愛媛県八幡浜市大平の市立八幡浜総合病院で2月、急性心筋梗塞で心停止した西予市内の男性(62)が、救命措置によって1時間22分後に再び心臓が動き始めていたことが9日、わかった。 男性はその後の治療で意識を回復し、現在は発症前と変わらない生活をしているという。治療にあたった上村重喜院長は「通常の体温で、これだけ長い時間の後に蘇生するのは極めて珍しい」としている。 男性は2月4日午前7時半、背中の痛みなどを訴えて診療所を受診。救急車で八幡浜総合病院へ搬送される途中の同9時47分に心停止した。 八幡浜総合病院では電気ショックや心臓マッサージ、血圧を上げる薬剤の投与などをした。心電図で心臓に蘇生の可能性を示す兆候がみられ、光にも反応したため、治療を続けたところ、同11時9分に自力で心臓が動き始めたという。 治療途中に行ったコンピューター断層撮影法(CT)で「急性心筋梗塞による心臓のショック状態」と診