米・アップルはカリスマ的な創業者、スティーブ・ジョブズ亡き後も発展を続け、2022年には時価総額が3兆ドルを超えるまでになった。 本書「AFTER STEVE アフター・スティーブ」(ハーパーコリンズ・ジャパン)の副題は「3兆ドル企業を支えた不揃いの林檎たち」。本書は、ビジネスの剛腕を誇るティム・クック(現CEO=最高経営責任者)とデザインの天才、ジョニー・アイブ(元CDO=最高デザイン責任者)。アップルを託された正反対の2人の確執を描いたノンフィクションである。 モノづくりと営業、現場とマネジメント、クリエイティブと数字...。これらの対立は多くの企業人の参考になるだろう。 「AFTER STEVE アフター・スティーブ」(トリップ・ミックル著、棚橋志行訳)ハーパーコリンズ・ジャパン 著者のトリップ・ミックル氏は、ニューヨーク・タイムズのアップル担当テクノロジー記者。前職のウォールストリ