンピュータの出現を予想した。「あたかも箱のなかに小さな人間が入っているかのように、あなたが望むことを察してくれる」と同氏は説明した。 アップル(Apple)は、2007年に発売したア
2010年代を代表するIT界の30人を3回にわたり紹介するシリーズ。今回は上編に続いて中編をお届けする。 Jennifer Doudna氏 2010年代の重要なイノベーションの1つであるゲノム編集に関しては、「CRISPR/Cas9」と呼ばれる(覚えにくい名前の)技術が鍵になっており、Doubdna氏はこの分野で先駆的な役割を果たしている。この新しいツールは、生物学、医学、農業などの分野に革命を起こす可能性を秘めている。 カリフォルニア大学バークレー校のDoudna氏の研究室は、CRISPRの応用技術を商用化するための営利目的のベンチャー企業をスピンオフした。また最近のDoudna氏は、現在進んでいる将来の遺伝子工学の倫理に関する議論をリードする存在になっている。 Susan Fowler氏 #MeToo運動は2017年の初めにIT業界やその他の業界を席巻したが、この運動にはFowler氏
by Andrea Fistetto Windowsの生みの親であり、Microsoftの共同設立者であるビル・ゲイツ氏が、自身のライバルであり2011年に亡くなったAppleの前CEOであるスティーブ・ジョブズ氏について、CNNからのインタビューの中で言及したと報じられています。 Gates Says Steve Jobs Cast ‘Spells’ to Keep Apple From Dying - Bloomberg https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-07-06/gates-says-steve-jobs-cast-spells-to-keep-apple-from-dying Bill Gates says Jobs was a wizard in getting staff to keep Apple alive http
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が、米グーグルのOS「アンドロイド」を搭載した携帯端末に乗り替えたことを明らかにした。 マイクロソフトのスマートフォン向けOS「ウィンドウズフォン」と、同OSを搭載した製品は、消費者の関心が薄く、アプリも精彩を欠いたことから、今年7月で正式に打ち切りとなった。市場調査会社IDCの5月の統計によると、ウィンドウズフォンの市場シェアは0.1%だった。 ゲイツ氏はフォックスニュースの24日の番組の中で、別の端末に乗り替えたことを告白。具体的な機種名は明かさなかったが、「多数のマイクロソフト製ソフトウェア」が搭載されているとした。 「(アップルの)iPhoneではないのですね」という司会者の質問には、「iPhoneではない」と応じている。 アップルとマイクロソフトは長年にわたって熾烈な競争を続けてきた。ゲイツ氏は、アップルの好
Microsoftの共同創業者、ビル・ゲイツ氏がFox Newsのインタビューで、現在はMicrosoftのアプリを多数インストールしたAndroid端末を使っていると語った。 米Microsoftの共同創業者であるビル・ゲイツ氏が、Android端末を使っていると米Fox Newsのインタビューで語った。これは、Fox Newsが9月25日(現地時間)に放映したクリス・ワラス記者によるインタビューの中での発言だ。 インタビューは主に同氏の慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」の取り組みについてのものだったが、ワラス氏が最後に米Appleの創業者である故スティーブ・ジョブズ氏への想いについて質問した流れで語られたもの。 「スティーブは天才だ」としながらも「私はWindows搭載PCを使っていて、(スマートフォンは)最近Androidにスイッチし、Microsoftのアプリをたくさん使ってい
8,000億ドル(約88兆円)というAppleの時価総額は、先進国の国家予算にほぼ匹敵します。ならば、もし企業が国だったら?ありえない話ですが、Appleの方が政治家よりもアメリカを運営するのに適していると回答したアメリカ人が33%(2015年)もいるならば、少しは真面目に考えてみてもいいのではないでしょうか。 創業者の肖像がズラリ 企業が国家になった場合の紙幣デザインを手掛けたのは、アーティストのジェイド・ダロール氏です。彼がユーロや英ポンドをベースにデザインしたのは、Apple、Google、Microsoft、McDonald’s、Starbucksなどの有名企業で、どれも創業者の肖像が大きく載っています。 Starbucksはコーヒーを淹れるバリスタ、MicrosoftはWindowsのロゴと、その企業を代表するシーンが紙幣の背面には描かれていますが、なぜかAppleはiPhone
Appleの共同創業者であるSteve Jobs氏がとあるMicrosoft幹部への「嫌悪感」を持たなかったら、今ごろ「iPhone」は存在しなかったかもしれない。 Appleのソフトウェア事業の元責任者で、初代iPhone向けに「iOS」を開発したScott Forstall氏は、米国時間6月20日、スタイラスとタブレット端末の計画について話をするMicrosoft幹部にJobs氏は耐えられなかったと発言した。 スタイラスを嫌い、タッチスクリーンを指で使うことを好むことで知られたJobs氏は、そのMicrosoft幹部に不快感を覚えた。こうしてJobs氏とAppleは独自のタブレット端末の開発を開始し、これが結果的に「iPad」になったという。 「iPhone自体が、かなりの回り道と言うべきものだった」と、Forstall氏は20日、カリフォルニア州マウンテンビューにあるコンピュータ歴史
先月、著名なテック業界のコラムニスト、ウォルト・モスバーグ(Walt Mossberg)氏が自身のコラムの中で、最後のコラムを発表しました。そのコラムの後は、モスバーグ氏は正式に引退するということです。ただまだやはりこれまで有名だった人物だけに、モスバーグ氏はまだ大衆の視線から完全に消え去ったわけではないようです。 ウォルト・モスバーグ(Walt Mossberg)氏。 先日、モスバーグ氏はVox Media及びrecode主催のCode Conferenceに姿を見せ、インタビューの中で見た自身とAppleの共同創業者・スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)及びマイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)とのストーリーやエピソードを語りました。モスバーグ氏にインタビューしたのは、Twitterの前CEO、Dick Costoloでした。 1991年から、モスバーグ
ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズの付き合いが「スムーズ」にいったためしは一度もなかった。 30年以上のつきあいの中で、彼らは同盟を組んだこともあれば、憎み合うライバル同士だったこともある。そして、時には友人と言えなくもない関係だったこともある。あるいは、これら3つをミックスした関係だったことさえあるのだ。 ただ、振り返ってみれば、彼らの存在および、彼らの複雑な関係がなければ、現在のわたしたちが知るアップルやマイクロソフトは存在しなかったといえるだろう。 この記事は、ウォルター・アイザックソンが著したジョブズの伝記およびその他の文献からスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツの奇妙な関係とその歴史を追ったものだ。 ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズは常に敵同士だったわけではない。マイクロソフトはその歴史の初期に、大人気だった「Apple II」コンピュータ向けのソフトウェアを開発していたし、ゲイ
『アントレプレナーの教科書』などの著書もあるSteve Blank氏(ベテラン起業家兼教育者)が、Microsoftの元最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏とAppleの現CEOであるTim Cook氏との類似を指摘したコラムを先ごろ公開していた。 Cook氏には晩節を汚してほしくないと勝手に思っている私は、「ビジョンをもったCEOがいなくなった後、その企業はどうなるか?たいていの場合、イノベーションは死に絶え、同時に企業は余勢とブランド力だけで長い間回り続けることになる」といった見解が冒頭に書かれてあるこのコラムを興味深く読んだ。今回はこのコラムを手がかりに、しばらく前からいまひとつパッとしない印象もあるAppleの組織的な問題点などについて考えてみる。 ビジョンを持ったCEOと実務能力に長けたCEO Blank氏のコラムのなかでまず目を引いたのは、「ビジョンを持っ
アップル(Apple)の創業者スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)とマイクロソフト(Microsoft)の創業者、ビル・ゲイツ(Bill Gates)。間違いなく現在のコンピュータ業界の発展を担った2人の巨頭は、最大のライバルであり、そしてかつては密接な協力関係を持った友人だった。この微妙な2人の関係を、中国のテック系メディアWeiPhoneが名文と共に紹介している。当ブログでは写真と文章を少々アレンジしてご紹介する。 過去30年、この2人が歩む道のりの中で、2人の関係は”慎重な盟友”或いは”友達に近い存在”という言葉で語られることが多い。彼ら自身の心の中では、お互い相手をライバルとしていたのか、それとも友達とみなしていたのか、はたからはなかなかわかりにくい。しかしビル・ゲイツにとっての”友達”には、ポール・アレンのような一緒に起業した仲間以外にも、当然同じように伝奇に満ちあふれた
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