201X年7月。激しい揺れの瞬間、頭上からビルが倒壊してくる。食料や水が不足し、道路は寸断された。無事脱出できるか――。 大地震を疑似体験するテレビゲーム「絶体絶命都市4」。震災直前、ゲーム会社アイレムソフトウェアエンジニアリング(本社・東京)で、「今春発売」と発表した新作ソフトの開発が追い込みに入っていた。 舞台は東京。監修として加わった防災・危機管理ジャーナリスト渡辺実さん(60)が提案した。首都直下地震を見据えて、「若い世代の防災力を高めたい」と考えた。 3月14日、担当役員が石川県白山市の親会社にいた実盛(じつもり)祥隆社長(67)に報告した。「担当者と話し合いました。中止でいきます」 実盛社長は「わかった」と一言答えた。過去3作で約26万本(エンターブレイン調べ)が売れた人気シリーズ第4作の発売中止が決まった。 「開発が遅れ気味だったうえ、被災者の気持ちを考えると議論の
中国政府は、このところテレビドラマで人気を集めるあるジャンルの取り締まりを始めた。中国に関するブログ「チャイナ・ハッシュ」の記事を見てみよう。 タイムトラベル物のテレビドラマではたいてい、現代に生きる主人公が何らかの理由、何らかの手段で時空を旅し、古代の中国へたどり着く。そこで彼(または彼女)はさまざまなカルチャーショックを体験するが、少しずつ環境に慣れていき、ついにはその時代の誰かと恋に落ちる。 中国の視聴者がこの手の話が好きなのは間違いない。政府当局の国家ラジオ映画テレビ総局はそれが気に入らないようで、タイムトラベルを扱うドラマの制作停止を命じた。 停止の決定は4月1日のテレビドラマ監督委員会の会合で下されたが、なにもエイプリルフールの悪ふざけというわけではない。ドラマ制作に反対する当局にはもっともな理由がある。 「タイムトラベルはテレビや映画で人気のテーマになりつつある。だがその内容
またしても大きな勘違いをしていた。 断食のやり方には大きく分けて二つあって、ひとつは断食する前にご馳走を食べる(キリスト教徒の謝肉祭がそうだ)、もうひとつは断食が終わった後ご馳走を食べる(イスラム教徒がする)。 いずれにしろご馳走は食べるのだが、アメリカで毎年やってる「禁書週間(Banned Books Week)」を、何かそういった類のものだと長らく思い込んでいた。 つまりたらふく読んでから本を絶つのか、1週間何も読まずに耐えてその後がっつり本を読むのか、そのいずれかだろうと踏んでいた。 なんのために? 多分、好き勝手に本が読める有難さを思い出すために。 「禁書週間」の主宰のひとつであるALA(American Library Association;アメリカ図書館協会)は、毎年「週間」にあわせてchallenged books listを発表している。すなわち、「こんな本を読ますな、見
ローマ・カトリック教会では、トリエント公会議の後に禁書目録の作成の方法を定め、1564年に規範となるべき禁書目録Index librorum prohibitorum を作成した。禁書目録は1948年まで作成され(ただし追加は続き、例えばアンドレ・ジイドは1952年、サルトルは1959年に禁書目録に追加されている)、1966年6月14日の教理省宣言および同年11月15日の同省教令まで、教会法としての効力を持ち続けた。 禁止される事項は、読むことはもちろんのこと、出版 、閲読 、保持 、販売 、翻訳 、他人へその存在を教えることなどを及んでいた。もっとも、禁書目録に載ったものだけが禁じられた書ではなく、他にも多くの書物が、自然法および旧教会法典(1917)の一般規定(第1399条)によって禁じられていた。 また、1966年の通告には,禁書目録は、教会法的効力を有しないにせよ、自然法が要求して
前の記事 評価額37億ドル:Twitterは「新しいメディア産業」 「瞬間の美」を格安システムで撮影:ギャラリー 次の記事 「電子自費出版ポルノ」をAmazon社が削除 2010年12月17日 メディア コメント: トラックバック (0) フィードメディア Jacqui Cheng, Arstechnica 画像はrichardmasoner/Flickr 米Amazon社は、エロティックな内容の電子書籍の一部について、オンライン・ストアとユーザーのデバイスの両方から削除した。同社はこのことによって面倒な事態に巻き込まれる可能性もある。 自費出版本の著者であるSelena Kitt氏は先週Amazon社から、自分の書いた小説の1つがAmazon社のコンテンツ・ガイドラインに違反しているとの通知を受け取った。その後、さらに2つの作品が『Kindle』ストアから突然削除された。 Kitt氏は、
再び「非実在青少年」問題がやってくる。11月22日から始まる、本年度の第4回都議会に東京都青少年課が、新たな東京都青少年健全育成条例改定案を提出することが、ほぼ決まったのだ。 16日には読売新聞が報じた再提出案は「定義があいまいで過度な規制につながる恐れがあると指摘された『非実在青少年』との文言を削除、『18歳未満』とするもので、同紙では「これまで反対していた民主党も修正内容に同意するとみられ、条例改正の公算が大きくなった」と記している。 この記事をめぐって、ネット上では都側のリークか、飛ばし記事か、さまざまな憶測が流れている。 そんな中、実は「読売新聞の記事は事実で、成立の公算が大きい」という情報が次々と入ってきている。 都庁内の事情通によれば、都は今回の再提出案が可決されることにかなりの自信を持っている様子だ。前回、改定案が否決される公算が強い中で、顔色の悪さが目立った櫻井美香青少年課
Amazonは当初、Kindle Storeでの「小児性愛者ガイド」が販売について言論の自由を主張していたが、後にこの書籍を削除した。 米Amazonの電子書籍ストアで小児性愛者ガイドが販売され、物議を醸していたが、同社はこの書籍を削除した。 この書籍は「The Pedophile's Guide to Love and Pleasure: a Child-lover's Code of Conduct(愛と喜びのための小児性愛者ガイド:小児愛好家の行動規範)」という自費出版本で、10月末ごろにAmazonのKindle Storeで発売された。 同著に対してはネット上で批判が巻き起こり、多数のユーザーがTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで抗議の声を上げた。その一方で、一部には言論の自由の観点から販売を支持する意見もあった。 Amazonは当初、「誰かが好ましくないと
インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の電子書籍端末「キンドルDX(Kindle DX)」((2009年5月6日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Spencer Platt 【11月2日 AFP】米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の電子書籍端末「キンドル3G(Kindle 3G)」が中国のユーザーに思わぬ恩恵をもたらしていることが分かった。 中国当局はフェースブック(Facebook)やツイッター(Twitter)などのサイトを遮断して一般ユーザーが国内から利用できないようにしているが、香港(Hong Kong)の英語日刊紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)が1日に報じたところによると、キンドルのインターネット閲覧機能はこの検閲システムを自動的にすり抜けてしまうと
【ソウル=牧野愛博】北朝鮮のウェブサイト「わが民族同士」が8月から、インターネット上でつぶやく「ツイッター」による情報提供を始めた。韓国政府が同国内からの接続を遮断したところ、同サイトは1日、「南朝鮮(韓国)人民の知る権利が侵害されている」と非難した。 このアカウントの現在地は「平壌」とされ、主に韓国や米国を非難する北朝鮮公式メディアの主張をつぶやいている。フォローする人は1日現在、約1万500人。動画投稿サイト「ユーチューブ」へのアップロードも始めたが、韓国政府はこれらが国家保安法に触れると判断、韓国内で閲覧できない措置を取った。 これに対し、「わが民族同士」は1日付の論評で、「インターネットによる意思交換は一つの流れ」とし、「共和国(北朝鮮)のものなら何でも否定する。無知な妄動だ」と決めつけた。 ただ、実際には北朝鮮国内でも閲覧が制限されているとみられる。米国務省のクローリー次官
カナダ人作家アナベル・リヨン(Annabel Lyon)氏の小説『The Golden Mean(ザ・ゴールデン・ミーン)』の表紙(2010年8月25日撮影)。(c)AFP/Random House 【8月29日 AFP】表紙に裸の少年の写真が使われている小説を、カナダの州営フェリー会社がフェリー内の売店で販売禁止としたことに対し、国内外から「検閲だ」などと批判が集中している。 カナダ西部ブリティッシュ・コロンビア(British Columbia)州の州営フェリー会社、ブリティッシュ・コロンビア・フェリーズ(British Columbia Ferries)が、フェリー内の売店で売ることを禁止したのは、カナダ人作家アナベル・リヨン(Annabel Lyon)氏の小説『The Golden Mean(ザ・ゴールデン・ミーン)』。 内容は古代ギリシャでアレクサンダー大王の個人教師を務めた哲学
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中国政府が6月に入り、オンライン地図プロバイダーのサービス運営を免許制にしたことから、クラウドソースの地図やGoogleが所有するオンライン製品が近いうちに同市場から排除される可能性がある、とアナリストが述べている。 報道によると、中国国家測絵局(State Bureau of Surveying and Mapping)は5月、同国内のインターネット地図プロバイダーを免許制にすることを発表したという。 Ovumの通信規制チームのアナリストであるCharice Wang氏は、地図はまた中国国内のサーバにホストされていることも求められると述べた。これにより、同国内で地図サービスを提供しているものの、中国政府との論争で香港へ検索サービスを移転したGoogleが、Google Mapsサービスでの中国地図の提供を中止させられるかもしれない、と同氏は述べている。
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